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見事にデジタル化されていた「魚べい」


魚べいとは

魚べいとは、日本の寿司チェーン店であり、「おいしさ・楽しさ・スピードを追求し続け、回転寿司を超える寿司レストランを創造」することにこだわりを持ったブランドです。そして、ドリンクメニューなど一部の商品を除き、全ての商品はタッチパネルで注文可能、高速レーンで席に届けてくれるフルオーダー式のお店です。


感動した魚べいのUX

魚べいは、入店時から会計まで、従業員に接することなく食事を楽しむことができる素晴らしいお寿司屋さんです。

入店から着席

入店すると受付パネルが待ち受けています。そこで人数と席(テーブルかカウンター)を選択すると、パネル上に座席番号と座席の位置が表示されます。天井から座席番号のプレートがぶら下がっているので、そこから自分の席を探します。

注文

注文は席に置かれている充電式のタッチパネルを使います。なんとこのタッチパネル、日本語だけでなく英語、韓国語など、5か国語に対応しています。入店時の受付パネルも多言語対応でしたので、海外からのお客様にも有難いサービスです。

このタッチパネルについて、細かいですが以下の点が気になりました。

  • 電子音が大きすぎる

  • 注文確定を2回押さないと注文が完了しない

  • 一度に行える注文は4点まで

ボタンを押したときの電子音が大きいため、そこら中でピッピッと音が鳴っています。注文確定は2回実行する必要があるため、「確定したつもりだったが実際は注文できていなかった」なんてことが起こり得ます。ちょうど目の前の方がそのケースで、店員さんに怒りをぶつけていました。

また、オペレーションの関係で一度に4点までしか注文できず、その度に確定を2回押す必要があるので手数が多く、手間に感じました。

商品の提供

注文が完了すると、注文した商品がおもちゃの新幹線で運ばれてきます。(※商品によっては、そのままレーンに流れてくることがあります。)

自分のところに商品が運ばれてくるときはとても楽しめましたが、他の方が注文した商品が通り過ぎる際はとてもシュールで笑ってしまいました。

唯一店員が登場した場面

冒頭で触れましたが、ドリンクメニューは店員が運んできてくれます。そして、この時が店員との初接触でした。フロアには2名ほど店員がいましたが、テーブルの後片付けやドリンクなどの一部の商品の提供が主な仕事のようでした。

お会計

食べ終わったら、入店時に受け取った伝票をレジに持っていき、バーコードを読ませ、支払い方法を選択したらあとは支払うだけ。ここでも店員は登場しません。

お寿司屋さんとしての感想

肝心のお寿司の味ですが、値段の割に美味しかったです。若干魚臭いネタもあり、当たり外れはありましたが総じて満足でした。シャリは多め。ガリは少し辛め。

寿司の他は、ラーメンやスイーツなど、色んなジャンルが少量から楽しめるので、食べたいものが定まっていないときに活用するといいなと思いました。個人的に「大阪発祥!かすうどん(税込み350円)」がとても美味しかったので、また食べたいです。

まとめ

入店時から会計まで、従業員に接することなく食事を楽しむことができる素晴らしいお寿司屋さん「魚べい」についてまとめました。

客側は、忙しそうな店員を呼ばなくてよい、注文するものを読み上げなくてよい、デジタル化で効率化されたことによって比較的安い値段でサービスを受けることができる、などのメリットがあります。

一方で店員側は、面倒な客の相手をしなくて済む、注文を取りに行かなくて済む、空いた時間に他のサービスに時間を割ける、というようなメリットがあります。

超人手不足のこの時代にぴったりな仕組みです。今回は飲食店を取り上げましたが、社会インフラに関わる業界も確実に人が足りなくなるので、魚べいのようなデジタル化の取り組みがもっと浸透してほしいですね。

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