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怒活メソッドとは④~脳にある3つの意識・・・顕在意識・変性意識・潜在意識~

こちらはシリーズ記事です。


前回までの記事では、怒ることは悪いことではないということや、怒りが発生するメカニズムや怒りの役割、そして、感情の育ち具合をチェックする方法などをお伝えしてきました。
今回は、怒りを抑えこもうとした際に消えてしまった『ボール』の行方と、脳に存在する3つの意識についてお伝えします。

※諸説あるかと思いますが、怒活メソッドでお伝えする内容をまとめております。あらかじめご了承ください。

以前の記事はこちら。

感情のボールの動き方

喜怒哀楽の感情を行き来するボール。怒りを抑えこもうとした際、そのボールが急に消えてしまったところで、前回の記事は終わっていました。

真ん中のボールが感情のボール。基本、どの感情に行っても、その感情を味わい尽くし出し切ると、真ん中に戻ってきます。ボール自体、真ん中の部分とは、ゴムでつながっています。

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怒りの感情がわいた時は、ボールは怒りの方へ移動します。

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しかし、日本では、怒ることは『悪』とされがち。なので、小さい頃から、『怒ったらダメ』とか、『怒らないの!』と怒りの感情を抑えこむよう言われることが多いです。なので、私たちは一生懸命、怒りを抑えこみ、フラットな状態(真ん中)へ戻そうとします。それが以下の状態です。

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でも、まだ怒りの感情を味わいきっていない、出し切っていないので、感情としてはまだまだ真ん中に戻るわけにはいきません。なので、真ん中に引き戻される力に対抗しようと、感情のボールはどんどん巨大化していきます。

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これが、キレている状態と同じ状態です。怒りの感情が必要以上に大きくなってしまう。正常な怒りではなく、異常な大きさになっています。キレる人が多くなっている1つの原因が、普段から怒りの感情を抑え続けてきたから、とも言われているのです。

怒ろうとする力と、真ん中に引き戻そうとする力。この2つの力が拮抗し続けると、ある日突然、この感情のボールが消え去ってしまいます。

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さーて、感情のボールは、いったいどこへ行ってしまったのでしょうか?

消えてしまった感情のボールの行方

怒りが何のために、どのように作られていたか、覚えていますか?

②でお伝えしましたが、かんたんにおさらいしましょう。

ジャングルでキリンのママがライオンに遭遇してしまった時、怖くて怖くてたまらないにもかかわらず、子キリンを守るためにライオンに立ち向かえる理由。それは、怖い気持ち『恐怖』を怒りを使って、身体の外に出し、パワーに変えているんでしたね。

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怒りを使って、恐怖の感情を追い出す。これが怒りの役割の1つでした。なので、そもそも怒りが発生するのは、『恐怖』を感じた時。

なので、怒りを抑えつけようとしていなくなってしまった感情のボールは、怒りが発生する原因であった『恐怖』を抱えたまま、脳の『潜在意識』の中に逃げ込みます。

潜在意識とは、いったい何でしょうか?潜在意識について知るには、脳の中にある、3つの意識について把握しておいた方がスムーズです。


脳の中にある3つの意識とその役割

脳の中には、3つの意識があると言われています。それが、顕在意識・変性意識・潜在意識です。

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※上記の数値には誤差があります。

顕在意識・・・自分で考えて、行動したりできる意識のこと。善悪の判断や、不安になったり悩んだりするのも、この顕在意識が行う

潜在意識・・・自分で自覚もコントロールもできない意識のこと。意識の中の90%以上を占める。過去の経験や知識、見聞きしたこと、それによって感じた印象や思考が本人が忘れていても記録されているところ

変性意識・・・顕在意識と潜在意識とちょうど中間にある意思のことで、双方を橋渡しする存在

私たちは、意識全体を占める割合がとても低い、顕在意識で生きているということになります。

しかしこの顕在意識、私たちを生かしているように見えますが、実際は何の権限もないバイトのような存在です。いろいろな荷物(知識や感情など)を、1秒間に4000億個仕分けすることができる超有能なバイトくんですが、権力や権限は一切ないのです。

潜在意識はというと、本当の意味で私たちを生かすために暗躍する存在です。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、潜在意識で思っていることは、必ず実現すると言われています

では、変性意識はというと・・・
顕在意識と潜在意識の橋渡し。潜在意識に、変な物が入り込んでしまわいように、見張り役もしてくれています。

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かんたんにまとめると・・・

顕在意識・・・荷物の仕分けが早くて上手な、超有能バイト
変性意識・・・顕在意識の見張り役、潜在意識のガードマン
潜在意識・・・影のドンで実力者、思ったことは必ず実現させる

という感じですね。

怒りの感情が顕在意識から潜在意識に落ちてしまう仕組み

顕在意識は1秒間に4000億個の荷物を仕分けしています。例えば、あなたが好きな人に花束をもらって嬉しい♪と感じた時、その荷物が顕在意識にやってきます。

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受け取ったバイトくん(顕在意識)はその荷物(嬉しい気持ち)を受け取り、喜びを表現させるため外に放出します。バイトくんがこの荷物を放出した時、あなたも嬉しい気持ちをしっかりと感じ、味わい、表情なり態度なり言葉なりを使って、喜びを外に出します。

あなたが、友だちと美味しいランチを食べて幸せな気持ちを感じた時も、同じような荷物の仕分けが顕在意識内で行われているのです。

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しかし、知り合いにひどいことをされて、怒りの感情が出てきた時・・・

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同じように怒りの感情を、外に放出しようとする有能バイトくん(顕在意識)。しかし、日本では、怒りの感情を外に出すのを良しとしない風習があるため、外に出さないよう脳から指示が入ります。

え?出しちゃダメなの!?と、有能バイトくん(顕在意識)はオロオロし、とりあえずいったん、手をつけずにその荷物を置いておきます。そして、少し時間がたった頃、もういいかな?と思ったバイトくんは、その荷物を(怒りの感情)を外に出そうと試みるのですが・・・

その度に脳からストップがかかってしまうのです・・・

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顕在意識にも容量の限界というものがあります。ずーっと同じ荷物を置いておくことはできません。外に出したい。でも外に出せない。どうしよう。どうしよう・・・緊急事態だ・・・!!!

パニックになったバイトくん(顕在意識)は、その荷物を潜在意識に落とすことに決めます。

本来であれば、こんな荷物(怒りの感情)を潜在意識に落とすなんて、見張り役(変性意識)が許すはずありません。しかし、今回は緊急事態。なんせ、何度も何度も放出しようとしたのにさせてもらえず、どこにも行き場がない荷物なんですから・・・致し方ありません。変性意識も鬼ではありませんから、そこは許してあげるのです。

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そうして落ちた荷物、元々は、「××さん、ムカつく!」という感情でした。が、しかし!潜在意識には主語を認識する力がありません。なので、「ムカつく!」という感情だけが残ってしまいます。

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この潜在意識に落っこちてしまった怒りの感情が、あなたの現実に大きな影響を及ぼすのです。。。

潜在意識の中のこの荷物が、どう現実に影響を及ぼすのか、また、怒りの感情をないがしろにしてはならない理由などは、また次回、お伝えします。

次の記事はこちら。


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