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のら小説家に何が書ける?(6) のらねこ、楽しいはずなのに続かない!

こんにちは!
僕は目標管理アプリ Project Sylphius の開発・運営を行っている TOMCAT HEART の中島です。
この連載では、目標を達成することの楽しさを具体的に知っていただくために、僕が実際に挑戦したことを実践形式の連載として、なるだけ面白おかしくお送りしています。

ファーストシリーズの現在は“高クオリティ小説の王道な書き方”です。

1. 目標を設定する
2. 自分の得意分野を分析
3. 世の中の流行を分析
4. 物語のキモである“葛藤”について学ぶ
5. 設定をとりまとめる
6. 執筆時間を確保する(今回)
7. 起承転結の展開方法について学ぶ
8. 核心部分の詰めを行う

前回までで、物語を作るために必要な目標と設定が一通りそろいました。
ご興味あればバックナンバーもご覧ください。

てなわけで、今回は具体的な執筆計画について考えます。
趣味を長く続けていくうえで大切な習慣化と呼ばれる部分の話ですね。

今回僕は「小説の執筆」という新しい趣味を始めるわけですから、それをどうやって毎日忘れずに、三日坊主にならないように確実に習慣化するにはどういう工夫をすればいいのか。
それを話したいと思います。

1.そもそもいつ書くの?

まぁ、今回から本格的に執筆作業に入っていくことにしたわけですが、ここで1つ難問が降りかかるのですよ。
僕は学生ではなく妻も子供もいる社会人であり、しかも毎日仕事してるので、好きな時間に好きなだけ書くわけにはいかないんです。

適当な時間を見計らって書くとなれば、おそらく仕事が終わったあと、疲れてない日を見計らって書くことになるでしょう。
でも、疲れてない日なんてどれくらいあんの?
年1回? 2回? まぁ、年3回もあれば御の字ですよね。365日中でさ。

それとも土日の休みに書く?
でも土日だって毎日やってるデイリールーティーン自体はあるわけでして、小説を書く時間を確保するとなれば、「これから遊びに行くぞ、おー!」って気合い入れた瞬間に、「あっ、書かなきゃだった、、、」ってなってしまうのですよ。
その時点でもう執筆が義務化しちゃってるし、そんな気持ちで書いてて楽しいわけないよね。

皆さんが何か新しく趣味を始めるときもそうじゃないですか?
2日目にはもう「あっ、やらなきゃ、、、」ってなってません?
そんで3日目には取りかかるのがもう苦痛になってて、4日目はだいたい「今日はいいから明日やろー」って気持ちになりますよね。
で、5日目はもうやらないんですよ。

どうすんのこれwww

2.趣味は好きだから続く“とは限らない”

でも中には、「いやいや、そんな3日で嫌になるとか、それって本当はやりたくなかったってことでしょ?」と思う人もいるかもしれません。
ですがこれは、少なくとも僕個人に限っていえば違うと断言できます。

僕の場合、本当はやりたかったけど続かなかった趣味と、仕方なくやってた割には続いた趣味と両方あるからです。

まず本当はもっと続けたかった趣味が被服です。
洋服づくりですね。
自分用のオシャレ着を自分で作れるようになりたかったんです。
やってる最中はメチャクチャ楽しかったけど、続きませんでした。

逆に意外と続いた趣味がイタリア語の学習
最初に始めたときは本当に興味本位で、短期間だけちょっとやってみるだけのつもりだったのが、対訳本の翻訳なんて面倒なことがもう5年も続いています。

これらの傾向は、僕だけが世界の例外ということはないでしょうから、おそらく皆さんも同じです。
趣味が続くかどうかには、好き嫌いは関係がないんです。

より正確に言うと、趣味は続くときは好きだから続くんですけど、続かないときはちゃんと理由があって中断されるんです。

3.趣味が中断される理由9つ

趣味が続かない理由は人それぞれではあるものの、もちろんだいたいの傾向はあります。
多くの人は、以下のうちどれかの理由で趣味が中断されます。

理由1. 家族が嫌な顔をする(または茶化してくる)のが嫌になった
理由2. 毎日の準備に時間がかかりすぎるのが嫌になった
理由3. (急な仕事や友人からのお誘い等で)忙しすぎる
理由4. やるべき時間になっても、やるべきことを思い出せずに忘れてしまう
理由5. やるべき時間になっても、体力が残ってなくてできないことが多い
理由6. (状況が変わり)続けるメリットがなくなった
理由7. (状況が変わり)続けるリスクが大きくなった
理由8. やることがなくなった(練習プログラムが枯渇した)
理由9. 予算が足りなくなった

