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続ける。

腹を括ると書いた、この前の記事に近い話。

これまで、仕事も恋愛も、短い期間でしか経験をしたことが無い。
仕事は職を転々としていて、中には1年もいなかったこともあるし、恋愛は3か月程度で終わってばかりだった。
考えてみれば、昔から習い事なんかも長続きしない方だった。ハマればずっと続けられるけど、何か違うな、と思ったらすぐ辞めてしまう。深めたり究めたりすることが無かった。

現職も、まだ1年経っていない。ただ、最初の3か月で「転職失敗した、辞めたい」と思っていた割にはその後も続けられている。

恋愛も、今の彼とはもう少しで1年。私にとっては、初めての長期的な関係だ。

最近学んだのは、何かを続けることには続けるなりのエネルギーがいる、ということだった。

もちろん、新しく何かを始めるのも、かなりエネルギーを使う。ただ私の場合は好奇心が強くて、案外そこは興味からくるアドレナリン的なもので乗り越えやすい。
それを続けるとなると、めんどくさいことにもたくさん向き合わなきゃいけない。例えば仕事なら、いつまでも新人じゃいられない。続けるうちに責任をとる立場にもなるし、業務量も難易度も増してくる。
仕事に限らず、恋愛でも他のことでも、続けていけば始めたばっかりの頃の刺激も無くなってマンネリ化する。私みたいなタイプは、この新鮮味が失われた状態というのが弱点なのだと思う。自分から積極的に新しい発見をしよう、とモチベーションが持てない場合は特に。

今の私の状態でいうと、正直な話、別に会社や仕事が大好き!というわけじゃない。彼との関係だって、関わっていくうちに面倒だなとかこんなもんなの?とか思うことも増えてきた。
両方とも、いっそ次へいった方が良いのかも、とよぎったことも一度じゃない。
それでも今、どちらも続けている。

ちょっとかじってはさっさと新しいところに移って、を繰り返していたから、いつも自分の今いる場所は仮のもの、という感覚だった。どこか根無し草というか。意識しているつもりは無いけど、人と深く関わることが怖いと思っていることも関係しているのかもしれない。

それがどうやら今の私は、続けてみたいらしい。
めんどくさいけど。強くてポジティブな理由があるわけでもないけど。
何かを始めるよりも、続けたからこそ見える景色ってどんなかな?これを深めてみたらどうなるのかな?というところに視点が向いたのだ。
「あなたは種をまいたら次の日には鎌持って収穫したがるんだから」と母に言われるほど、結果が出なくてもこつこつ継続・・・というのができない私なのに、どういう風の吹き回しなのか。自分でも分からなくて、面白いなと思う。

続けるからには、腰を据えて「めんどくさい」にもちゃんと向き合う必要がある。もう前述したような「仮のもの」じゃないわけだし。
次に行けばいいや、という退路を断つのは自分の中に無かった選択で、不安でもあって。だからこそ、腹を括ることが大切。誰でもない自分が決めたことを、投げ出さずにいられるように。今は、それを身につけるステージなのかもしれない。
それに、めんどくさい思いをしてでもやってみたいことがあるっていうのも、なかなか幸せなことだと思う。

人生スパンで考えればまた全力短距離走みたいなやり方に戻る時もあるかもしれないけど、とにかく今は、人生で初めてといっていいほど「意識して継続する」を始めようとしている。


ここから先、何が見えるかな。

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