まきんこ

ダンナを辞めさせたオンナの日記 …

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ダンナを辞めさせたオンナの日記 アラフォー1児の母。 結婚を機に夫を会社から追い出した女の あれやこれや書いてます☆

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私が息子に出逢うまで(25)

悔しさ

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      編集中

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        波乱

        • 私が息子に出逢うまで(22)

          送別会A社長に怒られてから、私に対して大人しくなった課長代理。彼は課長の送別会幹事だった。(私は丁重にお断りしていた。) 送別会は課長の最終出勤日の夜に、課の人間だけで行うだった。派手な送別会はやめて欲しいと本人から申し出があったためだった。 当日の朝、課長は私に「送別会に呼びたいヤツがいるんだけど、いいか?」と尋ねた。 幹事の課長代理に聞くよう伝えて私は外出した。 昼になり、課長代理から何度も着信があったことに気付いた私はすぐに掛け直した。 「課長が人事課の女の子呼

        私が息子に出逢うまで(25)

          私が息子に出逢うまで(22)

          援護射撃「一体、贔屓されることの何が悪いんだ?言ってみろ。」 A社長の迫力に負けて、課長代理も一緒に私をからかっていた男性陣も黙り込んだ。 シーン…と静まり返る2つのテーブル。 A社長は立ち上がったまま続けた。 「依怙贔屓されるのは才能なんだよ。誰もがして貰えるものじゃない。もちろん頼んでもして貰えない。しかもだ、好きじゃない相手には女だろうが男だろうが、絶対しない。性別は関係ないんだよ。 コイツが皆に贔屓されてる? 俺からしたら当たり前だ。俺の元部下だから分かる。俺

          私が息子に出逢うまで(22)

          私が息子に出逢うまで(21)

          性差別課長代理の乱入に、私たちは唖然とした。 社外の人もいるのに邪魔してくるなんて、相当酔っているのか、もしくは敢えて私に恥をかかせようとしているのか… "女だから○○"というセリフは正直聞き飽きていた。大口契約が決まった時や、皆が苦戦する中、顧客に料金値上げの承諾を貰った時など、何か私が目立った成果を上げたら決まって"女だから簡単"、"女は笑っていれば仕事が貰える"などと言われてきた。 実際はそんなに甘いものではない。「女性担当は嫌」と言う男性はとても多く、女であるだけ

          私が息子に出逢うまで(21)

          私が息子に出逢うまで(20)

          呼び出しその日、私は残業していた。お腹は目立ってきたものの、体調は以前より格段によくなっていた。 そろそろ帰ろうと支度していた時、電話が鳴った。夫と私の共通の友人である、同僚からだった。 「残業終わった?A社長が会いたがってるから、いつものお店に来れる?」 -行く! A社長は私が前職でお世話になっていた元上司だ。私が転職した1年ほど後に会社を辞めて家業を継ぎ、専務を経て社長になった。 専務時代に私が今の会社と繋ぎ、現在も協力関係が続いている。 A社長の待つ店は会社か

          私が息子に出逢うまで(20)

          私が息子に出逢うまで(19)

          会議営業報告会議当日の朝は騒がしかった。本社だけでなく支社からも続々と課長が集まってきたからだ。私の所属する課は、課長はまだ在籍しているが2日後に退職するため課長代理の出席が決まっていた。 数日前に、内緒のミーティングで伝えた内容を課長代理は上手くまとめて話せるだろうか。課長はハナから「無理だ」と言っていたが、私たちは信じるしかなかった。 課長代理は会議直前まで私の席で内容の擦り合わせをし、会議に臨んだ。"大丈夫ですよ"と声を掛けて代理を見送り、私は外回りへ出た。 営業

          私が息子に出逢うまで(19)

          私が息子に出逢うまで(18)

          冷戦課長の退職日が迫っていた。 しかし相変わらず課長は私に業務の引き継ぎをし、課長代理を遠ざけていた。課長代理は罵倒され疲れたのか、もはや抗議もしない。 お互い別々の場所で、お互いの悪口を言い合う最悪の関係になっていた。 だが、毎月営業報告が行われる課長会議に出席出来るのは課長代理までと決まっているため、このままでは課長代理が何も分からないまま会議に出る羽目になってしまう。 毎月の取り組みや成果をきちんと報告してもらえないことは、数字が全ての営業職にとって致命的だった。

          私が息子に出逢うまで(18)

          私が息子に出逢うまで(17)

