のらねこ、イライラを抑える方法が知りたい
アンガーマネジメントという言葉があります。
自分の中にある怒りをコントロールする方法だそう。
でもさ、、、?
そもそも感情というのは自然に湧きあがってくるものであって、意識的に出したり引っ込めたりするものじゃないよね。
自然に出てきてしまうものを、意図的にコントロールするなんて無理では?
、、、と思ってる方、違います。
アンガーマネジメントは、怒りを表現する方法をコントロールするんです。
怒りそのものを出したり引っ込めたりする必殺技ではありません。
今回は、だったら怒りの表現方法って一体ナンなの? という話。
――皆さん、いつもお読みいただきありがとうございます!
あるいは初めましての方、あるいは久しぶりの方、皆々様ありがとうっ!
僕は目標管理Webサービス Project Sylphius の開発・運営をしています、TOMCAT HEART の中島です。
人生とか、日々の暮らしとか、そういったものは常に世知辛いのであって、欲しいものは手に入らず、楽しいことなんてそうそう起こらない。
いつもそんなふうに考えてしまいがちな人に足りないのは、努力でも幸運でもありません。“目標管理スキル” です。
願いがあるなら、その願いがちゃんと叶う順番で行動しないと、手には入りません。
天井からぶら下がってるバナナを取るなら、たとえ遠回りでも脚立をアマゾンで買わないとダメで、がむしゃらに手を伸ばしたり棒で叩いたりしたって、無理なものは無理なんです。
この のらねこに何ができる? では、正しい目標管理のやり方を、僕自身が計画して僕自身が実践してきたことを例に、なるだけ面白く覚えていただけるよう記事にしてお届けする趣旨となっております。
現在は “のら医者に発達障害が治せる?” と題し、僕自身や家族の心のケアをしてきたときの話を連載しています。
**!!注意!!**
当シリーズは、医学的に正しい理論を紹介するものではない点にご注意ください。
あくまで、効果があったと僕自身が感じたものを一例として紹介する内容です。
1. “怒り”とは、もはや不要な感情である
現代社会は、経済活動というルーチンワークを日々回すことによって成立しています。
ですから通常多くの人・通常多くの会社では、毎日の行動はだいたいざっくり決まっています。
≪朝起きる≫ ≪会社に行く≫ ≪昼休み≫ ≪仕事終わり≫ ≪夕飯≫ ≪ネトフリ≫
などなどなど。
何時から何をするかが、ある程度は決まっているのです。
理屈の上では、このルーチンワークの部分を完全完璧に完了させることができれば、社会は正常に運営されます。
で、このときもし、
何らかのトラブルであなたのルーチンワークが阻害されたら、すっげムカつきません?
いつも8時に起きるのに6時半に叩き起こされた
9時には出社しなきゃいけないのに電車が遅れた
夕方6時には帰りたいのに残業を言いつけられた
ね? 普段からムカついてるでしょ?
ルーチンワークが崩されるって、本質的にムカつくことなんです。
これは人類なら誰でもそうです。
このとき、感情のコントロールが苦手な人は、“自分がムカついていることを理解してもらおうとする” という行動に出ます。
具体的には、怒る、あるいはイライラを表情に出すわけです。
でもよくよく考えたら、その行動、無駄じゃないですか?
あなたがムカついたとき、本当にすべきことはいつものルーチンワークに戻れるように取り計らうことです。
そのためには、ルーチンワークが滞った理由を取り除くしか、どうしようもありません。
で? 怒ってどうなんの?
なんか解決すんの?
、、、そうです。
世の中のトラブルの99.9999%は、“怒りを表現する” という方法では何の解決もしないんです。
解決しないどころか、そもそも話が先に進みません。
だからこそ多くの人は、たとえムカついてもそれを表情に出さないんです。
これは、そもそも怒っていないわけではありません。
“怒りを表情に出さない” のと “そもそも怒ってない” のは全然違います。
僕とか、よく奥さんに「あなたってほとんど怒らないよね」ってよく言われるんだけど、言っとくけど怒ってないわけじゃないんだからね??
家族諸君さぁ、、、
人が原稿書いてる横で、5年前にぬいぐるみ捨てられたとかなんとかクッダらないことでピーピーギャーギャー喧嘩してるけどさ、別にムカついてないわけじゃないんだよ?
