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のらねこ、“苦労”に金を払うなんて絶対イヤ
日本では古来から『苦労は買ってでもしろ』といいます。
でも、苦労することそれ自体を目的にお金を払うなんて、絶対に嫌です。
それこそ狂気のバカです。
ただ、この ことわざ は本来、『チャンスだと思ったら苦労をいとわず飛びつけ』って意味だったはず。。。
チャンスに飛びつくのは、幸福追求論上にも正しい行いです。
とはいえ、目の前に唐突に現れた苦労が、はたして本当にチャンスの前触れなのかどうか、そんなのなかなか判断できることではありません。
『ピンチはチャンス』とも言うけれど、そのピンチがチャンスに変えられる類のものかを、あらかじめ知るのは至難の業です。
だとすると、チャンスだと思ったことに的確に飛びついている世の成功者達は、いったいどうやってそれを見分けているのか?
運がよかっただけ?
それとも――???
いつもお読みいただきありがとうございます。
あるいは初めましての方、久しぶりの方も、皆さん嬉しいです。
僕は目標管理Webサービス Project Sylphius の開発・運営をしています、TOMCAT HEART の中島です。
がんばりどきがいまいちよく分からない。
分からないままズルズルと十数年、あるいは数十年。
このまま年老いていくのかな。
そんなふうに考えがちな人に必要なのは、突発的で圧倒的なチャンスではありません。
“目標管理スキル” を覚えることです。
目標が管理できていないから、チャンスが来てもそれがチャンスだと分からないのです。
この のらねこに何ができる? では、だとすると目標管理なんてどうすればいいの? を皆さんにお伝えすべく、僕自身が立案して僕自身でやってきた色々なことを、なるだけ面白く書く趣旨となっています。
現在はシリーズ “のら心理学者は人間関係なんとかできる?” をお送りしています。
セルフブランディングや人間関係を作るコツを理解してもらうことで、人生のトラブルを防いでいただけたらと思っています。
シリーズの執筆計画:
1. 勘違いされる人が勘違いされる理由
2. あなたは自分が何者か分かってる?
3. あなたはいったい何がしたい人?
4. 間違ったことを正しいと信じてない?(今回)
5. “がんばる”ってつまりどういうこと?
6. “友達を選ぶ”ってどうやるの?
7. “社会的立場”ってそんなに大事?
よくある勘違い1. 努力とは無理をすること
身の回りの人間関係を改善していくにあたって、無理をゴリ押しするのは明らかに変です。
自分が我慢すれば、お局さんと険悪な状況が改善する?
しませんよね。
人間関係は、無理を通せば改善するものではありません。
それ自体は分かると思いますが、だとすると「無理も我慢も何もしないで、一体なにが努力だというの?」と思う人は多いはず。
ですがよくよく考えれば、努力は無理をすることが目的じゃないんです。
当たり前だけど。
でも、だからといって楽チンにパパっと改善するってのも不可能。
だとするとやっぱり無理をするしかないんじゃないの?
。。。って普通なら思いますよね。
でも、無理をしないで関係改善していくことはちゃんとできます。
その方法とは、長い目で見るということ。
それが、無理をしないで状況を改善するためのたった1つの方法です。
長く続けるためには、心身に負担のかかる無理な方法論は使えません。
長く続けるためには、休み休みでなければいけません。
長く続けるためには、改善計画を習慣化していくことも必要です。
だって無理とは、たまにはせんといかんから仕方なくやってるだけで、別に苦労すること自体が目的ではないですから。
これは同時に、“人間関係は、改善が目標ではない” ことも示します。
そもそも状況改善とは、その努力のやり方が正しければ必然的にできることであって、だから必ずしも人間関係は改善が目標じゃなくていいんです。
まぁ、タイムリミットがあることもそりゃあたまにはあるんだけど、あらゆることをそんなに切羽詰まってらなくていい、ってこと。
人間関係を改善するには、『努力を長く続ける』ことを目標にするのがいいんです。
よくある勘違い2. つらいのはみんな一緒
「つらいのはみんな一緒。だから僕もつらいのを我慢する」
そんなふうに自分に発破をかけている人も多いのではと思います。
ですが残念ながら、これも間違いです。
たとえば物凄く仲のいい彼女がいて、周囲にバカップルとか言われるような関係を何十年も続けている男性が、血のにじむ想いをして相手を口説き落としたかというと、そういうことじゃないですよね。
たとえ口説きたい彼女が同じでも、みんなが同じように同じ苦労をしているわけではない。
同じように、どんな人間関係も、同じ苦労をすれば同じ成果がでるわけではないのです。
なぜならば人間は “関係を進展させるまでの目標期間” が、人それぞれ違うからです。
これ、重要なポイントです!
