見出し画像

[E]乃木坂46:『世界中の隣人よ』MV


私は乃木坂結成当初(もっと言うとAKB48がきっかけでオーディション番組)から応援していました。生駒ちゃんがセンターになって初めてのお披露目で堪えきれず舞台から逃げ出していく姿は鮮明に今でも思い出されます。

いろんな情報に埋れてしまいMVが5月25日に公開していることに気付きませんでした。知ったきっかけはYouTubeで、JIJIPRESSのアサヒビールオンライン飲み会の動画が終了した後関連して再生されてからです。(まいやんから出演の関連です。)私はこのMVの冒頭部分から鳥肌と涙腺の緩みが止みませんでした。

まず最初に感動した点を簡潔に。

1、卒業メンバーが出演している点

2、この時期だからこその表現方法でクオリティが高く乃木坂らしいMVである点

3、2、に伴ってそれぞれメンバーの色と良さが引き出されている点

4、楽曲と歌詞に共感力がある点

5、縁取り背景が白である点

6、メンバーが歌う合間の映像が個人的に全て私が好きな場所である点

7、乃木坂のホームである神宮野球場のスクリーンでメンバーが歌っている点

8、MV公開日が西野七瀬の誕生日である点



1、卒業メンバーが出演している点

ここ最近ではテレビで現メンバーでさえ見られない日が多かったので、今回卒業メンバー出演には驚きました。卒業メンバーが出演してくれているということは、なんとかそれぞれ元気であるということが分かりまず安心しました。(なぜか親目線です。)

乃木坂ファンの方ならお見知り置きだと思いますが、卒業メンバーで出演されていない方も数名います。「サヨナラの意味」を最後に卒業した橋本奈々未さんは芸能活動をされていないので仕方ないですが、実はオファーはあったのかな、と考えます。



2、この時期だからこその表現方法でクオリティが高く乃木坂らしいMVである点

おそらくそれぞれ個々の自宅で撮影したものであることが分かります。通常のダンスやドラマ仕立てのMVとは違いかなりレアで、自宅で撮影されているものがメンバーのプライベート感を引き出してくれています。ファンにとっては今まで以上に惹かれる映像ではないでしょうか。

それぞれメンバーの動画の画質が少しづつ違う点は、「作ってる感」が逆に映えていて、クオリティの高さを感じる作品だと思いました。



3、2、に伴ってそれぞれメンバーの色と良さが引き出されている点

これは自粛中にメンバーがそれぞれ今いる居場所(家や会社)で撮影されていることからそれぞれの色と良さが出ているな、ということです。個人的になぁちゃん(西野七瀬さん)の自宅の床はモダンな床でカーペットが敷かれていなかった点にシンプルさとなぁちゃんのインテリアの好みを感じました。そういった点も観ていて面白い部分です。

それぞれ自粛期間中に自宅で皆がしていることというテーマ設定の中に、メンバーの雰囲気やキャラに合った映像は思わず笑みが溢れました。いくちゃん(生田絵梨花さん)とほりちゃん(堀未央奈さん)はワンちゃんと戯れる、まいやん(白石麻衣さん)となぁちゃんはゲーム、さくらちゃん(遠藤さくらさん)はストレッチ、さゆりんご(松村沙友理さん)はご飯を食べるなど(笑)

歌詞に合わせてメンバーが微笑んでいたり、不安げな顔を浮かべたり…表情にも引き込まれるものがありました。



4、楽曲と歌詞に共感力がある点

作詞はもちろん我らが秋元康さんで、作曲編曲はtakaさんです。「takaさんってもしかしてワンオクのtakaさん?」という噂が界隈で出ているようですが、真相は分かりません。

私は秋元康さんの書く歌詞が好きです。乃木坂46メンバーやMVも好きなのですが、歌詞には毎回心打たれるものがあるのです。どうしてこんなに女の子の気持ちが分かるのだろう?と気持ちが悪いくらいです。(笑)その歌詞に出てくる言葉や感情は誰にでも分かりやすく共感しやすいけれど、どこか意味を持たせていて、深みのある歌詞です。

今回はこの楽曲に触れる人全てに向けた歌詞ですが特に共感した点と勇気をもらった点を一つずつ。共感した点は、Aメロ部分の

なんてちっぽけな存在なんだ
この部屋から祈ることしかできなくて
世界のこの悲しみに胸を痛め
言葉以上の涙を流してた

上記部分です。この状況で自分は誰かを助けることもできない、それ以上に自分の生活のことを考えないといけないなどで、自分はちっぽけな存在だと思うことがありました。言葉以上の涙を流してたという部分は奥が深く、それぞれ少し捉え方も変わってきます。私はこの部分を何もできないもどかしさからくるものだと感じました。

