人生ではじめて行った本屋
今日、東京の市谷にあるDNPプラザの問いカフェというところに行きました。少し図書コーナーがあって、面白そうな書籍が紹介されています。そこで、『世界の夢の本屋さんに聞いた素敵な話』(ボブ・エクスタイン著、エクス・ナレッジ)というのを見つけました。ニューヨーカー誌のイラストレーターが本屋さんの絵を描いて短くでも素敵にそこを紹介してくれるのです。
ほとんどが、アメリカの書店ですが、日本では神田神保町が紹介してありました。なんか嬉しくなるのです。そこの説明で知ったのだが、神保町の本屋はほとんどが北向きだというのです。それは本が陽に焼けないようという配慮があると。気づきませんでした。
そこでふと考え見たのが、私が人生ではじめて行った本屋さんのことです。私は、京都の市内の北区に生まれました。北大路の新町というところが生まれ育ちました。そして私がはじめて行った本屋は、その街にある私の家から一番近いところにあった小さな町の本屋さんでした。堀池書店というところでした。
私は毎月、そこに母と一緒に行って、漫画の月刊誌を買ってもらうのが楽しみでした。新しい雑誌が書店の店頭に並んでいるのが、まるで星がキラキラ光るように眩しく感じられて、興奮していたことを思い出します。そこで「冒険王」などの雑誌を買ってもらい、その付録を作るのも楽しみでした。残念ながら、その堀池書店はもう閉店してしまい、その後に何の店舗も入らず、シャッターが閉まったまま、店の看板も古びはしていますが残っています。以前、京都行った時に写真を撮ったはずなんですが、探しても出てきません。そこで、なんとなく雰囲気だけでも再現したいとラフなスケッチをしてみました。
考えてみれば、雑誌や本をはじめて買う行為は(正確にいうと買ってもらうですが)、ここから始まったのです。ここの本で買った漫画から、私の頭に中には、藤子不二雄の「オバQ」 や「怪物君」などのフィクションの世界が踊りはじめるのです。本を手にした時の興奮は、この書店からはじまりました。
みなさんが人生ではじめて行った本屋さんて覚えていますか? それはどこで、どんな本、あるいは雑誌を買ってもらいましたか? それとも、自分のお年玉をもらったお小遣いで買ったかな? ちょっと思い出してみてください。
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