しかも面倒くさいことに、上記9つのうち1つでも当てはまるとアウトなんです。
ですので何年も続くような趣味は、これら全ての問題を見事全部乗り切ったスーパーエリートな趣味だけなんです。

それ以外の何の心構えもなく何となく始めた趣味は、だいたい3ヶ月以内には上記のどれかの理由で中断されます。

続かない理由がこれだけ多いと、自然になんとなく始めたものがたまたま何年も続くことなんて、ほとんどありえないでしょう。
続けられるような状況を意図的に作っていかないと、「好きだから」だけを理由に続けていくのは無理があります。

なので今回僕が書く小説にしても、理由を1つずつ潰していくとしましょう。

3.1. 家族が嫌な顔をする(または茶化してくる)ので嫌になる

“趣味” という活動全体の話でいうと、コレクション系の趣味、大きな道具を使う趣味、お金のかかる趣味の人は、家族に嫌な顔をされるリスクがあります。
僕の場合、洋服づくりが長く続かなかった理由の1つがこれです。
予備の材料など置く場所を食いすぎて、家族から苦情が来たんです。

でも今回は小説執筆ですから、そのリスクはなさそうです。
いつも通りパソコンに入力してるだけですからね。

また人によっては、新しい趣味を始めると、家族がまるで鬼の首でも取ったように嬉々としてからかってくる、なんて人もいるかもしれません。
うちの場合はそんな人はいませんが、でも他人の趣味をからかうような人がそんなことをするのは、からかうと楽しいことがあるからです。
本当にしつこい悪質な人は別として、通常多くは無視すればからかわれなくなります。

3.2. 毎日の準備に時間がかかりすぎる

この2つめの理由は、意外にみんな意識してないんじゃないでしょうか。
たとえば毎日のランニングを趣味にしようとすると、ランニングをするだけのために着替えたり腹ごしらえしたり化粧したりと、毎日30分1時間かけて準備が必要な人もいるでしょう。
そんなに毎日同じ手間が固定でかかるとなれば、そんなの嫌になるに決まってます。

僕の場合、洋服づくりをするのに毎日20分かけてミシンを準備していたのも、続かない理由の1つでした。
縫う時間は1日10分くらいなのに、その準備に2倍も時間を費やしていたのです。

毎日やるんだったら準備が1分以内に終わるような状況をあらかじめ整えるのが鉄則です。
この鉄則を "準備1分の原則" といいます。

ランニングならシューズを履けばすぐに走れる状況にしておく。
化粧をしないと外を歩けないなら、会社から帰って、着替える前に走ってしまう手だってあるでしょう。
僕も洋服づくりをするなら、ミシンは常時出しっぱなし、糸はセットしっぱなしにして放置し、縫いたいときにすぐ縫えるようにしておくべきだったんです。

今回の小説に際してはパソコンを起動するのに1分はかかりませんが、念のためフォルダーへのショートカットをすぐ分かる場所に作っておくことにします。

3.3. (急な仕事や友人からのお誘い等で)忙しすぎる

たとえば、友達から「これから飲みいかね?」って言われがちな時間帯とかありますよね。
あるいは家族から「どこか連れてって!」ってせがまれがちなタイミングとか。
要は、邪魔が入りがちな時間に趣味をやったら邪魔が入って当たり前です。

新しい趣味を始めるなら、邪魔が入らないタイミングを見計らう必要があります。
もしくは断る際の言い方をあらかじめ考えておく、あるいは友達からのお誘いの誘惑に負けていい場合をマイルール化する必要だってあるでしょう。

今回の小説執筆では、晩ご飯のあと、家族がまったりくつろいでいる時間を使うことで、それらのリスクを回避することにします。
うちには食事後におしゃべりしたい人がおらず、食事後はみんなそれぞれ個人の時間で、この時間帯に邪魔が入る恐れは低いからです。

3.4. やるべきタイミングで、やるべきであることを思い出す理由がない

それと、こちらも意外と考えていない人が多いヤツです。
小説を書く時間を晩ご飯のあとにするのはいいとして、「今が小説を書く時間である」ことを、僕はどうやって思い出せばいいんでしょう。

