情シス流「正しい社内営業」のススメ
こんにちは。製造業で情シスマネージャやっています「まさ」です。
突然ですが、情シスマネージャーの皆さんにお聞きします。
社内営業してますか?
実は私、この「社内営業」と言う言葉を普段からよく使っています。そのうちnoteで取り上げてみようかな、と漠然と考えていたところ…
偶然にも、Xのフォロワーさんであるmomoさんが以下のpostをアップされていました。
普段から意識していることを、同じ情シスの方が見事に言語化しておられたので、思わず「そうそう!」と言葉に出して共感してしまいました。
と言うことで今回は、このテーマで記事を書いてみることにしました。
社内営業とは、情シス部門が自分たちの存在価値や提供できる価値を他部署に伝えることです。社内営業をすることで、情シス部門の評価や信頼を高めるだけでなく、部門間の連携や業務改善にも繋がります。しかし、社内営業をするには、正しい方法やコツが必要です。
この記事では、私が実践している社内営業の方法やコツを、具体的な事例とともにお伝えします。社内営業に興味のある方や、情シス部門の地位向上を目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。
▶︎情シスをエゴサーチ
まずは、情シス部門に対する世間一般のイメージを確認してみましょう。検索窓で「情シス」という単語を入力すると、どのようなワードがサジェストされるでしょうか?
私が試してみたところ、以下のような結果が出ました。
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オイオイ…酷いな。
「情シス」という単語に続いて良く検索されるワードは、ほとんどがネガティブなものばかりです。これは、情シス部門に対する世間のイメージが悪いことを示しています。
では、他の本社機能の部門はどうでしょうか? 人事や経理(ちなみに総務も)という単語を検索してみると、以下のような結果になりました。
なかなかステータスが高いですな。
ポジティブワードがずらりと並んでいます。
人事や経理は、本社機能の中でも「ヒトとカネ」と言う、誰が見ても重要なリソースをコントロールできる唯一の部門であると言う理解がされています。ある意味分かりやすいですね。
一方で情シスは「情報」と言う同じくらい重要なリソースを扱っているにもかかわらず、組織自体の重要性が認識されていないことを如実に表しているのです。
これは、残念ながら情シス部門が自分たちの仕事の内容や価値を十分に伝えていないことが原因だと考えられます。
▶︎悲しき「情シス不要論」
さらに、情シス部門に対する誤解や偏見は、社内にも存在します。
大企業やJTCの製造業には、必ず現場部門にITに詳しい人がひとりは居ませんか?そう言う人は、パソコンの設定やExcelマクロ、accessを独学で勉強し、情シスの力を借りることなく部門の業務改善をスムーズにスマートに実現してしまうのです。
そんな人が居る部門の人は、悲しいかな、こう思ってしまうのです。
さらに情シスはいつも遅くまで仕事してたり、土日出社してメンテしなたりキツそうだと言うイメージがあるため余計に「奴ら何やってるの?」と思われてしまうワケです。
一部ではありますが、情シスの人達がSNSで呟く「俺達どんだけ頑張っても評価されない」的な自虐ネタも、彼らがそんな雰囲気を感じ取っているからではないでしょうか?
▶︎社内営業=部門の理解を得る活動
ネガティブな話から入ってしまいましたが、私はそんな情シスのネガティブなイメージを払拭し、地位向上を図りたいと考えています。
話を社内営業に戻しましょう。
私がここで言う「社内営業」という言葉を「部門からの理解を得る活動」に置き換えてください。
DXの取り組みや推進を情シス部門がやるかやらないかに関わらず、企業活動においてシステムやITが必須になっていることは明らかです。
その中で、情シス部門は会社や部門、社員個人、さらには顧客に対してどんな価値を提供できるのかを理解してもらう必要があります。
そのためには、社内営業という名の認知活動をマネージャー自らがやらなければいけないと思います。
▶︎正しい社内営業とMVV
単にマネージャーが点数稼ぎ目的で社内営業をし、情シス部門の価値向上に繋がらないのであれば即効止めるべきです。
メンバーはそんな案件を全力で阻止しましょう。そしてその案件を潰して本来やるべき業務に集中しましょう。
しかし、以下のような案件であれば、それは「正しい社内営業」と認定し全力で取り組むべきではないでしょうか
①部門の課題を解決できる
②経営の方向性と合致している
③情シス部門の価値向上に繋がる
では、そんな「正しい社内営業」には何が必要でしょうか?
それは、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)です。
冒頭で紹介したmomoさんのpostにも書かれていましたね。
もちろん、情シスが会社(または情シス自身の)MVVを理解して、自分の言葉で説明できることが前提になります。
さらに部門を巻き込みプロジェクトを推進する際には、ファシリテーションが出来るリーダー(ファシリーダー)の役割も必要になります。
もう、学ばなければいけない事だらけですね
▶︎MVVを掲げて活動しよう
最後に
皆さんの会社や部門はMVVをお持ちですか?
情シスに限らずどの部門でも、自部門の存在価値やチームの方向性を決める上で、MVVや行動指針が必要になりはじめています。
不確実な時代になり、仕事は多様化し、スピードが求められるからこそ、小さな組織であってもメンバー全員が同じ景色を見ることが大切だと思います。
MVVを掲げ、社内営業と言う「理解してもらう活動」をしている組織は、必ず生き残ることが出来るはずです。
みなさんからの素敵な社内営業エピソード、お待ちしています。
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