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夫婦で、サンタで、世界一周旅して学んだこと

455日間55か国を夫婦二人で旅して、2023年11月末に帰国。
旅中は、発信をよく心がけるけれど、旅後は、どの旅人もさぼりがち…
旅に魅了されている旅人の役目として、旅で学んだことを”これからの旅人”に届けておこう!




旅中もオルタナティブスクールに通う中学生たちに毎週オンラインで授業してアウトプットできていたこともあり、帰国後にリアルで報告会をするモチベーションはあまりなかった。
でも今回「話を聞きたい」と下記イベントのお誘いいただき、世界一周夫婦旅の報告会をやってきました!

結果、報告会やって良かった!
やはり好きなことを話して、聞いてくれる人がいるってのは、自己肯定感が高まる。


一応、イベントのために旅で学んだことを4つにまとめてみたけれど、
本当は、4つ以上思いついたので、それをまとめて記しておこう。

(※僕の主観のため、妻がそう思っているかどうかは置いといて…)

世界一周旅で学んだこと

①旅はコスパがいい

僕らの旅コストは、455日間で約500万円。ひとり250万円。
僕にとって、世界一周は死ぬまでに必ずやりたいことだったので、正直いくらコストがかかってもコスパはいいって思える。
死ぬまで旅の思い出に笑えるし、なにより旅の経験を今後に活かすことができるし。

ただ別の視点からもコストを考えてみると…
南米(ウユニ塩湖、マチュピチュ、イグアスの滝)に日本からツアーで行こうと検索してみると、交通費、宿泊費、食事込みの2週間で100万円/人を超えてくる。

ツアーは、便利で楽ちんで短期間で行けるけれど、2週間で100万円はちょっとなぁ…

今後、円安がもっと進むかもしれないし(円高になるかもしれないけど)、
年齢を重ねれば、単純にもっとお金をかけた旅しか選択できないかもしれない。仕事や家庭環境によって、短期旅行しか選択できないかもしれない。

そう思えば、やっぱり旅はコスパがいい。

②旅はタイパがいい

最近流行りのタイパ。タイムパフォーマンスの略。
「限られた時間でより多く」「手間をかけずに観た(経験した)状態になりたい」という欲求が特徴。具体的な行動では、映画やドラマを2倍速で観る、といった行動。

2時間の映画を1時間で観ることができた!1時間分を得した!と。


ただコスパと同じように主観ではタイパも…
死ぬまでに必ずやりたいことだったので、正直いくら時間をかけてもタイパはいい。

455日もかけたと捉えれば、時間かけすぎてタイパは悪い・・・のかも…

世界一周するには、最短3日?くらいでできるのかな?
世界一周3日で終えた方が、旅のタイパは最もいいのかもしれないね。笑


でも455日かけてもタイパが良いと思えるのは、
455日分以上の価値を、一生かけて笑えるネタ(価値)が手に入っている。

なんて表現したらいいんだろう?
455日の旅で、一生分得した!そんな気分。



③本当に必要なものは少ない

旅の前に必要なものを一生懸命想像して荷造りをして、バックパックに詰める。その結果、バックパックは夢と荷物で重たい重たい。この荷物を背負って、旅できるんか!?って思ってほどに。
でもその重さ(僕らは二人で一つのバックパックを使っていて約15KG)にもすぐ慣れてしまうんだけど。

この後、バックパックの整え方を教えてもらった


本当に必要なものは少ない!と、気が付かせてくれたのは、
旅の途中、エクアドルで僕のサブバッグ(写真で前にかけている灰色のリュック)が盗まれたこと。詳細は、こちら↓↓↓

盗まれたことは、めーちゃくちゃショックだったけど、
盗まれてから300日弱、灰色のリュックはなくても、旅は何事もなく続けられた。

カメラが盗まれて写真が取れなくなったけど、スマホでも写真撮れた。
パソコンが盗まれたけど、別のデバイスで対応できた。
書類が盗まれたけど、また印刷すればよかった。
勉強ノートが盗まれたけど、また作れる(作ってはいない笑)。


盗まれたことで、荷物の軽量化に成功したし。
それに必要ないものたくさん持ち歩いていたんだな!
あれば使うけれど、なくてもいいものだったんだな!

