「ジュリー&ジュリア」人生を救う料理の喜びを語る 4回目の映画

三日坊主の峠をこえ4回目の投稿とあいなりました、奇成(キナリ)と申します。

今回は映画「ジュリー&ジュリア」についてです。

※前半ネタバレなし、後半ネタバレあり

0.「ジュリー&ジュリア」

原題「Julie & Julia」 2009年アメリカ映画
ジャンル:コメディ/ドラマ       
原作:小説「Julie & Julia」ジュリー・パウエル(実話が元
                  「王道のフランス料理」ジュリア・チャイルド

キャスト

ジュリー・パウエル役はエイミー・アダムス、1回目の映画「ノクターナル・アニマルズ」の主人公エミリーを演じています。今作は感情的で表情豊かな女性です。
もう一人の主人公、ドジっ子貴婦人で料理人のジュリア・チャイルドを演じたメリル・ストリープは、ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞。
ジュリアの夫ポール役のスタンリー・トゥイッチと共に「プラダを着た悪魔」に出演しています。
ジュリーの夫エリック役はクリス・メッシーナ

1.あらすじ

1949年。アメリカ人の食べることが大好きなジュリアは外交官の夫ポールの転勤でパリにやってくる。英語で書かれたフランス料理のレシピ本がないことをきっかけに、フランス料理を習い、本を出版するため奮闘する。
現代ニューヨークでは作家になる夢に破れ、OLとして冴えない毎日を送っていたジュリー。ある日、料理が大好きな彼女は憧れの料理研究家ジュリアの524レシピを365日で作り、毎日ブログに綴ることを思いつく。三日坊主の彼女にとってそれは前途多難な道のりであった。

2.スタッフ

監督・脚本・製作:ノーラ・エフロン「めぐり逢えたら」
製作:エイミー・ロビンソン、ローレンス・マーク、エリック・スティール
製作総指揮:スコット・ルーディン
音楽:アレクサンドル・デスプラ
撮影:スティーブン・ゴールドブラッド
編集:リチャード・マークス
衣装デザイン:アン・ロス

3.違う時代とそれぞれの挑戦  ※ネタバレなし

あらすじでも書いたように何をやっても長続きしないジュリーにとって、この挑戦はかなりハードなものでした。しかし、そんな自分を変えようとする彼女の心意気は今まさに当logを書いている身としてはかなり共感でき、やる気をもらいました。しかも三食料理を作りそれをブログに書くということなので労力は桁違いです。
ジュリアもフランス語を大して話せない中、1からフランス料理を習い、挑戦を続けている彼女を見ると勇気づけられます。
交互に展開される二人の主人公の映像や料理をしている姿は小気味よいものとなっており、一緒に料理したくなる衝動に駆られます。
調理器具や衣装など時代の違いを楽しむのも面白いと思います。


↓↓ここからネタバレあり↓↓



4.似て非なる二人※ここからネタバレあり

周りに羨ましがられるほど理想的な結婚、自分を支えてくれる素晴らしい夫、料理を愛する心、新しい挑戦に対する情熱、と共通点が多くあります。だからこそジュリーはジュリアに憧れたのでしょう。
しかし、性格はまったく違います。ジュリアは気立てが良く、料理に失敗しても、ニコニコした表情と特徴的な甲高い声で笑い飛ばし、まったく気にしません。一方、ジュリーは周りの人にも言われるほど自分を中心に考える所があり、料理に失敗したときも怒りを爆発させていたり、少し子供っぽい印象があります。

5.理想のジュリア

そんなジュリアは後半で夫エリックとの関係を悪化させてしまいますが、憧れのジュリアを思い行動した日々で精神的に成長を遂げ、素直になり、大切な夫を取り戻します。
継続したブログも認められ、喜んだのも束の間、崇拝にも近いほど尊敬していた現実のジュリアに間接的に非難されます。そこで、落ち込んだジュリーに夫エリックが”君の心のジュリアが本物”的なことを言います。
つまりこの映画のジュリアの物語は実際のジュリア・チャイルドではなく、あくまでもジュリーから見て語られた理想のジュリアだということです。
それでもジュリアがアメリカにもたらした偉大な功績が事実だということは変わりないですけどね。
ジュリア・チャイルドは2004年に91歳で永眠します。
この映画を観ることは出来ませんでしたが、もし観ていたら彼女の気持ちも変わってたかもしれませんね。

6.おわりに

美味しそうな料理とサクセスストーリー、いろんな意味でハッピーになれる映画でした。

最後までみていただき感謝感激雨あられ
補足や意見などございましたら是非コメントをくださいませ!

ではまた!

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