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ダム際ワーキング越境学習ツアー 体験レポート 1

情シスマネージャーの私が、ダムの際で仕事をしながら、異業種や異分野の人と交流し、自分や組織のアップデートに役立つヒントを得るために参加したツアーの体験レポートです。第1回目は、ツアーに参加した動機や目的、ダムに向かうバスの中の様子をお伝えします。


▶はじめに

2023年1月某日朝9時半。「ダム際ワーキング 越境学習ツアー at浜松・佐久間」というイベントに参加するために静岡県浜松市を訪れました。 今日から3回にわたりこのツアーで体験したこと、学んだことをレポートします。
早速ですがこのツアー名、気になるワードが散りばめられていると思いませんか?

  • ダム際ワーキング

ダム際ワーキングとは、ダム周辺で仕事をすることで、自然や地域の魅力に触れながら、新しい発想やアイデアを生み出すことを目指す新しい働き方のスタイルで、作家の沢渡あまねさんが提唱した概念です。今回のツアーは、佐久間ダム周辺をダム際ワーキングスポットとして認知してもらおうと、沢渡あまねさん、静岡放送さん、佐久間町がコラボレーションして実現した企画なのです。

ダム際ワーキングは、読んで字の如く「ダムの際でワーク(仕事)する」ことですね。「え?なんでわざわざダムに行って仕事する? 仕事は会社でするものでしょ? 百歩譲って自宅やカフェでいいじゃん!」そう思いますよね。そうじゃないことは、このレポートのその2、その3でお話します。

  • 越境学習

越境学習とは、自分の属する組織や領域を越えて、異なる分野や立場の人と交流し、学び合うことで、自分の視野や能力を広げる学びの手法の一つを指します。

「越境学習」という言葉も最近知りました。「リスキリングとかアンラーニングとどう違うの? もしかしたらワーケーションの一種かも?」
そんな疑問だらけのツアーに、なぜ参加したのかをお話しします。


▶ツアー参加の目的

私はこのツアーで、情シスの組織変革やキャリア形成に役立つヒントを得たいと思っていました。例えば、ダム際ワーキングでどのように仕事の効率やクオリティを上げるか、越境学習でどのように異業種や異分野の人とコラボレーションするか、などです。また、このツアーには、同じ情シス多IT関係の方も参加されるという事で、自分の経験や知識を他の参加者と共有したいと思っていました。

自分がこのツアーに参加しようと思ったもう一つの目的は、「バリューサイクル・マネジメント」の著者である、沢渡あまねさんに会う事です。

この本は、人や組織が新しい時代に合わせてアップデートするために、バリューサイクルという考え方やフレームワークが紹介されています。バリューサイクルとは、自分の会社や組織の本来提供すべき価値や目標を明確にし、それに基づいて行動し、その結果を評価し、改善するというサイクルのことです。このサイクルを回すことで、自分や組織の成長や変革を促すことができます。私はこの本を読んで、自分の仕事やキャリアに対する考え方や行動が変わりました。

その当時、私の会社や自分の部署で「DX」「働き方改革」「ミッション、ビジョン、バリュー」が掲げられながらも、実際に仕事の中身が伴わない事に対してずっと疑問を持ち続けていました。そんな時、この本は、どうしたら現状を変えることができるのか、具体的な方向性を示してくれたのです。

大丈夫、半径5メートル以内から世の中は変えられる」この言葉も胸に刺さりました。

「沢渡あまねさんってどういう人なのか?その考え方に賛同して集まってくるのはどういう人なんだろう?」

「うーん、じゃ、実際に行ってみるか!」 

この本の巻末に掲載された一枚の写真とメッセージを心に刻みながら、ツアー当日を待ちわびていました。

本書および「健全な組織のバリューサイクル」が、あなたの半径5メートル以内からの「オープン&コラボレーションの旅」に役立てば、この上ない幸せである。
               春色ほころぶ佐久間ダム(浜松市)にて

沢渡あまねさん 「バリューサイクル・マネジメント」後書きより抜粋
巻末の写真。そこには佐久間ダムが。

▶バスに揺られておとなの遠足

2023年1月19日。快晴の元で「ダム際ワーキング 越境学習ツアー at浜松・佐久間」は開催されました。
集合は浜松駅。参加者はここから貸切バスに乗って目的地に向かいます。今回の「ダム際ワーキング越境学習ツアー」の最初の目的地は、静岡県佐久間町浦川です。バスに乗り込むと、主催者である静岡放送の大見さんの自己紹介からスタート。大見さんのこのツアーに込めた熱い想いや地元の佐久間に対する愛情をたっぷり聞かせていただきました。

続いて、約20名の参加者が順番にマイクを持って自己紹介をします。私は他の参加者の方々の自己紹介や話に耳を傾けると、皆さんそれぞれに仕事や趣味に対する情熱や想いが強く、ダム際ワーキングや越境学習に対する期待がひしひしと伝わってきました。中でも、私と同じ情シス部門の方とは、すぐに意気投合しました。私は早くもバスの中で、こうした素敵な人たちと一緒に学びや楽しみを共有できることに嬉しさを感じていたのです。

(おまけ)行きのバスの中から、参加者の皆さんはガンガン飛ばします。自己紹介タイムでは、思い思いに仕事のこと、ツアーに参加した目的、ここで学びたいことなどを話します。皆さん最初からテンション高めで、想いが伝わってきます。持ち時間なんて気にしないです。会場に着く頃にはもう昔からの知り合いみたいになっちゃう人もいるとのこと、なんだかわかります。


▶ワーキング会場は割烹旅館なのだ

そんな感じで始まったおとなの遠足。あっという間に目的地の浦川に到着します。浦川は、JR飯田線が走っていて、昔懐かしい雰囲気が漂う昭和の原風景も感じられる静かな町です。自分がいつも見ている空の色と違い、青く広く感じられます。さて、大人の集団がそぞろ歩きすること約10分、会場の「割烹旅館おかめ」さんに到着しました。まずはここで昼食をいただきます。バス降りてすぐお昼ご飯なんて幸せ。なんて日だ!

会場の「割烹旅館おかめ」さんに到着! 

次回は、割烹旅館おかめさんでのワークショップの模様をレポートしたいと思います。




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