って気が付けた。

本当に必要なものは、パスポートと健康体力だけ。

盗まれたリュックの代わりに、犯人が置いて言ったリュック

そもそもバックパック、つまり持ち運べるだけの荷物で1年以上生活できるんだから、家には相当な数の「いるけどいらないもの」があるんだろうなって思わされる。

④最も興奮したコトは旅ではなかったこと

これは自分の中で意外な発見だった。


旅行はずっと好き。
世界一周は長年の夢だった。
だから時間もお金も投資した。
結果、世界の色んな人に、生き物に、景色に、出来事に興奮した!ウユニ塩湖の鏡張り、パタゴニアの山々、助けてくれた人々、スキューバで潜った海の中

ガラパゴスにて

でも主観で最も興奮したのは、間違いなく
中米で観てた「FIFAワールドカップカタール2022」の日本ドイツ戦か日本スペイン戦のどちらかを観てた時。

どっちも日本が逆転勝利した時は、嬉しくて国旗持って街中を走りだしたよ!懐かしい。

左のパソコンはのちに盗まれる

まさか、世界中どこにいても視聴できるサッカー観戦に最も感動するとは。

確かに僕の中では、スポーツの優先順位がかなり高いことは、旅する前から知っていた。でもさすがに旅での出来事の方が興奮するかなと思っていたけれど、そうじゃなかったみたい(もちろん旅でも興奮は何度もしている)。

僕の人生にとっては、スポーツが最も心を震わせてくれるコトらしい。
これからも興奮したいときはスポーツに頼ろう。

みなさんの最も興奮することは何でしょうか?

二刀流を求めて


⑤予想以上に助けられたこと

みなさんは最近誰かに助けられましたか?

最も興奮したのは、スポーツだけど、
最も驚かされたのは、やはり人とのかかわりの中でした。

その中でも最も印象的だったのは、メキシコシティの屋台ホットドッグ屋さんで出会った心優しきおばちゃん。
僕らは、ホットドッグを一個買って受け取りを待っていたら、後ろに並んでいたおばちゃんが何も言わずに追加で2個ホットドックを追加で買ってくれた(一個買うより三個セットで買った方がお得だった)。

頼んでないのに奢ってくれて嬉しい( *´艸`)

最初は、なんか騙されているんじゃないかと思って、
めちゃくちゃ警戒して断ってたけれど、その後も特に何もなかった。

ただのスーパー親切おばちゃん。

疑ってごめんね。


旅中は、彼女のようにスーパー親切な人もいれば、
スーパーぼったくりじじいがうじゃうじゃいる。疑わざるを得ない…


誰かに助けられること
予想以上に助けられること
別に困っていないけれど助けられること
気づかずともそうやって旅をさせてもらっているのかもしれない。
そんな出会いがあることが何よりも嬉しい^^

僕らも心に余裕があるときは、スーパー親切おばちゃんのように
誰かをさらっと幸せにしてあげられる人でありたい。


⑥何とかなる範囲が広がること

とんでもないトラブルを経験(⑦参照)したからこそ、対応力はアップ。
同じこと、似たようなことがあれば、素早く対応できること間違いなし!!

トラブルが起こっても、何とかするしかない。
粘り強く話し合うか、見て見ぬふりをして記憶の彼方へと忘却するか、、、

まあ旅中で起こるようなトラブルって、2度と起こらない可能性が高そうだけど…
数多くのトラブルシューティングしたことで、多少のトラブルが起こっても、冷静に何とかなるって思えるようになった(かな)。

All is well!

なので、どちらかというと…

⑦話のネタが増えること

今、ぱっと思い出せた(困った)トラブルは…

・土砂崩れによる71時間の夜行バス
・信じられないほどおじさんのいびきがうるさすぎて寝れなかったこと
・ケチャップ強盗に遭ったこと
・ATMからお金が出てこなくて泣き寝入りしたこと
・レンタルバイク運転中に警察に捕まり、罰金(賄賂?)を払わされそうになったこと
・予約したバスが違うバスに変わってて、バスを乗り過ごしたこと
・タクシーにぼったくられたので警察に相談したら、「お前はしゃべりすぎだ(you talk too much)」って警官に怒られたこと
・集団犯にリュックを盗まれたこと
・食あたりによる嘔吐で計9キロ瘦せたこと
・チケットの窓口で並んでいたら、いきなり後ろに並んでいた少年にしっかり蹴っ飛ばされたこと
・予約した宿のオーナーに間違った住所を教えられ、たらいまわしになったこと
・アルゼンチン航空で正露丸が引っかかって、ちゃんと説明できなくて没収されたこと

エジプト少年に蹴っ飛ばされた窓口

まあ、どれも日本で暮らしていたら、なかなか出遭わない出来事なんじゃないかなぁ。


どこの国に行ったっていう話もできるけれど、
どこでどんな経験をしたかを話をする機会の方が圧倒的に多い。

ワケわからんトラブルは、全旅人が経験しているだろうけれど、全く同じトラブルはない。
トラブルは、勝手に他の旅人と差異化してくれる有難いイベント…なのです!

