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「無能なITエンジニアのための100の教訓」は、どこにでも居るITエンジニアに向けた、仕事と人生を豊かにするバイブルだった

2023年11月初旬、X(Twitter)でフォローしていた「ボンブさん」がXで「無能なITエンジニアのための 100の教訓」という電子本の発刊を告知されました。2024年元日、晴れて本書が発売されたので、早速感想文を書かせて頂きます!


▶︎ボンブさんってどんな人?

著者のボンブ氏はフリーランスのITエンジニアです。彼とは実際に会ったことはなく、X(Twitter)で相互フォローする緩い関係です。

情シス関係の方ではありませんが、独特の切り口でITエンジニア関係のネタをマメに発信されています。正直、書籍を購入したのは軽いノリでして「こういう人が書く書籍ってどんな感じなんだろうなあ」という好奇心100%であったことを先に書いておきます。

ボンブさんのBlog

ボンブさんのX(Twitter)

無能なボンブ@ITエンジニアのまとめ(@itengr_matome)さん / X (twitter.com)


▶︎事件です!

事件が起こったのは発売して間もなくのことでした。ボンブさんがXで発売状況をpostするのだが、
「300DL 行きました!」
「500DL 行きました!」
と日に日にその勢いが止まらないのです。

そして遂に発売5日後の1月5日の夜、こんなpostが流れてきました。

発売わずか5日で1000DLを達成してしまった

そんな奇跡とも言えるほどの人気コンテンツとなった「無能なITエンジニアのための100の教訓」と言う本は、一体どんなことが書かれているのか、本の売上に影響しない範囲で書くことにします。

追記
※2024年4月、ついにボンブ本は、1700ダウンロードを達成し、またまたX界隈で話題をさらってます。

【魚拓】発売わずか6日で1000DLを達成。Xは狂乱状態に

▶︎第一印象① 無能ではなく普通

本書は、エンジニアではない事業会社の情シスのマネージャーの視点からみても、とても内容が濃く、多くの気付きを与えてくれました。

タイトルにある「無能なITエンジニア」と言う言葉から、自分自身や一部のITエンジニアを卑下したり、自虐的な内容を想像したのですが、全くそんな事はなくとても前向きな内容です。

本書に書かれているのは、ボンブさんの過去の失敗や苦い経験、仲間や先輩からの助言や言葉をベースにした「ごく普通のどこにでも居る大多数のITエンジニアに向けた仕事と人生を豊かにするバイブル」なのです。

良い意味で期待を裏切る良書であることには間違いありません!


▶第一印象② え?269ページ?

「え?269ページもあるの?」ますそのボリュームに愕然としました。もし、退屈な内容だったらどうしようか?269ページ読み切りさらに感想文を書いて送ると言う、苦痛かつ退屈な時間を浪費してしまう事になるのです。

そんな恐怖心を持ちながら10.4インチの小さなスマホ画面で読みはじめたのです。


▶︎第一印象③ 同じ匂いを感じた

自分は気合いを入れて読む本は、紙の書籍と決めています。ですので過去に気合いを入れて購入した電子本は一冊もありません。

正直、今回の「無能なITエンジニアのための 100の教訓」は半分ノリで購入しました。恐らくボンブさんのブログやコラムの寄せ集めだろう、くらいの先入観だったので、休日に寝転びながらスマホ画面で流し読みするスタイルで読み始めたのです。

ます最初に序章。目的や前提条件、対象読者、用語集、大まかな構成が淡々と書かれています。

「あれ?技術解説書のようなちゃんとした構成ではないか」

さらに目次を読み進めます。コラムのような少し軽めの内容を想像していた先入観はここで一気に吹っ飛んだのです。

自分は、情シス目線で組織変革やコミュニケーション改革について問題意識を持っています。この目次を見た時、勝手ながらボンブさんに対して直感的に同じ匂いを感じたのです。

「これは単なるブログ記事の寄せ集めではないぞ

第I章 無能のための考え方
第II章 無能のためのコミュニケーション
第III章 無能のためのプレゼンテーション
第IV章 無能のための技術
第V章 無能のための学習
第VI章 無能のための時間管理
第VII章 無能のためのチームワーク
第VIII章 無能のためのマネジメンどう
第IX章 無能のためのプライベート
第X章 無能のための未来


▶︎仕事の本質

私たちの仕事は何でしょう

第1章は、この問いかけきら始まっています。さて、この問いかけに対してどれだけの人やエンジニアがきちんと自分の答えを持っているのでしょう。

ボンブさんの答えは

私たちの仕事は問題を解決することです

ボンブさんは、本書で「世の中にたくさんいる普通のエンジニア」に対し、システム開発や運用と言う業務を通して、仕事や人生の本質について気付きや学びを与えたいのではないか、と思いました。その集大成がこの一言で表現されているのではないでしょうか?

そして、この最初の問いかけとその答えが、以降2章から10章まで、約250ページにわたる100の教訓のベースとなる考え方なのではないか?と感じたのです。

だから、第1章は絶対に読み飛ばさないで欲しいです(1番最初に読んで欲しいです)。序章にも書いてある通り、最新のIT技術動向や役立つTIPSは本書には一切出てこないので、もしかしたらエンジニアの読者の方々は興味を失って読み飛ばしてしまうかもしれないかなぁ、なんて心配もしまいましたが…


▶︎最後まで読み切った感想をみっつ

 本書は、非常にやさしい文体で書かれているため、最初に共感を覚えたら、最後まで一気に読むことができます。自分の感想文も一気にみっつにまとめて書いちゃいます。

①情シス界隈の人も読んで欲しい
仕事をする上での普遍的なテーマなので、エンジニアだけでなく、他の職種の人にも役立つ内容です。社内SEをマネジメントする情シスのマネージャーやリーダーの方も是非読んで欲しいと思いました。

②普通の人には共感がいっぱい
本書は、ボンブ氏の過去の失敗や苦い経験、仲間や先輩からの言葉がベースになっているので、同じ経験をして多くの人は共感することがたくさんあると思います。

逆にエリート街道まっしぐらの自信家の上から目線野郎には響かないだろうなぁと思いました(読者層ではないので関係ないか)

③地に足をつけて着実に進めるべし
ボンブさんはエンジニアらしく、過去や現状、現実を大切にしています。そこには良くある未来志向のイケイケな教訓は一つもありません。

逆にXやnoteで未来だの、成長だの、変革だのとイケイケなことばかり発信している自分に対して「そればかりでもダメだよ。今の自分を冷静に見て地に足をつけて、着実に進みな」と警鐘を鳴らしてくれたように思えました。

さらに、実力不足や経験不足であるにもかかわらず、たまたま周りのおかげでプロジェクトが成功した人、優秀なエンジニアに囲まれて自分も優秀だと錯覚している人、自分の評価が低いのは会社や上司、他のメンバーのせいだと他責にしてしまう人

そんなサラリーマンに対しても「キミ達勘違いしないでね。このレベルが出来ないのは、まだまだ成長の余地があると言う事だよ。謙虚にね」と警告を発しているようにも受け取れました。


▶最後に

感想文を書くつもりが、最初からおかしな感じになってしまいましたが、とにかく1000DL達成、おめでとうございます!

「発売5日間で1000部売ってしまう人のどこが無能やねん!」という突っ込みがありましたが、私も同じ感想です。まんまと騙されました。

私も今後、憧れの印税生活を送るために、今回の一連の出来事を深く心に刻んでおきたいと思います。

※尚、本感想文は、販売サイトの「本書の感想」にもほぼ同じ内容を掲載頂いております

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