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「道をひらく」を読んで自省する。

俺は26歳社会人、SESで雑魚エンジニアをしている。
人生に迷っているので松下幸之助(Panasonic 創業者)の『道をひらく』を読んでみる。

正直自分が見る用のパーソナルな内容なので、普遍的な感想を言うつもりはない。思い切り具体的に書いていく。

志を立てよう、本気になって真剣に志を立てよう。生命をかけるほどの思いで志を立てよう。志を立てれば、事はもはや半ば達せられたといっていい。

P14.志をたてる

志をちゃんと立てたことなんかないな、いつも適当、というより利害で行動している。

この仕事は儲かりそうだな、この仕事はかっこよそうだな、この仕事はキャリア形成によさそうだな。

そんな思いばっかり。自分の欲望によってふらふらしている気がする。

最近なぜ「欲」というものが悪いものなのかわかってきた。
「欲」はしょせん一時的な衝動でしかない。
すぐにその熱は冷めてしまってどうでもよくなる。
どうでもよくなると行動するエネルギーが一気に消え去ってしまう。

俺はなんとなくのかっこよさや稼げそうというイメージでエンジニアになった。
でもいざ入って勉強してみてもあまり面白くないということに気づいてしまった。
自分には向いていなかったんだ。
自分の特性に基づいて行動して入ればこんなミスはしなかった。
一時のしょうもない「欲」に突き動かされたのでこんなことになったんだ。

「欲」ではなく「志」を動機として行動すべきだった。
どんなに稼げなくてもかっこ悪くても続けられること、自分の天命を見つけた方が近道だった。

生命をかけた志がいまから見つかるだろうか。
生命をかける。そんなふうにして生きられていないな。

おそらくそういうものは自分の中に備わっているのだろうし、注意してみていればにじみ出てくるものなんだろう。

最近一つ自分の特性に気づいたことがある。
俺は人をサポートするのが好きだ。

いや、好きというよりはせざる負えない。
なんかわからなそうでそわそわしている新人なんかがいると、
自分の仕事が多少忙しくても手を貸さざる負えない。
長男だからだろうか。
おせっかいを焼いてしまう。

後はどんなに仕事の勉強をしないといけないといわれても英語ばかり勉強している。
これもなぜかわからない、初めて自分でプログラムを組んだアプリも英単語学習のアプリだ。

「サポートをする」「英語を勉強する」この辺がキーワードだろうか。
とりあえず次へ進もう

決断

進むもよし、とどまるもよし。要はまず断を下すことである。
みずから断を下すことである。
それが最善の道であるかどうかは、神ならぬ身、計り知れないものがあるにしても、断を下さないことが、自他ともに好ましくないことだけは明らかである。

P80.断を下す

この部分にはかなり感銘を受けた。
俺は長いこと断を下せずに来た。
転職するのかしないのか、するとすればエンジニアなのか、それ以外なのか、SESなのかSIerなのか、など。

いつまでたっても答えが出ない。
転職エージェントも行ったり来たり。
いつまでたっても決まらない。

思えば社会人になる前は決断なんかする機会がそんなになかったな。
勉強していればとりあえず褒められたし。

決断しよう。
でも「志」すら決断できずにこの章まで来た。
そろそろ決断したい。

悩み

わからなければ、人に聞くことである。己のカラに閉じこもらないで、素直に謙虚に人の教えに耳を傾けることである。
それがどんな意見であっても、求める心が切ならば、そのなかから、おのずから得るものがあるはずである。

P102.思い悩む

俺は結構プライドが高いから人に聞くということに抵抗がある。
でも、特に自分より年上の人であれば自分より圧倒的に様々なことを経験しているわけだから聞くことで学べることはたくさんあるんだろうなと思う。

「火垂るの墓」を作った高畑勲は、清太という少年が死んだのは自分のプライドが高く周りに助けを求められなかったことを原因の一つとして挙げている。

俺はせいたのようになってないだろうか。
人に聞けばすぐにわかることを自問自答のみで解決しようとするのは、
遠回り。

例えば転職を考えていることを親に打ち明けてみるとする。
そうすれば怒られるだろうということは目に見えている。
友達に聞けば嘲笑されるかもしれない。

こういうプライドがいつまでも邪魔をする。
周りにはかっこいい自分でいたいから。

でも相談してみることにするわ。
そうしないと前に進めない。

タイミング

時を得ぬ人は静かに待つがよい。大自然の恵みを心から信じ、時の来るを信じて、着々とわが力を蓄えるがよい。
着々とわが力を蓄える人には、時は必ず来る。時期は必ず来る。

P108.時を待つ心

この章を取り上げたのはあえてだ。

今は自分の仕事に誇りを持てていないし、給料も低い、面白くない。
SESというのは派遣のような形態なのでキャリアが積めるかもわからない。

でも時が来ればそれは成就するんじゃないか。

時が来れば仕事が面白くなって自分のやりたいことをやらせてもらえて、キャリアを積み上げることができるんじゃないだろうか。

なんだかんだ2年以上この仕事をしてきていろいろ学んだ。
今思えばよくこんな業界に飛び込んだなと思う。

プログラミングなんて全くさわってない状態からテスト要項書の書き方を教えるところまで来た。

簡単なwindowsアプリを作ったりすることもできるようになった。
SESではリーダーに任命された。
次はマネージャー候補ともいわれている。

短い期間ではあるけれど積み上げてきたものがある。
これを捨ててしまっていいんだろうか。

実は英語学習コンサルタントという仕事に少しあこがれている。

でもエンジニアとしてもある意味でのキャリアは詰めているんじゃないだろうか。
そして時が来れば成果は芽吹いて給料にも反映されるんじゃないだろうか。

また迷いに入った。

これまで積み上げたものか自分の特性に合うと思われるものか。
どうしたらいいんだろう本当に。

もう1年以上同じことで悩んでいる気がする。
「決断」できないことでITの勉強にも英語の勉強にも集中できない。
どうしたらいいですか。

派遣先ではテストはやらせてもらえるけれど開発はあまりさせてもらえない。
雑用といって差し支えない。

仏教的に言えば今まで積み上げたものにこだわることを「執着」というのだろうか、こちらを捨て去るべきであろうか。

また新しくキャリアを築くのはしんどいだろう、周りにも後れを取るだろう。でもどちらかというとこちらがやりたいことなんだ。

IT業界の方が市場が広いしto Bのビジネスなので安定しているんじゃないか。

もうわからない。

困難

困ったことだ、どうしよう、どうしようもない、そう考え出せば、心が次第にせまくなり、せっかくの出る知恵も出なくなる。(中略)
人間の心というものは、孫悟空の如意棒のように、まことに伸縮自在である。その自在な心で、困難なときにこそ、かえって自らの夢を開拓するという力強い道を歩みたい。

P112.困っても困らない

言い当てられたように困っている。
そして自暴自棄になっている。

とりあえずは困らず冷静になることが大切か。
人生はまだまだ長い(ほんとに?)

困らないところから始めよう。
そして今回一つ気づいた。

俺は単に間違えた会社を選んだわけではない。
そもそもの生き方自体に誤りがあったんだ。

素直ではなく、欲深く、すぐにあきらめ、決断力がない。
こういった自分の弱さのせいで必然的にここにいるんだ。
そして心を鍛えないうえでは転職してもすぐにまた辞めたくなるだろう。

もう少し転職を先延ばして心を鍛えることにしてみます。

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