怒るより先にやるべきことを知ってるから、それを先にやってるだけ。
世の中の全てのトラブルは、“是正する” という方法で解決できるわけですよね?(当たり前)
怒るという行動では、基本的には一切なにも解決はしません。
つまり、現代社会はもう、“怒り” なんてものはとっくに必要なくなっているのです。
2. 怒りをコントロールできない人なんていない
もしあなたが「自分は怒りのコントロールが苦手だ」と思っているか、あなたの周りにそう思っている人がいるのなら、それは間違いです。
怒りをコントロールするのが苦手だと思ってる人であっても、以下のような状況で怒る人はそうそういません。
部下に怒るときのように、上司に怒る人
幼稚園児を叱るときのように、拳銃を持った強面ヤクザに怒る人
自分の妻・夫に対するときのように、職務中の警官に怒る人
たとえ怒りっぽい人であろうとも、上司・ヤクザ・警官に対して怒ることよりも、部下・幼稚園児・配偶者に対して怒ることの方が間違いなく多いはずです。
もし、別にそんなことはない、俺は人を区別しないと思うなら、それはそれで “他人を一切区別できない” という別の心の問題を抱えていることになるので、そもそも正常な社会生活が送れていないはず。
つまり「自分は怒りをコントロールできない」と思ってる人であっても、通常は怒っていい相手を選んで怒ってるってワケ。
その判断は無意識的なことなのかもしれません。
でも、判断を無意識的にやるのと、判断していないのは違います。
もしあなたに、2日に1度といった高い頻度で怒りをぶつける相手がいる場合、それはあなたがその人物をナメている
つまり、その人物のことをアホだと認識している
からです。
もしくは、あなたの周りにいつも怒ってる人がいるなら、その人は相手をナメているのです。
怒りとは、恐怖という感情を植えつけて相手をコントロールする手段ですから、通常は他に方法がない場合の最終手段です。
相手のことをアホだと認識していなければ、いくらなんでもそんなに頻繁に「こいつは怒るしかない」なんて結論になるはずがありません。
実際には、怒る以外の手段を自分が知らないのが悪いんです。
なぜなら世の中のほとんどの人達は、怒りによらず人をコントロールすることがちゃんとできていて、それで社会が上手く回ってるからです。
「怒りはコントロールできない」と思ってる人は、怒りに頼らず上手くやる方法があることを “純粋に知らない” だけ。
そんなとき、本人は「こいつナンも分かってねぇ」と思ってるのかもしれないけど、実際には分かってないのはその人本人なのです。
3. 怒りをコントロールするには、怒り以外の指導法を学ぶこと
誰かに対して怒りを覚えるってことは、それは「この人物をコントロールしなければならない」と感じたということです。
それはつまり、「この人物に指導が必要だ」と思ってるってことですよね?
ですから、怒りをコントロールできるようになっていくためには、怒りを覚える対象者に対する “怒り以外の指導法”(この人物には、こういう言い方をすれば上手く伝わる)を、あらかじめ知っていることが重要になります。
これは、「指導が必要なら、適切な指導方法を用いましょう」と言ってるのと全く同じことです。
指導が必要なはずの相手をガミガミ怒るって、あきらかに変です。
アンガーマネジメント関連の本を読むと、よく “6秒ガマンのルール” なるものが出てきます。
それによると、人間は6秒ガマンしていれば怒りが和らぐらしいです。
でもそれでアンガーをマネジメントしようって考えそれ自体はおかしくて、感情というのは自然に湧きあがってものですから、それをコントロールするんだったら怒り以外の感情表現を実行するしかありません。
6秒ガマンのルールは、ガマンすれば冷静になれる人が、冷静になるための時間を稼ぐには有用です。
でも怒り以外の表現方法をそもそも知らない人が何秒ガマンしたところで、次に出てくるのは怒りだけです。
それは “方法論をあらかじめ知っているかどうか” の問題であって、何秒かガマンして解決するものではありません。
またその際の最適な怒りの表現方法(=叱り方 or 指導法)は、細かい部分では状況ごとに違いはあれど、あるていどのテンプレートは存在します。
部下を指導する方法 とか 子供を指導するコツ とか。
そんな感じで。
ですから怒りをコントロールするとは、イコール、そのテンプレートを調べて学ぶことと全く同じことです。
すなわち上手く社会に順応するってのは、自分の怒りを抑えつけて滅私奉公するってことじゃありません。
怒りという最終手段に頼らない方法論を、日々模索することです。
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