見出し画像

「文学チャンネル」作家のトークは最高な話

今回はポッドキャストの感想を
わーっと書いていきますね。
長くて読みにくくなっていると思います故ご容赦を。

audibleに、「Audible文学チャンネル」という
ポッドキャストの番組があるのを見つけた。
作家の二人が、人気作家をゲストに招いてトークする。

私は普段あまり小説を読まない。
が、作家さんのトークはとても好きだ。
前にロバート・キャンベルと言う人が作家さんを招いて
トークするポッドキャストかな?があって
たまたま森見登美彦と言う作家が出ていたので
聴いてみたのだが(大好きなペンギンハイウェイの
作家さん)面白かった。
それ以外にはあまり知っている作家はいなかったが
どの人の話もすこぶる面白かった。
例えば平野啓一郎という人のトークが面白かったので、それを聞いて小説を買った。

というふうに、その人の本にも興味がわくし
話すことも面白いし、作家の作品に関する考えとか
とにかく皆個性があって、聞いていてわくわくする。

たまたまこの間audibleで発見したのが最初に言った
オーディブル文学。これは全部で12回。ゲストは以下。
1ビート たけし
2大沢 在昌
3北方 謙三
4桜木 紫乃
5花村 萬月
6角田 光代
7宮部 みゆき
8桐野 夏生
9山田 詠美
10 湊 かなえ
11小池 真理子
12西 加奈子

ふだん小説を読まない私でも本屋で見たことある
名前の人ばかり。私は小説のコーナーとか
殆ど行かないのに見たことあるくらいだから
きっと凄い有名なのだろう。
唯一、角田光代という作家の「対岸の彼女」
妹がくれてめっちゃ感動して他の本も大量に買った人だ。
角田さんの回では、私はこの方について詳しい事を
知らないけれど、あの小説の中で感じた、
ずっと優しさが奥に流れている感じをトークにも感じた。
それで子供の頃に計算が苦手だった話とかされてて
めっちゃ同感だったし素晴らしい回だった。
前に新聞でコロナになって旅行に行けていないと
言っていたので旅行に早く自由に行けるようにと願っている。

あ。そういえば、桐野夏生という方のアウトだったかな。
それは昔に読んで本当に怖くてトラウマだったのを
思い出した。笑

実際どの回も全部面白くて、殆どの方が私が
読んだことのない作家さんばかりなのだが
どの時間も至福。楽しすぎる。
この番組あと100回くらいやってほしい。笑

ホストは伊集院静と言う方と、阿川佐和子という
お二人で、阿川さんと言う女性の方のお父さんが
作家だったそうで、時々会話にその話が出てくる。
お父さんが作家の家、っていう状況だけで
聴いているこちらは楽しい。
伊集院さんという男性の方は、殆ど毎回
難しいことを、こちらがどういうことか分かるような
形で良い感じでまとめてくれて、もっと話をたくさん
聴きたいと思ってしまう。しかも口調がときどき
めっちゃレトロで、それが私のツボだった。

作家さんて本当に個性的だ。北方謙三と言う人の本は
もしかして読んだことがあるかもしれない気がするが
今思い出せないな。
ただ、家にはいっぱいこの人の本がある。主人が読んでる。

トークを聴いていると、出てくる表現とか語彙が、
普段滅多に使われないものなのに、
その方々は自然にしているような言葉を発していて、
とても会話が美しかったりする。
こういうところ、うっとりする。
印象的なのは、皆がそう言うわけではないけれど、
殆どの方が自分の意思を持ちつつも
強く否定肯定するような言い方をしなかった。
物語の多くが、読んだ人の中で読んだ人それぞれの
答えを持つという形になっているからだろうか?
と思った。よく分からないが、聴いていてそういうの心地が良かった。

あと、芸能人をほぼ知らない私でも知っていた
ビート たけしという方は、これまで何も
記憶に残っていないけれど、この番組で
非常に人から好かれるタイプのとてもユニークで面白い
人物なのだなぁとすごく感じられた。

印象的なのが大沢在昌さんという男性の作家で
警察から事件解決のヒントが欲しいと電話があった話。
そういえばこの方が途中で探偵のフィリップ・マーロウ
と言う人の名前を出していたが、ん?と思った。
今ちょうどaudibleで適当に選んで読んでいる本の
主人公がそれだった。また私の変な笑いのツボがあって
読み進めている本だ。

どの方も並々ならぬ努力と強さを感じられて素敵だった。一人一人感想を言うと終わりそうにないので割愛。
音楽と物語は違うものだけれど、その文章の中に
その人間の中身が如実に曝け出されるという点においては共通しているなと感じた。
コードを鳴らしたその音に、歌っている歌の中に
その人の全てがステージではむき出しになっている。
見せたくないものも、見せたいと思っているという意思までも。

私は日本の小説にはトラウマがある。夏目漱石のせいだ。
暗くて取り返しのつかない鬱を連れてくることがある。
だから紹介されたりしないとなかなか手が出しにくい。
何かが私の暗いスイッチを押してしまって1週間や1ヵ月
落ち込んでしまったりするのだ。
でも本は好きだし物語が好きだから、
いろんな作家さんを知れるのは嬉しい。
また読んでみたい作家さんの小説がいっぱいになった。


素敵なイラストありがとうございます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?