FF10の好きなシーンベスト3を語るだけ
「最後かもしれないだろ、、、だからちゃんと準備しておきたいんだ」
上記は、FF10の名言の一つをちょっと変えたもので、今の僕の気持ちです。
ヒョンなことから、FF10の話で同僚と盛り上がり、FF10熱が爆発しています。
当時、自分がゲームをやっていたのは小学校4年生くらいだったはず。
元々、父親の影響でプレステのFFシリーズからガッツリ遊んでいたので、
FF10を最初にプレイした時の「映像」にはビックリした記憶があります。
ただ、その時はあまり物語に感動した記憶は無い。。。
大学2回生くらいだった時に、
「FF10のリマスター版が出る!10と10-2が一緒に遊べる!」ことを知り、
10-2をプレイしたことなかった自分は速攻買いました。
そして、初プレイから10年くらいの時を経て、10を再びプレイした時に、「こんなに素晴らしいゲームだったのか」ということに気がつきました。
この時3周くらいはやった記憶があります。
そして、そのプレイから6年くらい経ったタイミングで、今の職場の同僚とFF10の話になり、眠っていたFF10魂の火が点きました。
そして、自分ってこんなにFF10が好きだったんだ、と再認識しました。
近々その同僚方と、FF10について語る飲み会を実施するので、改めて、どのシーンが好きだったか、「自分のベスト3」を書いておこうと思います。(ちゃんと説明出来るように準備しておきたい、こんな語りは最後かもしれないし。。。)
ここから下記は、FF10を知っている向けに書いているので、FF10のネタバレ上等!久しぶりにFF10を思い出したい!という方のみでお願いします。
第3位:ワッカのラストゲーム
ブリッツボールという、このゲームの中での人気スポーツの記念大会に出るために、ルカという大都市にやってきた主人公達。
試合直前、ヒロインの「ユウナ」が「アルベド族」という種族に攫われてしまい、主人公チームは1回戦を「ティーダ」という
「主人公 兼 助っ人 兼 エース」を欠いた状態で闘うことになります。
チームの選手兼監督のワッカは、敵のタックルをボコボコと受けながらも、
辛くもティーダ抜きでチームは勝利します。
が、ワッカは前の試合のダメージが酷く、決勝戦を欠場することに、、、
実はワッカ、この大会を「現役最後の大会」と決めており、なんとしても勝ちたかった。決勝戦も自分で闘いたかったはず。ただ、自分のダメージを考慮して、決勝戦には出ないことを自分の意志で決めました。力尽きて倒れるワッカ。
試合はワッカ抜きで進みます。
決勝戦の途中で、会場からは「ワッカコール」が起こります。
会場全体が「ワッカ、試合に出てきてくれよ」と言わんばかりのコールで、埋め尽くされます。
そして、それを聞いた主人公のティーダは、
ゆっくりフィールドを後にして、ワッカと交代するのです。
「ああっと!ワッカ選手です!元気に復帰してきました!」
というアナウンサーの声と友に出てくるワッカ。
ワッカのところに自然と集まるチームメイト。
試合の勝敗自体はプレイヤーの腕次第なので、勝っても負けてもストーリは進行します。
(僕は勝つまでやり続けてたタイプ)
観衆全体が「ワッカ」という1人の選手に魅了され、
「もう一度プレイを見せてくれ!」という熱量が広い会場に伝染していく。
最後は自分の足でフィールドに立ち、選手として終わりを迎えていく。
チームメイトが自然とワッカのところによってくるところ。
心なしか、各選手の表情もワッカが出てきてから、安心に満ち溢れているように見えました。
僕の大好きなシーンです。
ただ、このシーンがここまで好きになったのは、2周目のプレイをしてからです。ゲームの2周目をやっていた時に、その理由に気付きます。
それは次の第2位のシーンにつながります。
第2位:ユウナが残したスフィア
主人公一行の旅の目的は、この世界を苦しめる「シン」という魔物を倒すために、ユウナという召喚士が「シンに唯一勝てる究極召喚」の取得するべく、ザナルカンドという場所を目指す、というものです。
ただ、この「究極召喚」は召喚士の命と引き換えに出せるものなので、
使うとユウナは必ず死にます。そして、シンは究極召喚で一度倒しても、しばらくの時を経て復活してしまいます。
ティーダとリュックは、
