社会に潜む価値観。学生が安心して社会に出ていくためにできること
長男が中1、長女が小3になり小学校との関りは7年目に入りました。
7年前、私が小学生だった30年前と同じ風景を目の当たりにして愕然としたのを今でも鮮明に覚えています。
でも、中にいる先生たちは確実に変化していました。
多様であることを受け入れようとしてくれる先生方、個々の事情に理解を示そうとしてくれる先生方が多いと個人的には感じています。
(小学生では気づけなかっただけで当時の先生方も同じような感覚があったのかもしれませんが…)
子どもの話からも学校の画一的な評価・判断ではない考え方が伝わってきます。
一方で、私は高等教育のキャリア教育に携わっているのですが、社会の入り口はまだまだ多様を受け入れているとは言い難いと感じます。
もちろん昔よりは多様であり、企業の在り方も多様になってきています。
でも多くの学生が正社員を求め、企業が求める人格、資質、知識は細かく見れば違うのでしょうけど、大きく見ると同じようなことが求めていて、画一的な価値観があるように感じます。
多様への受け入れ態勢もグラデーションなので、徐々に変化していくのだと思います。
でも、今の10代,20代の人たちが社会に対しての希望をなくしたり、自分以外の何者かになろうと必死なることは避けたい。自分を大切に扱い、未来への希望持ちながら選択できるようにするために、私ができることってなんだろうと考えています。
個人的に受け取っている社会からのメッセージ
今の社会から私は、なんとなくこんなメッセージを受け取ってしまいます。
こんな社会からのメッセージに対して学生からはこんな声が聴こえてくるように感じます。
焦りや不安、劣等感、自己否定を生み出しているなと感じてしまいます。社会が悪いとか教育が悪いとか、そんなことが言いたいのではありません。でも、もう少し、どんな人も自分のままでOKと思える社会にならないかな~と思ってしまいます。
今の社会で学生が自分に安心できるためにできること
社会に出ていく学生たちが自分に安心して社会に出ていってほしい。
自分ではない何者かになろうとする必要はなくて、そのままの自分で十分価値があることを理解してほしい。そして、選択は無限で、今は自分に合う選択肢を創り出していくこともできる。そんな感覚を持って欲しい。
そのためには、礎でもある自己理解と自己受容がやっぱり大事なのだと思います。
いい、悪いのジャッジなく、自分を理解して受容していく力を持つこと。
そのためには、受容される経験が必要なんですよね。
でもなかなか自分だけで受容はできない。だって、独りよがりとか、楽観的に考えすぎとか頭の中にいろんな声がとんでくる。
表面的な受容ではなく、その人の本質を信じ、愛がある人に支えてもらうことが何よりも大切だと考えています。
学生にとっていい自分も受け入れ難い自分もジャッジせずに関わられる経験を積む一助になること。
これが私が学生のキャリア支援で大切にしていきたいことだな。
そしてこれは、学生に限らず、私たち年齢を重ねた者も必要なこと。
自分でいることに安心できるようになると、厳しい現実が起きても学びとして捉えていく器が育まれていくのだと思っています。
自分を理解し、受け入れていく力を育む一助として関わっていきたいと決意のもと今年度も支援していきたいな。
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