「サイレント・ヒル」燃え続ける町で娘を探す母を語る 3回目の映画

一人ではホラーゲームができない奇成(キナリ)です。
非対称オンラインホラーゲーム 「Dead by Daylight」で新キラーとして”あの”三角様が追加されたということで、
今回は映画「サイレント・ヒル」についてです。

※前半ネタバレなし、後半ネタバレあり

0.「サイレント・ヒル」PG12

原題: 「Silent Hill」2006年
製作国: アメリカ、フランス、日本
ジャンル:ホラー
原作:1人用ホラーアドベンチャーゲーム「サイレント・ヒル」1999年
コナミ発売  対応機種Play Station
ゲームではハロルド(男)が娘のシェリルをサイレント・ヒルに探しに行くお話。なぜかホラー映画となると女性主人公が多い。

1.あらすじ 

ローズクリストファーのダ・シルヴァ夫妻は、娘シャロンの何かに取り憑かれたかのような奇妙な言動に悩んでいた。ある日、シャロンが「サイレントヒル」と謎の言葉を発する。ローズは実際にヴァージニア州に「サイレントヒル」という町が存在することを知り、娘の言動の謎を突き止めるため、夫の反対をおしきり、シャロンと共に町に向かう。
町もあとわずかという所で勘違いから警官に追われ、車で事故を起こす。目覚めると娘シャロンの姿はなく、一枚の絵だけが車内に残されていた。
娘捜索のため歩いていると、町にたどり着く。そこは30年前の坑道火災により、いまだ地下が燃え続けている、霧と灰に覆われた町「サイレントヒル」だった。

2.スタッフ、キャスト

スタッフ

監督:クリストフ・ガンズ
脚本:ロジャー・エイヴァリー
製作:サミュエル・ハディダ、ドン・カーモディ 
製作総指揮:山岡晃
音楽:ジェフ・ダナ
撮影:ダン・ローストセン
編集:セバスチャン・プランジェレ

キャスト

ローズ・ダ・シルバ:ラダ・ミッシェル
クリストファー・ダ・シルバ:ショーン・ビーン
                「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ
シャロン・ダ・シルバ&アレッサ・ギレスピー:ジョデル・フェルランド
                                                                                                「キャビン」
シビル・ベケット巡査:ローリー・ホールデン「ミスト」
ダリア・ギレスピー:デボラ・カーラ・アンガー
クリスタベラ:アリス・クリーグ「魔法使いの弟子」
トーマス・グッチ警部:キム・コーツ

3.カリスマ的クリーチャーs ※ネタバレなし

サイレントヒルと言えばおなじみ、”それは剣というにはあまりにも大きすぎた...”的、武器を引きずっている三角頭のレッドピラミッド(自罰意識や羞恥心が具現化した)通称三角様や生々しい人型クリーチャーs、今回出番が少なかったダークナースたちなど、最高にキモチワルイけど魅力的なキャラが数多く出てきます。
ゴキブリが苦手が方や赤黒いものがぐっちゃぐっちゃしていますので苦手な方はご注意を

暴力表現がありますので苦手な方はご注意くださいませ


↓↓ここからネタバレあり↓↓


4.恐怖で歪んだ信仰 ※ここからネタバレあり

30年前、純粋な少女、アネットは暴行を受けたあげく、謂われの無い罪で火あぶりにされます。魔女裁判を先導したのは伯母のクリスタベラで、それにより町全体が燃える大火災になり多くの町民が犠牲になりました。
ありもしない世界の終末におびえた無責任な人々により歪で残酷な裏世界が誕生、クリスタベラ自らまいた恐怖が増幅し、それが形を成し、名状しがたい恐怖に殺されるとはなんとも皮肉ですね。
小さな町は閉鎖的だから洗脳されやすいのか....。

5.神の正体と結末

結末ではクリスタベラたちが信仰する神は真実ではなく本当の神は子を護る母だとされています。厳密には神のような存在。
二人の母親像として、恐怖を克服しシャロンを救う母ローズと、子を愛していながらも恐怖に屈し、アネットを救うことが出来なかった母ダリアが対象的に描かれています。ローズ強し。
そして火あぶりにされてしまったベネット巡査も、死ぬ間際に神に祈るように想ったの彼女の母でした。ちなみにベネットさんはゲームのヒロインポジション。
ローズは火の中から助け出してくれたグッチ警部と同様アネットに”心優しい人”として認められ、アネットの手助けによりシャロンを救うことができましたが、アネットの一部であるシャロンの母ローズは裏世界に取り残されます。
表世界の我が家で二人を待つクリストファーのカットと裏世界の我が家にいるローズ達のカットが交互に映され、二つの世界が交わらないと思い知らされるようで切なくなります。

6.おわりに 

最後までみていただき感謝感激雨あられ
補足や意見などございましたら是非コメントをくださいませ!

ではまた!

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