          応戦私が妊婦だということは、会社の皆が知っていた。もちろん彼女もだ。 知っていて、私を立たせている。 少し迷ったが、席に座れないのも困るので売られたこの喧嘩を買ってみることにした。 喧嘩はキレた方が負ける。 私は感情を殺し、私の席に座って喋っている彼女の横に立った。それからずっと無表情で彼女を見つめ続けた。 何分か経っても彼女は話をやめなかったが、周りが気を遣い始めた。話し相手に目配せされた彼女は私の方を向き、叫んだ。 「他の席に座れば?ここ、今私が使ってんの。」 話

          私が息子に出逢うまで(17)

          私が息子に出逢うまで(16)

          尾鰭"私が課長と男女関係を持ち、特別扱いされている"というデマは、社内で瞬く間に広まっていった。皆、好き勝手に話を盛り、話していた。 "私のお腹の中にいるのは課長の子で、事実を隠すために2ヶ月会社を休んでいた"という話もどこからか聞こえてきた。 有りもしない噂を流されることは、初めてではなかった。私が同期で一番先に昇格した時も、社長の愛人説やお客様の愛人説が囁かれた。 事実でない限り気にしないと決めて、何もせず皆が飽きるのを待つつもりだった。 しかし、そうにもいかない事

          私が息子に出逢うまで(16)

          私が息子に出逢うまで(15)

          笑顔あの日以来、課長の課長代理への当たりが強くなっていた。何かにつけて呼び出され、怒鳴られる毎日。課長代理から笑顔が消えた。 それと同時に課長が毎回私のことを引き合いに出すため、私と課長代理の間にも嫌な緊張感が生まれていった。 飲みに行くたび「主任は課長に色目を使っている。」と課長代理が言っていると、人づてに聞いたが、事実ではないのでどうでも良かった。 だが2階級下と比べられるのは相当屈辱的だろうことくらいは分かる。 -課長、代理とお話される際に私と比較するのはやめて頂

          私が息子に出逢うまで(15)

          私が息子に出逢うまで(14)

          怒号夕方、課長と共に会社へ戻るとアシスタントが慌てて課長のデスクへやって来た。 「今の状況は?アイツ(課長代理)から一切報告ないけど。」 課長が尋ねるとアシスタントは言いにくそうに答えた。 「課長代理は経緯報告書を作って客先へ持っていきました。もうすぐ戻ると思います。」 課長の顔が険しくなる。 「内容を確認は?俺は見てないぞ。課長印はどうしたんだ?」 アシスタントは更に言いにくそうに答える。 「とりあえず課長代理の判子で提出すると言っていました。」 課長は全身

          私が息子に出逢うまで(14)

          私が息子に出逢うまで(13)

          敵視2ヶ月振りに会社へ出勤した。部長、課長、アシスタントに長期離脱のお詫びと挨拶をして、席に着く。 「また宜しく!」 課長は機嫌良さげに言った。 デスクの整理をしていると、課長代理がやってきた。どうやら課長の構想を聞いたらしい。 「あのさ、体調万全じゃないよね?無理に早く来なくていいから。僕がいるから。大丈夫だから。」 誰が見てもわかるほど、敵対心が剥き出しだ。 -ありがとうございます。無理なく頑張ります。何かお手伝い出来ることがあれば、言ってくださいね。 「何も

          私が息子に出逢うまで(13)

          私が息子に出逢うまで(12)

          理由突然会社を辞めると言った課長。一体何があったのか。当然、私は理由を尋ねた。 -何があったんですか? 「まぁ、色々あってな。」 (言わないのか!気になるわ!) 「でも、お前が戻るまでは会社にいるようにするから。」 -それなら、早く戻った方がいいのではないですか?来月ではなく、再来週に戻ります。 「いや、万全な状態で戻ってきてくれ。来月でいいから。」 そう言うと課長は黙った。何だか煮え切らない状況に、私はだんだんイライラしてきた。 しばらく沈黙が続き、電話を切

          私が息子に出逢うまで(12)

          私が息子に出逢うまで(11)

          変化自宅へ戻っても、何も出来ない状態は続いていたが、日中は家でひとり誰にも気を遣わなくて良い状況を満喫していた。仕事もメールで何とか対応し、課長から電話で追い立てられることはなかった。 そんなある日、課長から携帯にメッセージが入った。 "ちょっと話せるか?" 体調がマシになったタイミングで電話を掛けると、課長はすぐに応答した。 「おぅ!体調は大丈夫か?」 それは妊娠を報告する前まで毎日聞いていた、穏やかな課長の声だった。一体どうしたのか気になり、私は聞いた。 -何

          私が息子に出逢うまで(11)