[暮らしっ句]寒 雀[俳句鑑賞]
風を踏み 日ざしを踏みて 寒雀 村山秀雄
寒い時期、誰だって日向がいい。でも、建物のあるところでは日向はごくわずか。それに餌を探すのが第一ですから陰を避けてなどいられません。ともかく必死で餌を探し歩くしかない。わずかな餌をついばみながら歩き回るしかない。
つまり、時々、飛んでるように見えるけれども、それは飛んでるんじゃなくて「風を踏んで歩いている」!
自分の身に重ねれば…… 底辺の人間って、トンビなんかを見上げて、自分には無理だと思考停止しているのかも。参考にす