もし読者の中に「え? 好きなら自然に思い出すでしょ?」って人がいて、その人がもし24時間いつでも自由に思い出せる何かがあるのだとしたら、それはそれでそういう種類の依存症です。
実害がないなら中毒でも別にいいんですけど、でも普通の人は、どんなに好きでも思い出す理由がなければ思い出せないのが普通です。
とりわけ、晩ご飯と小説って何の関係もありませんし、晩ご飯を食べたあと「あっ、小説!」と自然に思うことはありません。

もしあなたに、毎日のルーティーンの中に、その趣味について思い出す瞬間があるのなら、その時間を趣味の時間にするのがいいです。
趣味を毎日の習慣の中に組み込んでしまうことをハビットスタッキングといい、長く続く趣味を持っている人が自然にやっているテクニックの1つです。

ですが僕の場合、小説について思い出す時間なんてものはないので、ここは素直にスマホタイマーを利用することにします。
だいたいいつも晩ご飯が終わるくらいの時間に、スマホから通知が来るようにセットしておくとしましょう。

通知名を「小説を書く時間」とでもしておけば、まず間違いなく毎日同じ時間に思い出すことができます。

3.5. やるべきタイミングになって体力が残っていない

たとえばですが、仕事が終わった疲れてヘロヘロなことが多い人が、そのあとジムで2時間運動なんてのは無茶すぎます。
特に精神力という考え方がなく、体が動かなくなるまで活動しようとし続けてしまうことが多い人は、スケジュールを組むときも精神的に耐えられない無茶な予定を作ってしまいがちです。

当たり前ですが、人間は精神力がないときはどんなに好きでもやりたくなくなるんです。
そんなときでも無理をすれば体は動きますが、でもそんな状態でやってても楽しいわけありませんよね。
楽しむために始めたはずのことを、楽しめないのに続けているなんて、そんなの絶対正常でも健全でもありません。

そのような状態を回避するには、1日のノルマ量を「いつもだいたい残ってる体力残」を基準に考えます。
たとえば仕事終わりにランニングをするのなら、仕事終わりでもできる量をノルマとして設定するんです。

疲れきっていて3分くらいしか集中できないのなら、最低毎日3分走るくらいをノルマにしたっていいじゃないですか。
3分しか走れないのに、無理をして30分走る必要なんてないんです。

その3分を毎日続けていけば走れる時間は自然に延びるので、そしたらノルマを延長すればいいんです。

今回は、、、そうですね。
僕の仕事はプログラマーなので、仕事終わりは割と頭を使いきっていてそんなに必死には考えられないことが多いので、

・晩ご飯のあと、最低でも1日10分は執筆する
・集中力が10分以上もちそうだったら、集中が切れるまで書く

こんな感じにしましょうか。
たとえ仕事で疲れていても、10分くらいなら集中していられる可能性が高いからです。

3.6. 上記以外のリスク

先に述べた趣味が続かない理由一覧のうち、「続けるメリットがなくなる」「続けるリスクが大きくなる」「やることがなくなる」「予算がなくなる」の4つについては、今回はそんなに大きなリスクではなさそうです。
でも小説の執筆以外を趣味にするときは、大小さまざまな問題が発生することもあるでしょう。

今回僕が言ったことを自分の趣味に応用するとき、気をつけてみてください。

4.習慣化テクニックに関する超おすすめの本

そうそう!
これから新しい趣味を習慣化していこうとしている方に、ぜひおすすめしたい本があるんです。

今回のこの記事をここまで読んでくれたあなたなら、新しい趣味の習慣化には興味津々ですよね!
そんなあなたに超読んでほしい本!

これ!

ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣
https://www.amazon.co.jp/dp/4775942158

新しい趣味なり新しいチャレンジなりを習慣化していくためのノウハウの本。
これはすごくいいよ。

あ、でも実はこの本、Super nice guy YouTuber のクリス・モンセンが内容をまとめてくれてるんですよね。
本を読むのが面倒な人はこっちを見てもいいかも。

三日坊主にならない 習慣のつくり方
https://youtu.be/rBy4JgH_vJE

クリスの部屋チャネルの中でも一番か二番くらいにお気に入りの動画。
サンキュークリス!
僕はこのビデオに救われたクチです!
習慣化ができなくて悩んでる人は、これも見てみてね!

てなわけで、今回からがんばって中身を執筆していきます。
あとはネタを集めてそれを組み立てるだけ!

さ、がんばろ!
てなわけで次回は、全ての小説家・マンガ家の悩みのタネである「ネタの集め方」について考えていこうと思います!

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ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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