【novel】October 3 - 2021
マイルノビッチ
日本のサブカル文化は世界においてとても人気が高いジャンルと言えるでしょう。生活の一部に漫画やアニメの存在が当たり前。もしかしたら今の世代にとってはなくてはならないものだと考えます。特に友達とは共通の話題で上がることも多く話すだけで明るい気持ちになったことを覚えています。それだけでなく昔から愛されてきた、親しみやすいというのもあり家族の中で話題に上がることも度々ありました。私の出身は新潟なのですが「マンガ・アニメの聖地」と呼ばれるくらい漫画やアニメにまつわる建築物やスポットなどが多くあります。例えば「新潟市マンガ・アニメ情報館」という場所には新潟県にゆかりのある漫画家、アニメクリエイターの紹介を行う展示の数々やイベントなどが行われています。以前学校で街探索というのを行った際にクラスメイトと実際に訪れたことがありましたが、その時は声優体験できるブースで目の前に流れてくるアニメにアフレコを当てるという作業をしました。声優に憧れていた私にとって貴重な体験にはなったのですが声優の方たちに対してただただすごいと感嘆の声をあげてしまうくらい意外にも口の動きにぴったり合わせるのは難しかったです。是非興味がある方はいつか訪れていただきたい場所となっています。他にも新潟県出身の漫画家さんといえば『うる星やつら』や『犬夜叉』などの作者で知られる、高橋留美子さん。『るろうに剣心』の作者 和月伸宏さん。『 DEATH NOTE 』の作者 大場つぐみさん。などなど。他にもたくさんいらっしゃいます。そのような場所で生まれ育ったということもあり尚更漫画やアニメに対する熱があるのかも知れませんね。
今回お話しする漫画は『マイルノビッチ』です。この漫画は私が今通っている文化服装学院とも少しだけ関連がある漫画です。この漫画と出会ったのは確か中学生の頃だったと思います。私がちょうどファッションに興味が出始めた頃。読んだ当初は恋愛がメインのよくある漫画だと思っていたのですが読み進めるうちに主人公・まいるに感情移入してしまうくらいハマってしまうことになります。最初は自分に自信が持てずいつも悲観的な考えしかできなかったまいるが出会う人たちにより心を突き動かされ一人の素敵な女の子に成長していくという物語です。そしてこの漫画でキーになってくるのが ”ファッション” です。まいるが自分自身と向き合うきっかけになった相手・熊田天佑がメイクアップアーティストを目指す青年ということもありストーリーの中で大きなポイントになっています。シーンによってはコーディネートやメイクの解説も入っているため、ファッションに興味がない人たちも読んでいくうちに興味が湧いたりまいると自分自身を重ね合わせ勇気をもらったり。まあそれが言ってしまえば私自身なのですが…(笑)実際にこの漫画を読んでファッションの道に進んでみたいと思えたことは事実であり、何よりファッション×恋愛という組み合わせは自分にとっては本当に画期的なものでした。内容やキャラクターのクセ含め文句なしで面白いためオススメです。特にお気に入りのセリフは「二つで迷って選べないでいるのなら、それはきっとどちらも大切ではない」というまいるのセリフです。確かになぁとすんなり納得できたうえに自分自身に何かしらの迷いが生じた時にこの言葉を思い出し投げかけるようにしているくらい影響を受けた言葉の一つです。こういう主人公が成長していく系の漫画はうまく言葉にできない魅力がありますよね。読んだ側が主人公のような気持ちになるパターンと保護者や一緒にいる仲間のような目線で見守っていくパターンと。私はどちらもありますが、どちらにしろ感情移入できたりその世界観に入り込める作品は良い作品である証拠だと思っています。実は実写でオリジナルドラマ化もされているみたいなので機会があれば見てみたいと思います。
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●今回紹介した漫画●
オリジナルドラマ公式ウェブサイト
https://margaret.shueisha.co.jp/mairunovich/index.html
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