鬼さん_こちら

【怪談】鬼さん、こちら


都会に出たばかりの僕は田舎者なので
すっかり迷子になってしまった。

僕が困っていると、それを見かねたのか
呼び止める声がした。

「ちょいと、そこのお兄さん」
とても綺麗な女の人だった。

「こっちへいらっしゃい」
彼女に誘われ、ついてゆく。

とても優しくされた。
僕は彼女と楽しい時をすごした。

でも、こんなことばかりもしていられない。
別れ話をすると、彼女はとても怒った。

それでも別れなければならない。
僕は彼女から逃げようとした。

彼女、僕の腕をつかんで離してくれない。
そのため、僕の左腕は肩からもげてしまった。

あまりの痛さに僕がひとり泣いていると、
優しそうな声がした。

「おや、お兄さん。泣いているのかい」
とても綺麗な女の人だった。

「慰めてあげるわ。こっちへいらっしゃい」

僕は、真っ暗な闇の中で
手の鳴る音を聞いたような気がした。
 


Hey, Tagger


I am just a city who is a redneck,
so I got lost completely.

When I was in trouble, I heard a call to stop it.

"A little bit, a young man there."
She was a very beautiful woman.

"Come this way."
I am invited by her and I follow.

She was very kind to me.
I had a nice time with her.

But I can not keep doing all this.
She got very angry with a different statement.

Even so, we have to break up.
I tried to escape from her.

She, grab my arm and do not let it go.
Therefore, my left arm got stiff from my shoulder.

I was crying alone for so much pain,
a gentle voice came.

"Oh, youth, are you crying?"
She was a very beautiful woman.

"I will comfort you, come over here."

I felt like hearing the sound of hands in the black dark.
 

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