勇気をもらった点は、Bメロ部分の

そうさ 人間は捨てたもんじゃない
会ったことない誰かのため 支え合って
すべてを乗り越えられる強さを持ち
未来に続く希望を信じてる

上記部分です。自分が知らないところで、私たちが食べる物・生きるために必要な物を作っている人がいて、それを運んでくれる人がいて、それを販売する人がいて…仕事として成り立っているけれど、それは全て私たちに役立っているもので、それらはたくさんの人たちに支えられ、自分も支えているのです。

今の現状を今後良くしていくために自分が何をすべきか、どう行動にするかによって未来が変わってきます。それを理解し合って、人と人が手を繋げる日が早く来れば良いなとこの歌詞より心の底から感じました。



5、縁取り背景が白である点

インスタグラムなどでも、画面の縁部分の背景を白にして写真を投稿する方を多く見ます。こういった投稿をしている方は純粋に、統一感があってセンスがあるなぁ、という印象でした。同じように、この統一感の清潔感のある背景効果により、今回のMVに合ったベストな魅せ方であると感じました。



6、メンバーが歌う合間の映像が個人的に全て私が好きな場所である点

メンバーが歌を歌う合間などで、現在の状況を示している、人のいない場所の映像が映し出されます。完全に私情ですが、これらは全て私の思い出の場所でした。渋谷、東京駅、築地、東京タワー、羽田空港、浅草、表参道等…東京を象徴する場所で、全て多く人が集まっていた場所でした。自転車であの街走ったなあ、とか毎日あの場所に通っていたなあ、とか、東京の街に憧れて、必死に馴染もうとシャンシャンとあの道歩いたなあ、と…物思いに更けました。

ショッピングロード、駅、観光名所、商店街、公園…人がいない全ての場所の映像は非常に寂しさを覚えました。こんなに人のいない街は見たことない、と。映像を通してやっと状況が掴めるのです。人がいることで活気づくし、人がそれぞれの街の街らしさというものを作ってくれるのだな、と今回のMVの映像を観て感じました。



7、乃木坂46のホームである神宮野球場のスクリーンでメンバーが歌っている点

乃木坂46のライブと言えば、何日間に分けて全楽曲を歌う生誕ライブが恒例です。今回のMVにその乃木坂46の青春と全てが詰まった神宮野球場で、乃木坂の色である紫に染まったファンのペンライトと会場が映し出された映像は涙と溢れるものがありました。

最後のサビのCG部分は圧巻でした。そこからスクリーンに繋がる自宅で歌うメンバーたちの映像は、メンバー・スタッフ・ファン全員がここでまたライブができるようにと手を合わせたシーンではないかと思います。



8、MV公開日が西野七瀬の誕生日である点

最後に、偶然作品の完成日に近かったことも相まって、なぁちゃんの誕生日に公開日を合わせてくれたのは、なぁちゃんファンとしては気持ちが高まりました。なぁちゃんは私と同い歳で、大阪出身で、内気で繊細だけれど芯はしっかりしている…と自分と重なる部分が多くあります。

だから私は乃木坂46在籍中から今もずっとなぁちゃんを推しています。推す、という表現をするとヲタク臭が強いですが、こんなに応援できる女性アイドルは今までになぁちゃん以外いませんでした。京セラドームでの卒業ライブは行けませんでしたが、当日ライブビューイング に1人で観に行ったくらいです。

卒業ライブにも周りのスタッフの方・作り手がいて、ストーリーや構成が組み立ています。その中でも選曲の順番だったり、メンバーとのMCトークだったりうまく心を掴むようにできていますが、ファンからすればそんな構成なんて一切関係ありません。なぁちゃんが舞台に立っただけで感涙なのです。

なぁちゃんが言葉を発した瞬間から涙の連続でした。また、「帰り道は遠くなる」のダンスシーンでは、なぁちゃんとまなったん(秋元真夏さん)の互いの目線と表情は目を離せませんでした。過去の映像はやはり心にグッとくるものがあり、なぁちゃんの過去と過程から、今を彩る女優さんに成長されたのは親心のように嬉しい気持ちです。



まとめ

話が逸れてしまいましたが、今回のMVでそんな自分の過去の感情や青春を思い出させてくれました。受け手によってそれぞれ感じ方は違うとは思います。しかし今の状況に沿った作り手の強いメッセージ性に影響を受け、私は乃木坂46の楽曲の中で2番目に好きな楽曲となりました。1番好きな楽曲は次回ご紹介できればと思います。


この記事を書くまでにこのMVを10回以上はリピート再生しました。(約1時間鑑賞し続けたことになります。)今日から通学時は毎回聴く楽曲になるでしょう。そしてまた来年再来年この曲を聴きながら今の現状が思い出となり懐かしむのです。



いいなと思ったら応援しよう!

mii.
最後まで読んでいただき大変恐縮です。堅苦しい記事が多いですが今後も前向きな記事を書いていきますのでどうぞご贔屓にお願い致します🤲🏻少しでもあなたがプラス思考へ導けるよう私もサポートさせてください。