「先取り数学・物理」を始めるにあたって

若い人の脳は記憶力に優れているといわれています。その一方、昨今では詰め込み教育の弊害が指摘されるようになり、ゆとり教育をはじめとして、教育内容の縮小が進められてきました(直近ではゆとり教育の反動で多少カリキュラムが増えたようですが)。結果として、一部の重要な概念(数学では行列や行列式、物理では角運動量や慣性モーメントなど)は高校までにはほとんど扱われない、という状況になっています。

記憶力のある若いうちにもっと知識を与えてあげても良いのではないか、との考えのもと「先取り数学・物理」の記事を書くことにしました。中高生(主に高校生)を読者として想定していますが、中学、高校で教えられる内容より進んだ内容を積極的に取り上げます。中高生の方はタイトルの通り先取り用に、大学生、一般の方には復習用に使っていただきたいと思います。

なるべく分かりやすく解説するつもりですが、読者の予備知識によっては、記事の内容ができないこともあるかと思います。理解できなくても悲観したり、不安になったりする必要は全くありません。将来、再び勉強の機会が来た時のための予備知識として心にとどめていただければ十分です。

「習うより慣れよ」の精神でどんどん知識として様々な数学・物理の概念を吸収していきましょう。


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