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富田誠 東海大学/准教授 授業の振り返りなど学生とのコミュニケーションを主として利用し…

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富田誠 東海大学/准教授 授業の振り返りなど学生とのコミュニケーションを主として利用しています。メインはhttp://tomita.me

最近の記事

デザインって意外に「   」なんだ。授業を振り返って、自分なりのデザイン哲学を模索する。

1年生のコンピューターデザインの授業。振り返りのnoteをちょっとサボってしまった。最後の授業は振り返って言葉にしよう。 今日は最終回。デザイン図鑑という冊子を作ってみんなで発表した。世の中にない図鑑を作るというテーマだったので、グラフィーティーなどの落書き(アート)、文房具屋のペンの試し書き用紙、キスマーク(リップを塗ってスキャニング)、ハンバーガーの断面図、ボンカレー、まつげ、耳たぶ、メイド喫茶などなど、不思議で面白い図鑑が集まった。 発表を終えた後は14回の授業全体

    • 詩をデザインする

      学生たちが詩(β版)を発表した。予想通り、感受性豊かな詩ばかりだ。 一つ、事例を。 学生の上杉さんの詩だ。 — おはようといったら おはようとかえってきて こんにちはといったら こんにちはとかえってきて こんばんはといったら こんばんはとかえってくる いただきます と声がかさなって ごちそうさま と声がかさなって おやすみ と声がかさなる 君と一緒にいえたら嬉しいな そしてまたおはようといったら おはようとかえってきて また今日がはじまる — 繰り返され

      • グリッドシステムと詩

        今日は最初に雑誌のデザインの分析をした。書籍をデザインした人はどのような意図でデザインをしているのか、繰り返されるパターンを見つけ、付箋に書き出していく。料理で言えば、ただ美味しいと思って食べるだけでなく、なぜ美味しいのか、料理人はどのような工夫をしているから美味しいのかを考える作業だ。 雑誌のデザインにおいてもっとも重要なのはグリッドシステムと呼ばれる情報制御の手法だ。この手法はスイスで開発されたと言われている。永世中立国のために戦時下で多言語の出版が集中したからだと

        • 自分の意味を抽象的な形態に変える

          今日はパスツールを作って自分のマークを作った。「自分の意味」を「形」にする作業だ。事前課題として制作してもらった形は若干具象的だ。抽象形態にするのが難しい。地味だが難しい作業だ。さて、来週は名刺を完成させて、詩のデザインに変わる。名刺という小さなサイズからA4という少し大きなサイズに広げてデザインする。(最終的には冊子などのページ物をデザインする) ちなみに、大学一年生の詩は強烈だ。今年も楽しみにしている。 そういえば、ちょっと振り返りの文章が短くなっている。。授業は五回

        デザインって意外に「   」なんだ。授業を振り返って、自分なりのデザイン哲学を模索する。

          世の中にあるマークを見つけて分類する、自分でマークを作る

          ゴールデンウィークを挟んだこともあり、今日までの課題は身の回りにあるマークをスマートフォンのカメラで100個撮影し自分で決めた2軸でマッピングしてもらうと言う課題だった。 その後、イラストレーターを使ってマークを作ってもらうという課題をやってもらった。みんなで作れるポンチ絵プロジェクトで公開しているデータhttp://diagram.pics/?page_id=233 を使って、車、木などのマーク(ピクトグラム)を手書きで作ってもらった。 今学生たちは他の授業ではデッサン

          世の中にあるマークを見つけて分類する、自分でマークを作る

          パスツールの使い方に終始する1日

          今日も授業最後の10分間で振り返りの文章をみんなで書いている。みんな少しづつ慣れてきたように感じる。 今日はイラストレータのパスツールを中心に道具の使い方を教えることに終始した1日だった。近年はペンタブレットやiPadのペンのように直接画面に描くツールが増えたので、イラストレーター特有のアンカーポイントやハンドルの操作は混乱しやすい。しかし、このツールを使えるようになることで、精緻な形の調整ができるようになる。 最初はペンツールを使って、四角、楕円、正円、卵形、アメーバー

          パスツールの使い方に終始する1日

          授業後に振り返りの時間を作ってみた

          前回、コンピューターデザインというイラストレーターなどを学ぶ1年生向けの授業で全員にサイトを作ってもらった。 自分のサイトを作ってもなかなか更新できないものだし、家で振り返りをしながら、記事を更新してねって言ってもなかなかできないものだ。 だから授業の最後10分間を振り返り&ノートを更新をしてもらう時間にしてもらたった。ちなみにこのエントリーもみんなが振り返りをしているタイミングで書いている。(しかも全員にモニターを見られながらタイプしている)10分で綴る振り返りだ。

          授業後に振り返りの時間を作ってみた

          デザインを学ぶ1年生全員に振り返りや作品集のメディアとしてnoteを登録してもらった

          2018年4月、今年も教養学部芸術学科デザイン学課程でデザインを学ぶ学生が入学してきた。ピッカピカの1年生、42名だ。 ぼくは兼ねてから、学生が大学4年間の授業の成果や学びや振り返りのログを残しておくメディアの必要性を感じていた。 一般的にはデザインを学んだ学生はポートフォリオと呼ばれる作品集を就職活動の開始と同時に作るのだけど、はっきり言って表面的なものしか伝わらない。制作過程において、どのような葛藤や疑問を持ったのか、どのように成長したのか、それがログとして残されたポ

          デザインを学ぶ1年生全員に振り返りや作品集のメディアとしてnoteを登録してもらった