「ユウナが死なないようにするためには?」を旅の途中必死で考え続けます。ただ、その方法は思いつかないまま、ザナルカンドが見えてきます。
進むのを止めて、ユウナが助かる方法を考えよう、というリュック。
しかしユウナは、「止まったら迷ってしまう」と言い、進もうとします。
その際に、ユウナがあるスフィアを落とします。
この、ユウナのスフィアが、僕の大好きなシーン2位です。このスフィアには、仲間に残したユウナの感謝と想いが詰まっています。
まず、このシーンの何が良いって、
ユウナがスフィアを落とす前に、リュックへの
「ありがとう、リュック 大好きだよ」から始まっているところ。
ユウナが旅の仲間に感謝や想いを残すスフィアを撮った時、まだリュックは仲間じゃなかったんですよね。
なので、ティーダが拾ったユウナのスフィアには
リュックへのメッセージは入っていません。
ユウナが「リュックへの想い」を伝えた後、
ティーダはユウナのスフィアを拾います。
そこには、リュック以外(ユウナが録音した時にパーティーメンバーだった)のメンバーへの想いが録音されていたのです。
つまり、ユウナが残したスフィアのシーンは、
ザナルカンドでリュックへ直接伝えた想いが込みなんです。スフィアには入っていないけど、リュックへの感謝と想いも揃って初めて「ユウナが残したスフィア」なんです。
ユウナの「全員への感謝」はこの後のユウナの運命を知っていると、
涙なしでは見れません。
ユウナの「全員への想い」の内容も、涙腺を緩くします。
ルールに「好き」っていうシーンで、ユウナが涙声になっているのはやられたな〜。。。
本当に全員のことが大好きで、ユウナにとって大切な人なんだな、
この人達のことを守るために、ユウナは覚悟を決めて旅をするという決意をしたんだろうな、ということを感じさせます。声優さんの演技力も凄い。
そして、もう一つこのシーンが好きな理由は、
「ユウナのワッカに対する想い」です。
ユウナはこのスフィアの中での、ワッカへの最後の想いを伝える時に、
「ブリッツをしているワッカさん、好き」と締め括っています。
「ユウナが残したスフィア」は、撮影の時系列でいうと、第3位のシーンで語った、「ワッカのラストゲーム」の少し後にユウナが撮ったものです。
実はユウナ、ワッカの最後の大会の試合、1回戦はアルベド族に攫われてしまっており、ワッカがプレイしている姿をほとんど見れていなかったのです。
そして次の決勝戦は、1回戦のダメージが酷く出場しないワッカ。
つまり、ユウナはワッカの最後のプレイを直接見れないまま、兄のように慕っていたワッカの一番好きなところを見れないまま、悲惨な運命が待つ過酷な旅を続けることになってたのかもしれないのです。ただ、会場からの声援を受けて、ワッカは最後もフィールドに立ち、プレイをしたまま選手を終えて行きます。ユウナも、ワッカの最後のプレイを見れたことでしょう。
勝手な個人の解釈ですが、ワッカが最後の試合に出場できたのは、スピラの皆からの、ユウナに対するプレゼントの一つだったのではないかと思っています。
兄のように慕っていた人の一番好きな姿を最後に見れた、
兄のように慕っていた人が、満足する形で選手生命を終えることができた
(こう解釈したいがために、何がなんでもルカゴワーズに勝っていた)
この後のユウナの運命を考えると、2度と見ることができなかったはずの
ワッカのブリッツのプレイシーン、それはユウナへのプレゼントだった、という風に私は解釈しており、そう解釈すると、3位のシーンが「グッ!!」と来るんです。
僕の中で2位のシーンは3位のシーンとセットでもあります。
第1位:自分の心で感じたままに、物語を動かす時
物語もクライマックス。
主人公達は、この世界を苦しめている怪物の「シン」を倒すための
「究極召喚」を手に入れる場所に着きます。
シンは一度倒してもしばらくするとまた蘇ってしまう、それでも、そのひと時の幸せのために、ユウナは進みます。
究極召喚を授けてくれる「ユウナレスカ」は一行に言い放ちます。
「さぁ…選ぶのです。あなたが選んだ勇士を一人、私の力で変えましょう。そう、あなたの究極召喚の祈り子に。」
実は、「シン」を倒すための究極召喚は、召喚士と強い絆で結ばれた人の命と引き換えに作られるモノだったのです。
旅の一行は、アーロン以外のメンバーが初めてこの事実をここで知ります。
なぜアーロンはこのことを知っていたのか?
