私の映画記録①
本で原作を読むことよりも
映画で演者が演じる風景に浸れる映画はなんだかお得な気持ちになってしまう。
注)ネタバレを伴いますので、気にされる方は読まないでください
「マチネの終わりに」
石田ゆりこ演じる洋子と福山雅治演じる蒔野のラブストーリー
作家原作らしい、ラブストーリーと言うには人間を取り巻く環境があまりにリアルで個人的には「歳をとってわかる映画」のような感じ。
序盤、二人が出会って語らう場面で出た
過去が未来を変えるのではなく、未来が過去を変える
この言葉がわかると思えたのも歳をとって良かった点。
時に、過去は現在・未来を縛り付ける。
でも、その言いようもない過去に人は捉われているようだが、実際にその過去はどれほど鮮明にあるだろうか。
過去は普遍を伴う。
改めてこのことを思い知らされているのもこの映画の魅力の一つ。
洋子の人生も蒔野の人生も最後には未来へと向かう。
それがいいのだ。それでこそ、この映画は良い。
また、福山雅治のいつもとは違うジャンルのギターにも心痺れた。
映画秘話で、もしもの時のために代役を立てておいてほしいと口にしたものの
映画の音は役者ではなく、音楽だった。
彼の新しい面を垣間見れた。それがよかった。
芸術はいつでも心の栄養になる。
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