それでも前に。
月に一度、「心療内科」に定期的に通院している。今日はその日だった。
長年通院しているので、悩みも相談している。
「最近どうですか?」
といつもと同じように聞かれて、自然と
「いっぱいいっぱいです。」と答えていた。
去年精一杯頑張ったけれど、計画倒れしたもの取り戻しがきかなかった。
その分の赤字を取り戻したくて、去年よりも大きめな仕事を受けている。
だけれど、安定した収入になっていた、「対個人の仕事」が、今年になっていきなり減った。
一番大事にしてた、「人」を感じれる仕事だった。
いままで、補助輪のように支えてくれていた人たちが、どんどんいなくなってしまった。
「トミーには、助けは要らない」
ということだと思う。
そして、それぞれの生活を守ることが最優先なので、仕方ないことだとも理解している。
そして、その穴を埋めるために、イベントや展示、企業の仕事をどんどん引き受ける。そして取材されたり。
TOMMY-ZAWAという外側だけが、大きくなって、それにあわせて「根拠のない自信」で動いていた。
今年に入って、ずーっとそれが続いている。大きなハリボテが動いている。
中身は空っぽなのに。
外側が大きくなったために、「遠くの存在」に感じる人も増えた。
「すごいね!」
「頑張ってね!」
ありがたい言葉なのに、そこからなにも生まれない。
クラウドファンディングをスタートして、それを大きく感じた。
「トミーなら、ひとりで大丈夫」
そう皆から思われていることを。
だから、「うん、大丈夫」と笑って、頑張っている。
ほんとは、ひとりで何もできないのに。
「忙しそうだから、絵はいつか頼むね」
そんな悲しい、気をつかわせてしまった。
たくさんの人と、コミュニケーションをとって、笑顔にしたい絵なのに。
当初の「誰かのためになること」からどんどん離れていき、
どんどん「ひとりで向き合う絵」を描くことが増えた。
「いっぱいいっぱいです」
それ以上は言えず、涙が止まらなかった。
抱えてたものが多すぎたのと、季節の変わり目なので、喘息をおこしていた。
睡眠不足なので、悪いことばかり考えて。
「すこし休みましょう。」
長年悩みを話してきた、先生には「いっぱいいっぱいです」で伝わった。
イベントがもうすぐ始まるので、心がワクワクしてもいる。
だけど、不安や心配もいっぱいだ。
ほんとは、ずーっと「たすけて」が言いたかったのかもしれない。
泣いていても、笑顔にできるような絵は描けない。
自分で決めた道だから。個人事業主は、決断と行動は自己責任だ。
弱い自分も、認めて。
それでも前に進むしかない。
いつか悩んでいたことも、きっと誰かの役に立つかもしれないから。
最後まで読んで頂いて、本当にありがとうございます。あなたの『スキ』が、モチベーションに繋がります。どうぞよろしくお願いします。サポートに関しては、被災地の寄付や活動費に当てていきたいと思っております。