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暮らしっ句

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「日々の暮らし」の味わい、ぬくもり、それさえ忘れなければ、成功なんかとは縁遠くても、まっとうに生きていける。逆に言えば、こわいのは「こんな世の中、ぶっ壊してやり直した方がいい」と…
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#眠れない夜に

[暮らしっ句]ソーダー水1[俳句鑑賞]

頬杖をして遠く見てソーダ水  松岡隆子 昭和の恋人たち編  こはれさうな恋 と 同席ソーダ…

トマリエ
1日前
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[暮らしっ句]春の雨[俳句鑑賞]

景色を朧(おぼろ)にし気持ち湿らせる春の雨 しかし、耳を澄ませば ところどころにコントラ…

トマリエ
3か月前
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[暮らしっ句]白木蓮[俳句鑑賞]

「死」や「過去(あの世)」が暗示された句を集めましたが、 どんな暮らしにも影があるわけで…

トマリエ
4か月前
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[暮らしっ句]悴 む[俳句鑑賞]

※ 悴む(かじかむ) 「あるある」編  悴みて 大阪駅に迷ひけり   樺山翠  一見すると…

トマリエ
5か月前
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[暮らしっ句]冬木立[俳句鑑賞]

 冬木立 日中をしんと美術館  水野節子  思い出されたのは昔の西宮大谷記念美術館。古く…

トマリエ
5か月前
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[暮らしっ句]ぼろ市[俳句鑑賞]

「ぼろ市」は十二月中旬と一月中旬の行事。時期がズレてしまいました。  そのことと「暮らし…

トマリエ
6か月前
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[暮らしっ句]古日記[俳句鑑賞]

 走り書きも 想ひはありや 古日記  いしだゆか  普通に考えると「走り書き」は「心が雑」な状態。しかし生きていれば、いろんな出来事がいっぺんに押し寄せてくることもあるし、感情が先走って問題をかえってややこしくしてしまうことも。  それは未熟といえば未熟ですが、おいしい経験は未熟な季節にこそ降り注ぐものかも。それが人生の「旬」だったりして。  だとすれば、「走り書き」は「雑」ではなく「即興のパフォーマンス」。「想ひはありや」というのは、そこに気づいたということでしょう。  

[暮らしっ句]冬 至[俳句鑑賞]

 冬至近し 父母と夕餉に対ひゐて  小島せつ子  おだやかさに惹かれました。  のんびりと…

トマリエ
6か月前
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以下の記事に追加、修正をしました。

○[幻聴ラヂヲ]オダチャイルド[短編]  記事に、写真へのリンクを追加しました。  信長…

トマリエ
9か月前
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[暮らしっ句] 虫売り1 [俳句鑑賞]

 虫売の 檜笠のにほふ 雨上り  児島千枝  虫売りや 日暮の街の 濡れてをり  辻兎夢  深…

トマリエ
9か月前
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