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スイカの交配始めました。

スイカ栽培もいよいよ折り返し地点の交配作業が始まりました。
これまでの気温も例年に比べ高めに推移していましたので、例年より3~4日早い交配開始となりました。

交配の手順

①雄花と雌花の見分け

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見分けといっても難しくありません。雌花には咲く前からぷっくりとしたスイカの玉が元についています。

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一方の雄花は、このような形です。左が、前日に咲いた雄花、右が当日咲いた雄花です。左のように花びらがややしおれ加減で、
花の中心の雄しべが右のようにまとまらず、開いてしまっているものは、
受粉に用いません。右の花のように新鮮なものを受粉に用います。
また、受粉させる雌花と同じつるからとった雄花で受粉すると、変形果の原因になるとのことですので、必ず違うつるや、異なる株からとった雄花を用います。

②交配の方法

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交配の方法はいたってシンプルです。玉を付けたい雌花を見つけます。

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そこに、前述の要領で見つけた雄花をあてがいます。

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雄花と雌花をしっかりとこすりあわせ、花粉を雌花の中心にたっぷりとつけます。

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交配が完了したら、花のそばの位置にクレヨンで目印をつけます。
日によって色を変えることで、交配日が分かるようにします。

交配から着果までの要点

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ここでのスイカの作型では、1株に4本つるを伸ばし、2玉スイカを成らせています。1株に2玉のスイカを成らせるうえで重要なのが、その2玉に強弱をつけてしまわないことです。交配の際には、この写真の蕾のように、交配を行う雌花とペアになるもの(1~2日以内のずれで交配できる雌花)を予め探しておきます。

そのペアが見当たらない雌花の場合、雌花を捨てて、交配を見送ります。

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このように、咲くタイミングの差が、玉の生育の差につながるので、4本のつるの4玉の着果のうち、玉の形、交配のタイミングを考慮した上で、最もベストな2玉の組み合わせを残します。これを摘果といいます。
この作業の様子をまた後日紹介します。

ここまで、淡々と紹介しましたが、この交配の作業を円滑に行えるようにするまでの土台作りが出来てこそ、4本のつるの交配のタイミングを合わせ、玉のサイズを揃えて、大玉の美味しいスイカをつくることが出来ます。
”スイカファースト”の師匠のスイカへの愛と気配りをしっかり継承していきます!

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