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良い距離を保て無いクソヤロウ(私の実話5)

前回の続き。私の過去実話です。結婚し、色々あって私の実家に一時避難してから(前回にて)流れで家を「継ぐ」事になり親の本性、考えを知る事になる最悪な結果になった訳ですが、私はどうにか周りと上手く仲良い関係保っていたい。ただただそれだけを考えたち振る舞っては居ました。
親は露骨に自分達の「やり方」を押し付けます。
飯を全員分作る事に元嫁はあまり抵抗無く、逆に自ら作るようになって行きました。と言うより、このタイミングで親はもうひとつ店を立ち上げたんです。
昔からやりたかった事らしいですが、まさか巻き添えを喰らうとは思ってもみませんでした。
店の詳細は言えませんが、立ち上げたばかりと言うこともあってバタバタしてまして、親は店にほぼ居るようになるんですね。なので最初は「ごめん◯◯ちゃん昼ご飯作ってあげて貰えないかな?」って感じで頼んで来たんですが、それが聞いてくる時間帯も遅くなり、元嫁がやり始めた感じなんですがね。
また、親は洗濯物もなんで親達と一緒に洗わないの?って言うんです。私自分でも思いましたがこれ本当に自分の親かな?って思い始めました。そんなこと今まで言わなかったですからね。嫌に決まってるじゃ無いですか。一度洗濯した事があるんです。その時じいちゃんはもう自分で便を抑制する事が出来ないので漏らしてたんですね。子供の下着が糞まみれになったんですよ。全部買い替えです。そんな事もあったんです。
それに家族と居る空間が大事と言う考えが親にはあるらしく、別に何かする訳でも無くただ同じ場所に居るのが家族という形…。はっきり言って私達夫婦、家族の時間の方が大事です。
こんな事を平気で言ってくるんです。断っても何度でも…。

ある日私が休みで家に居て昼飯を元嫁が作ってくれた時のこと。家のじいちゃんが「こんなの食ってられっか!」そう言ってテーブルの飯を床に投げました。
私はキレました。「誰に作って貰ってると思ってんだよ!!テメェ!!」
じいちゃんに落ちた飯をぶん投げました。元嫁は青ざめていましたが、「もうこんな事しなくていい!俺達は俺達で暮らすぞ!」そう私は言って実家でのやる事を避けました。こんな事があったら普通は謝って来ます。でもこの子達なんか違うよね…。って言って来たんです。あり得ます?こんな事…。
それからはなるべく距離を置くようにしました。ただ平日は私も仕事で家に居ませんので守ってあげる事が出来ないんです。元嫁は親に言われたらやらざる負えない状況に居ました。帰宅して毎日元嫁に今日大丈夫だった?と聞いていました。距離はなるべくとってるとは言っていましたので少し安心していました。正直私は毎日不安でした。こんな親を持ってどう上手くやって行こうかなって…。

いつも通り会社に出勤し悪友に会い仕事をする毎日。2年が経った頃。少ないけど毎月決まった給料に少しの不安を残しながら仕事と向き合う。そんなある日悪友は指を落としました。
プレス機に挟んだんですよね。いつもと違う動きを一瞬したらしいです。実は悪友も結婚したてでした。
それからしばらく休んでいましたがこれがきっかけで辞めました。辞める日に社員全員の目の前で社長の気持ちとして金を包んで悪友に渡したのですが、後で聞いた話皆んながはけた後その金を返してくれと言われたらしいです。悪友は金を返しました。
本音と建前。この会社もピンチでした。

そんなこんなで私にも第一子が出来ました。女の子でした。嬉しかったですよそりゃ。初めてじゃないでしょうか感動で泣いたのは。
ただ直ぐに親父なんだって実感が出る訳じゃ無く、何故か初めて言葉を発した時親父かも俺はって感覚でした。ちなみに初めて発した言葉は「まぁま」でした。

親が居て助けられた部分は勿論ありました。実家があったので来れたのと、育児ノイローゼをなるべく防げた事。これは事実でした。育児休暇が当たり前にあったら確実に使用したかったです。

そんなこんなあってまた始まりました。親の手伝いが…。
今度は帰宅すると元嫁は店の料理の手伝いをするようになっていました。子供をおんぶしながら。元嫁の親への感謝の思いもあったのでしょう。私は「なんで?やらなくていいから」そう言うと大丈夫と笑顔で返事が返って来ました。なんか親と元嫁に見えない絆が少し出来た様な気がして良かった…ような…でも…不安は拭えませんでした。
それからと言うもの店が少し繁盛し始めました。元々自営で繋がりがあった方々が呼び込んでくれたみたいですね。そんな中私はボーイとして狩り出されました。これも親と元嫁が仲良く居てくれる事を願って断らず始めました。仕事が終わってから深夜12:00まで。勿論無償です。これをまた一年は続けましたね。その内親の兄弟を呼び始めるんです。そう…あの親の妹も呼んで来て…。この人が加わると親は少し変わります。「じいちゃんは大丈夫か?」そんな事を言い始めます。
親は朝、昼、夜の間に様子を見には行きますがその妹は自分の親なので心配なのでしょう。私に見て貰ったらいいんじゃないのか?と言い出すんです。日中は◯◯ちゃんに見て貰って…。結局今まで通り平日元嫁が実家で、夜は私が実家でと言う形になって行きました。それからじいちゃんが入院するまで2年くらいでしょうか…。親は飯の時だけ実家に顔を出して後は店に入り浸りでした。
親と親の妹が会うと妹は親を煽るんですよ。継いだ者としてどうなの?大丈夫なの?これでいいの?こうした方がいいじゃないの?…親の意思は弱い。結局私に言って来るようになるんです。上手く関係が続いていたのに…。
私としては「何が悪いの?」と毎回言いますが、理解にも乏しい。毎日妹とそんな話をしていると止められ無いのでしょう。
元々親は世間体の愚痴やらの話が好きでしたから。今でもたまに会った時言われますよ。誰々は立派にやってる。誰々ははすごく真面目…だから何?って毎回言うたびだから何ってそんな言い方ないでしょう?って言われますが、私にしたら何が言いたいんだかその先を言ってみろよって思います。毎回。額は違えど同じ様に税金を払い同じ様に給料を貰い小さな幸せを楽しんでいる生活をただ送っている事に何が立派もクソもあるか?そう思ってはいますが、要はきっと世間体で立派だねって言って欲しいんでしょうね私の事を。ただのバカ親です。毎回嫌気が指します。

そんな中親の妹は元嫁にも言い始めるんです。こうした方がいいじゃないって。
関係ない人間が口を出す事を誰も止めない。今書きながら気づく事があります。離婚の原因はコイツもなんじゃないかなって…。クソ最悪な親姉妹ですよ本当に。
それからしばらく経って元嫁は言い出します。

「家を出たい」と…。

つづく



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