アーロンは、10年前に、ヒロインであるユウナの父親の「召喚士ブラスカ」と、主人公ティーダの父親の「ジェクト」の3人で、この地に訪れており、その時にこの事実を知ったのです。当時のアーロンは、この儀式に強く反対します。ティーダの父親の「ジェクト」の3人で、この地に訪れており、その時にこの事実を知ったのです。当時のアーロンは、この儀式に強く反対します。ブラスカに死んで欲しくなかったのです。
しかし、ブラスカは人々の一時の幸せのために、他の召喚士やガードに同じ想いを味わせないために、究極召喚を手に入れることを決めます。
そしてジェクトは、ブラスカの祈り子(生贄)になることを決めます。
当時のアーロンはまた強く反対します。
この流れを変えないと、2人とも無駄死にだぞ!
ブラスカにもジェクトにも死んで欲しく無いアーロン。それでも、ブラスカとジェクトは
「もしかしたら今度こそシンは蘇らないかもしれない」
「無限の可能性に期待しみてるか」
と言って、究極召喚を手に入れて、シンを倒します。そして、何も変わらず、またシンは復活するのです。ブラスカは死に、ジェクトも犠牲になり、アーロンは1人残りました。
ティーダ達は、ユウナレスカと話をする中で、
「シンは永久に消えないモノ」
「全ての罪を償えばシンは消える、という教えに対して、人間の罪が消えることは永久にないということ」
「究極召喚はただの気休め、まやかしであったこと」を
知っていきます。
ユウナレスカの話にティーダが「ふざけんな!」と言い放った時、
10年前のアーロンの想いが映像になって現れます。
10年前のアーロンも、ティーダと同じくユウナレスカの話を聞いて
「ふざけるな!」という気持ちを抱いていたのでした。
ブラスカとジェクトが死んだ後、何も変わらないことをユウナレスカから聞き、ユウナレスカに怒りをぶつけます。
そして、アーロンはユウナレスカに斬りかかりますが、返り討ちにあいます。。。
それから10年、アーロンにとっては、10年前の旅はまだ完結していなかったのです。
この終わらない悲しみの流れを変えるために、ブラスカとジェクトからの「子供を頼む」という約束を果たすために、ユウナのガードとなって、10年の時を経て、再びユウナレスカの前に立っていたのです。
ユウナは全てを知り、究極召喚を手に入れることを拒否します。
「生きて、戦っていつか、運命を変える」とユウナレスカに言います。
ユウナレスカは、究極召喚を手に入れないのなら、せめて自分の手で、と言い、ユウナ達に牙を剥きます。
その際のアーロンのセリフが痺れます。
さぁどうする!?今こそ決断する時だ!
死んで楽になるか、生きて悲しみと戦うか!
自分の心で感じたままに、物語を動かす時だ。
あ、ここから物語が動くんだ!というのがすぐにわかりました。他の仲間も決意を固めます。
こうして、ティーダ達は、変えられないと言われた運命を自分達の手で変えるため、自分たちの意志で戦うのです。
悲しみの螺旋を変えるために、10年前の悲しみを2度と再現しないために、
好きな人を死なせないために、戦うことを決めた、自分達の物語を自分達で作ることに決めたこのシーンが、僕の中では堂々の第1位です。
職場の同僚がアーロンのことを「イケおじ」と言ってて笑ってしまったが、本当にその通りだと思います。
終わりに
本当は他にも好きで紹介したいシーンがたくさんあるのですが、3つ選ぶ、でこのシーンを選びました。足りない!!!!!!
改めて、こんな素晴らしい作品を作ってくれたクリエイターの皆様に敬礼。
「ロンソフシ、ワニダソフゾバミヤヌ!」
FF7のリメイクも楽しみで仕方が無い。
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