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ちょっと気になる「気」の話 1
はじめに
元気、気力、やる気、気合い、根気、生気、英気、気持ち、内気、勝気、
気分、天気、大気など、
日本語には「気」とつく言葉が多数存在していますね。
普段何気なく使っている「気」について、中国医学での解釈を紹介します。
気軽に概論
中国医学において気は身体を構成する要素の一つです。
簡単にいうと、次のように表現できます。
目にはっきりとは見えないものの
人が健康的に かつ心穏やかに生きていく上では必要不可欠なものの一つ
そう、気は人が生きていくためには非常に大事なものですが
これ!と指を差して目で確認することができないため
あくまでも概念として扱われます。
気は自分の体そのものを動かすエネルギーでもあり
体内の臓腑がその働きを行う源でもあります。
これらの役目の他にも、気は私達が元気に毎日を過ごすために
様々な仕事を担っています。
その中国医学における気の作用を把握することで、
疲れやすい
ずっとしんどい
漫然とした不全感がある
風邪をひきやすい
冷え性
なんとなく気分が上がらない
抑うつ気分 等
といった様々な症状を気の概念に基づいて理解できるようになります。
そして、
症状を引き起こしている原因が理解できれば、
その解決策も考えられる
というのが中国医学の強みです。
気をしっかり理解して、味方につけていきましょう。
まずは気の仕事内容から紹介します。
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気になる作用の一覧
気は体のいたるところに存在し様々な働きを担っています。
頭のてっぺんから足の先まで、皮膚の表面から背骨の中に至るまで、
あらゆる場所にです。
まずは気の作用を一覧で見てみましょう。
①「推動(すいどう)」作用
②「温煦(おんく)」作用
③「防衛(ぼうえい)」作用
④「固摂(こせつ)」作用
⑤「気化(きか)」作用
いかがでしょうか。
これらの五つの働きが気の主な仕事として考えられています。
まず、それぞれをもう少し詳しくみていきます。
①体内の陰分(血・津液)や感情などを動かす「推動(すいどう)」作用
②体の適切な体温を保つ「温煦(おんく)」作用
③皮膚表面を保護し「外邪」の体内への侵入を防ぐ、もしくは侵入してきた「外邪」と闘って追い出す「防衛(ぼうえい)」作用
④脈管内の血液や汗、尿といった水分が、あるべき場所から外へ溢れ出さないように調整して留めておいたり、体の各臓器、各組織らが、重力に負けて下りてしまわないように上へ押し上げたりする「固摂(こせつ)」作用
⑤体内で気血津液の新陳代謝とそれらの相互転化を行う「気化(きか)」作用
このように考えることができます。
新しい単語がたくさん出てきましたね。
聞き覚えのない熟語ばかりでやる気がそがれるかもしれませんが
一つずつ詳しく考えていきましょう。
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