ポジティブに笑い話にしよう^^

世界一周”サンタ”旅で学んだこと

①リアクションの違いが見えること

世界中で多くの人に認知されているサンタクロース🎅
サンタの衣装を着ていると、多くのリアクションを見ることができて面白い。

例えば、
・「HOHOHO」って言ってくれる人
・「メリークリスマス!」って言ってくれる人
・「プレゼント頂戴!」って言ってくれる人
・「パパノエル!」って言ってくれる人
・「クリスマスはまだだよ?」って言ってくれる人
・サンタを盗撮する人
・サンタに話しかけに来る人
・サンタに話しかけて写真を撮ろうといってくる人
・何事もなかったかのように通り過ぎる人
・二度見する人

@ブルノ(チェコ)

リアクションの種類もあるけれど、
国や地域、場所によってリアクションの温かさが全然違う。
サンタを着ていて最も温かいリアクションで迎えられたのは、
アルゼンチン・パタゴニアのフィッツロイの登山道。

パタゴニアにきて登山する人は、心に余裕があるのかな?
わざわざ立ち止まってサンタに話をしに来てくれる人が多くて、
サンタとしては楽して楽しかった思い出の地。サンタパラダイスと呼ぼう🎅

地球を感じるために裸足で登山する人

一方、都市部は難しい。
人も多いからだけど、無視されることが多かったな。それに盗撮する人。
こっそり写真撮影しているけど、サンタからはしっかり撮影者さん見えてますよ(笑)

@ケンブリッジ(イギリス)

でもまあ無視されるよりは、盗撮された方が嬉しいかな。

②世界とトモダチになりやすいこと

サンタクロース最大の効力と言えば、フランクに接してもらえること
たぶん普通の格好していたら、話す機会がなかった人たちがサンタに釣られて話しかけてきてくれる!おっきいメリット。

各国によってサンタクロースがどんな受け入れられ方をされているかは、正確には分からないけれど、少なくともサンタクロースは友好的に受け入れられやすい対象でありそう。

ありがとう、赤色の衣装に誰もが知る意味を持たせてくれて。
おかげで世界中でフレンドリーに接してもらい、たくさんのトモダチと仲良くなれました🙌

@プラハ(チェコ)
@パタゴニア(アルゼンチン)

③覚えてもらいやすいこと

「サンタの人」という肩書で覚えてもらいやすい。

・道で誰かと会ったとき、
・誰かと待ち合わせをするとき、
・インスタで初対面の人と知り合うとき、
・カウチサーフィンでホスト見つけるとき、
・Workawayでホストを見つけるとき、
・帰国後、報告会をするとき、
・スターアライアンス日本地区事務局さんに世界一周航空券のプレゼント当選者に選んでいただくとき

人と違う、ただそれだけで覚えてもらいやすさは、格段に上がる。


④強い自分の武器になること

覚えてもらえれば、色んなことを引き寄せてた。

最も大きな引き寄せは、「どこ行く?何する?スターアライアンスで行く『世界一周旅行』キャンペーン」の当選者になれたこと。世界一周航空券をいただけることになってます!

ゴリゴリにサンタ旅をアピールしたことが、当選の理由(のはず!聞いてないからわからないけど)。

サンタのおかげで
世界一周目が終わったけれど、世界二周目へ出発が決定してた🎅🌎

ありがとう、サンタを武器に世界にトモダチを増やしてこよう。

2周目までしばし休憩して


⑤犯罪のターゲットになりにくいこと

何かをたくらむ…(主にスリか引ったくりかな?)人たちは、
サンタクロースを狙うだろうか?

サンタを狙うと、まず犯人も目立つ…よね。
サンタと揉み合いになっていたら、サンタに走って追いかけられてたら…
(面白そうだからちょっと見てみたいけど…※実際に犯罪にあったら走って追いかけません、危ないので!)

それに、基本的に私服の上からサンタ服を着ているので、
スマホも財布もパスポートもサンタ服を脱がさないと取れない位置にある。
物理的にも取られにくい。


さいごに

世界一周”夫婦”旅で最もよかったこと

僕はもともと一人で世界一周に行く予定だった。
たまたま起こったコロナパンデミックによって、妻と出会って結婚。夫婦旅になった。


42回の夫婦喧嘩、3回の家出されたけど…
3万枚を超える写真、数えきれないほどの笑える思い出ができたこと。

それだけで、この旅はよかったな。


「きっと、この瞬間は一生笑えるな…」

これから死ぬまでに何度も何度も
2人で思い出してケラケラ世界に浸れる時間が待っていること

うん、それだけで、この旅はよかったな。

世界一周を終えて、
2人の価値観がすり合わさってきた部分もあるけれど、
まだまだ価値観でぶつかるときもたくさんある。

お互いに自分で大切にしたい譲れない価値観があると考えているので、
そこは互いに大切にしてもらって、一生ぶつかっていく。

それでいいんじゃないかな。
それがいいんじゃないかな。

って、今日も喧嘩をしてる。
(数えたくないけど)これから喧嘩数も数えきれなくなっていくんだろう。

それもいいじゃない。



一緒に旅に行って、一緒に帰ってきてくれてありがとう。
これからもそう思い続けられますように。



おしまい。

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