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スイカの摘果が始まりました。

スイカの交配から一週間ほど経過し、スイカも小さいながらだんだんそれらしいものになってきました。
というわけで、これからどの玉に大きくなってもらうか、どの玉にリタイアしてもらうかを決める摘果作業が始まりました。

交配作業では、4本のつるにそれぞれ1花ずつ、計4花の交配をしました。
今回の摘果では、交配してできた玉のうち2玉だけ残し、それらを大きく育てます。この摘果の選択が、今後の玉太りや、収穫の成績を左右させるので、鋏を握る手もおのずと慎重になります。

摘果の選び方

選び方については、実際、その時その時としか言えないくらいにいろんな要素が絡んできます。4本とも、同じタイミングで交配ができ、綺麗な玉が同じようについていれば言うことありませんが、実際には、交配のタイミングが2,3日とずれるだけで、玉のサイズに大きな差が生じます。ほかにも、玉の形が悪かったり、傷がついていたりといった中から2玉を選んでいかなければなりません。

摘果作業を単純に説明すると次のとおりです。

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とりあえず実践

例題1

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1株になっているこの4玉のうちから2玉を選びます。
①形が悪くて小さい
②丸っこい形
③綺麗な形
④綺麗な形

②③④がどれも同じくらいのサイズです。
①のみ小さいうえに形も悪いので、いの一番に除きます。
②③④で、どれを除くかという発想になります。
②のように丸っこいものは、玉太りがあまりよくないとされているので除き、
③④が残りました。

例題2

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①まだ小ぶりですが、形は綺麗
②縦の長さが短く丸っこい形
③大きくて形が綺麗
④2番目に大きく、形はまあまあ

③は大きさもあり、形も綺麗なため、残したい。
これに合わせるにはどれが良いかということで考えてみます。

①は小さすぎて、合わせると強弱がでるため×
②小さいうちから丸みがあるものは、玉太りが悪いため×
④大きさ的にはこれが一番合わせやすいので○

ということで、③、④を選択しました。

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④が負けてしまわないよう、③のつるの先の脇芽を1本摘んで、生育を少し遅らせます。正直、これがどう影響するかのイメージはまだ分かってません。

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摘果した玉の中身はまだ、白くなっています。少しかじってみましたが、完全に瓜です。甘味はまったくありません。

これから約40日ほどの生育を経て、収穫となります。今までのようなスイカに直接触れる作業は少なくなりますが、5日に1回前後の潅水を今後行っていきます。潅水量は、スイカの肥大や糖度に影響するので、これもまた肝心な作業になってきます。

先日、熊本産のスイカを頂きました。サクサクしてて美味しかったです。




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