いのちに効く食事法 「空腹」こそ最強のクスリ 読書録
今週火曜日から約2日、胃の調子が悪くあまりご飯が食べられませんでした。
やっとのことで動き出せたのは具合が悪くなってから3日目のこと。
2日間ろくに食べられなかったので、さぞかしげっそりしているだろう・・
恐る恐る鏡に映った自分と向き合ったのですが、驚いたことに肌や髪はツヤツヤでしっとり。(注:一応ちゃんとお風呂には入っていました)
あれ・・私綺麗になってる・・と驚きながら思い出したのは、先日読んだ「空腹」こそ最強のクスリという本。
そう、私のこの肌艶の美しさ(当人比)は「空腹」の恩恵だったのです。
今日は喜びと共に、身を持って感じたことを綴ります。
「空腹」こそ最強のクスリ 概要
ー当たり前のように1日3回とる食事。でもそれは食べ過ぎであり体に負担をかけ続けているのかもしれないー
著者はこの本の中で、飽食気味の現代人にそんな警鐘を鳴らすとともに、空腹時間を作るという簡単な解決方法を紹介しています。
読み進めると食べることに対しての意識が確実に変わるので、なんとなく食事を摂っているな…と感じる方には一読の価値ありです。
■食べ過ぎの弊害
普段私たちが摂取する1日3回の食事。
寝ている時間を除き4〜5時間に1回食事を取っていることになりますが、それらを消化するために、胃や小腸、大腸などの臓器は24時間働き続けています。
胃から送られた消化物は小腸で5〜8時間かけて分解され、さらに大腸では15〜20時間もとどまるため、まだ前の食べ物を消化している状態で、次の食べ物を送っているという状態。
臓器にとって消化物過多の状態が続くことで、内臓脂肪が増え心臓病のリスクが上がったり、胃や臓器の負担が胸焼け、胃もたれ、食欲不振に繋がりやすい。
また肌や髪にも悪影響ですし、免疫システムがうまく働かなくなった結果、アレルギーや癌を誘発しやすくなるのです。
■空腹のススメ 〜細胞を生まれ変わらせるオートファジー〜
多くの弊害を生む「食べ過ぎ」を解消するための対策として著者が提案しているのは、空腹状態を作ることです。
食事をしてから10時間経つと蓄えていた内臓脂肪が分解されエネルギーとして使われ、16時間経つと古い細胞を内側から生まれ変わらせるオートファジーが働き出す。
このオートファジーこそ空腹の最大の効果。
オートファジーが働いた結果、癌や糖尿病、アルツハイマー型認知症等の予防に加え、免疫システムの向上やアンチエイジングの効果を得ることができるとのことです。
■空腹時間の作り方のコツ
健康と若さを維持できるオートファジー。
是非試してみたいけれど、16時間の空腹状態はとてもハードルが高いです。
そんな風に躊躇している我々に向けて、著者は空腹時間の作り方のコツとして以下3つを挙げています。
なるほど、週1回夜ご飯を早めに済ませて就寝、朝ごはんは抜いてお腹が空いたらナッツでしのぐといったイメージでしょうか。
これならなんとか実現できそうです。
16時間断食を実際にやってみて感じたこと
さて冒頭で書いた通り、体調不良によりこの16時間断食(おそらく実際はもっと長い時間食べていなかった)を図らずも実行してしまった私。
結果心と体で多くの変化がありました。
■体の変化
目に見えていろんな変化がありました。しかも自己肯定感の上がる嬉しい変化です。
■心の変化
心にもさまざまな変化がありました。
体の変化だけでなく、心の変化が生じたことは驚きです。
食事の際、「なんでもいいから食べよう」ではなく「今の自分に必要なものを食べよう」と考えることで、食べ物一つ一つが自分を作り上げる要素となるんだな、と思える。
そうすると自然に食べ物に対しての感謝が生まれるのです。
健康にもなれるし、心も穏やかになる。
この空腹食事法は、「いのちに効く食事法」なのですね。
終わりに
実はこの本を手に取ったのは約1ヶ月前でした。
読んだ時は、16時間断食はちょっと厳しいから今後は食べ過ぎをやめよう・・くらいに感じていたのですが、実際にやってみての効果が絶大。
意外と16時間断食は実行できるし、心と体へのご褒美もいっぱいですので、今後も続けていきたいです。
最後にこの空腹食事法の注意点2点を記載しておきます。
①この空腹食事法は筋トレを同時に行うことが大切
②既に癌・悪性腫瘍が発生している人は逆効果となる可能性があるため医師と相談すること
それではまた明日。
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