たとえば、これを趣味の努力に置き換えて考えると分かりやすいです。
小さな頃からプロになるためにコツコツがんばってきた人の苦労は、高校からプロを目指し始めた人に比べて、実はそんなに大きくありません。
努力とは、目標とする期間が短ければ短いほどつらくなるからです。
![](https://assets.st-note.com/img/1714778886547-0T351frAs8.png?width=1200)
毎日ちょっとずつテスト勉強するのと、1週間前に慌てて詰め込み勉強するのとどっちが楽か。
あきらかに、毎日ちょっとずつやるのが楽に決まってます。
つまり努力は、期間を長くとれば楽になるのであって、
短期間でパパッと成果を出そうとするからつらくなるんです。
このことは、周囲との人間関係を改善する努力をするときも全く一緒です。
ですから「目標を達成するためにはつらい想いをするしかない」という考えに捕らわれている人は、同時に「短期的にパパっと楽したい」という考えにも捕らわれているってことなんです。
『長い目で見据える』ことを目標にできていれば、そもそも無理をする発想なんて浮かぶわけがありません。
無理をするのは現実的ではないと、直感的に分かるからです。
よくある勘違い3. 実際に飛び込んでみないと分からない
「やってみないと分からないじゃない」
そんなこと言って、のらりくらりコミュニケーションを避ける人がいます。
でもこれは単なる “逃げ” ですよね。
正しくは、実際にやってみないと分からない “こともある” だけです。
それ以外の――つまり世の中のほとんどのことは、過去に同じ苦労をした人の体験談を知ることで、飛び込まなくても実情を知ることができます。
実際に飛び込まなくても分かることが、ちゃんとあるんです。
読者であるあなたが今どんな人と仲良くなりたいかは、原稿を書いている僕には分かりません。
ですが1つだけ言えるのは、その苦労をしたのは、別にあなたが世界で初めてではないということ。
たとえあなたの目標が、世界一の美女を口説き落とすことだったとしても、です。
あなたと全く同じ人はいなくても、あなたと “似た努力” “似た苦労” をした人は必ずいます。
だとすると、その人のやり方を調べることによって、大変かどうかを “やる前にあらかじめ調べる” ことは理論上は可能なんです。
このような、必要な努力量をあらかじめ調べる方法論をまとめた分野のことを、“リスク管理” といいます。
やってみないと理解できないってことは、
そのものごとに対して『事前調査ができてない』ってこと。
もちろん、リスク管理能力なんて欲しいと思ってすぐ手に入るものではないし、ないものねだりをしてもしゃあないんですけど、でもだからって、何でもかんでも “やってみんと分からん” わけじゃないってこと。
ポイント事前調査にちゃんと時間をかけること。
友達と仲良くなりたい、壊れた親子関係を修復したい、会社で浮いてるのでみんなと仲良くしたい、などなど何でも、
一般的な無難なやり方を調べる
仲良くなりたい相手の好みを調べる
その人の地雷を調べる
こうしたことは本人にズバッと聞かなくても分かるはずです。
『やってみないと分からないからこそリスクを避けたい』のなら、なおのこと長い目で見ることが大事なのです。
まとめ
つらい想いをしなければならないはずだ
みんなつらい想いをしてるはずだ
やってみないと分からないはずだ
これらは全て、周囲との人間関係を『今すぐ何とかしたい』と思っているからこそ、そういう発想になってしまうってことです。
自分では別に急いでいるつもりがなくても、これらの考え方を持っているなら、それは「今すぐ」と思ってしまっているのと変わりません。
大事なのは『長い目で見る』こと自体を目標にすること。
たったそれだけのことで、あなたと周囲の人間関係は、まるっと全部うまくいくんです。
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ここまでお読みいただきありがとうございました。
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