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【トライリンガルの頭の中】英語を話す時、日本語が出てくる中国人の事例

 外国語を話そうとした時に、つい日本語(母国語)の単語を言ってしまうこと、ありませんか?今日は2名の中国人の方と、英語のレッスンで話して気づいたことを書いてみたいと思います。

1人目:中国人男性、日本在住7年、
日本語は堪能、英語は初心者

 この方は英語での会話につまると、「えーっと」と日本語が出ます。他にも時々数字が英語ではなく日本語になっていることもあります。

2人目:中国人女性、日本在住15年以上
日本語は非常に堪能で、中国語よりよく話す、
アメリカに滞在経験あり

 この方は英語が非常に堪能ですが、英語につまった時は日本語「うーん」と言うこともあります。(英語のahやummなどとは違う音で、明らかに日本語なのです)

①外国語の引き出しについて

 お2人共、英語と日本語が同じ「外国語という引き出し」に入っていて、英語を引き出そうとすると母国語の中国語ではなく、日本語がでてきてしまうようなのです。この点に関して、2人目の女性に確認したところ、ご自身も英語と日本語が同じ「外国語という引き出し」に入っていると感じているそうです。

 私の場合は(トライリンガルではありませんが)英語と中国語は別の引き出しに入っているように思います。ただし、普段は中国語を日本語で理解して勉強しているため、中国語を話す時に日本語で、「あれって何だっけ?」と考えていることがあります。よって、①日本語の引き出し、②英語の引き出し、③日本語と中国語がセットになっている引き出しの3つが存在しているように思います。もし私が英語もしくは中国語ベースの生活になったら、この引き出しが変わるのかなぁと想像すると、とても楽しいです。

②英語の発音の特徴

 2人の共通点として、現在日本語メインの生活を長期間送っているという点が挙げられます。おそらくそれが理由となり、英語の発音が一般的な中国人の発音とは大きく異なります。では日本人の英語の発音に近いのか?と言われると、日本人の発音とも異なります。
 
 スペイン語、英語、日本語のトライリンガルである久保建英選手(サッカー)の英語をネットで聞いて、日本人ではなく、スペイン人の話す英語の発音だったので、衝撃を受けました。母国語以外が外国語を話す際に影響を及ぼすという例が身近になかったため、今回のお2人の英語を聞いて、久保選手のことを思いだしました。


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