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ゴミと向き合う。 #1

映画「スウィングガールズ」より
世の中には2種類の人間がいる。スウィングする人と、しない人だ』 

今日は粗大ゴミとペットボトルの回収日。
年末に行ったゴミ拾いのゴミが、ようやく半分、処理できたかなってとこ。

約2時間のゴミ拾いで缶もペットボトルも袋いっぱい

2050年の海は、魚とプラスチックの量が一緒になると言われている。
そんな危機的状況にも関わらず、相も変わらずポイ捨てされているペットボトル。
足りないのが危機感の共有だとするならば
水族館も、魚と同じ数だけのペットボトルを浮かべて展示するべきだ

ペットボトルといえばフタの問題がある。
飲みかけでもそのまんまフタをきつくしめてポイ捨てされている。フタをしめる余裕があったなら捨てなければいいのに、と思うが。
ペットボトル専用のゴミ箱でもそうだ。
フタとボトルの入り口が分かれてなければ、フタをしめてから捨てる。
分かれていたとて、入れた先でフタとボトルが一緒になっているって事がわかると、良かれと思ってフタをしめてから捨てる。
日本人は律儀だなあで済めばいいが、そうは分別屋が卸さない。
厄介なのは、捨てて終わりじゃ無くて、その先には集めて運んで分別する作業が存在している。フタがしてあると、潰して小さくする事が困難になるし、中でガスが発生することで思わぬ事故にもつながったりする。

だからキャップを集めてワクチンを届けているということ。目的は、キャップを外させること
運送費が浮くし、余計な手間賃が出ないし、フタを加工したモノが売れるかもしれないし。
※キャップがそのままワクチンに加工されていると勘違いされている方もいるのでは。僕もそうでした。あるいは、捨てたあとの先は考えたこともないか。

ペットボトルのリサイクル率は80%を超える。その中のボトルからボトルへは50%の目標には届いていない状況。実際のところは、ほとんどが別のプラスチックの何かに生まれ変わっている。
じゃあそのプラスチックはどうか。プラスチックのリサイクル率もまた80%を超える。これは環境意識の高い欧米を超える数字だ。

実は、ここに大きなウソがある。

僕らがイメージするような『THE・リサイクル』は、モノからモノへかわる「マテリアルリサイクル」で、あとは化学で分解してイチからやり直すのが「ケミカルリサイクル」だ。
これらは手間もお金もかかるので割合としてはそんなに多くない。

じゃあ残りはどうしているのか?

答えは「サーマルリサイクル」で、熱エネルギーとして回収する、です!
熱エネルギーとして回収するとは?
ほぼ水みたいな生ゴミが焼却炉の中で燃えが悪いところに、プラスチックぶち込んでガンガン燃やすってことです。
これがリサイクルに含まれるのか?
おっしゃる通り!
海外では、これをリサイクルとは認めていない。リサイクルの数字には入れない。循環してないから。
日本のリサイクル率が高いのはこれ。ペットボトルのゴールはここです。

という事で、結論です!

安価で、成形・加工が容易で、便利な
プラスチックおよびペットボトルへの依存は、

全然循環してへんやん!

という理解で向き合っていく必要があります。
だからまずは"使用を減らすこと"が大事だし、それより何より"つながりを知ること"が大切だと言えます。

ペットボトルのリサイクルだけが目的になってませんか?

『世の中には2種類のゴミがある。燃えるゴミと燃えないゴミだ。資源は循環させるからゴミじゃない。ペットボトルも、ビンも、缶も、紙も、資源ゴミじゃなくて資源だ。』

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