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ホテルの客室になぜ聖書があるのでしょうか?

 ホテルに宿泊した際、部屋の引き出しに聖書があるのを見て、「どうしてホテルの部屋に聖書が置いてあるのか」と疑問に思ったことはありませんか。

新約聖書

 ホテルへ聖書を贈呈しているのは一般財団法人日本国際ギデオン協会です。

ギデオン協会によりますと、ホテルへの聖書の贈呈はアメリカで始まりました。1898年の秋、ウィスコンシン州ボスコベルにあるホテルでのことです。二人のビジネスマンが相部屋になりました。お互いがクリスチャンであることを知り共に聖書を読み、祈りをしたのです。二人はホテルに聖書が置いてあれば、いつでも宿泊者は聖書を読むことができると考えました。そして1899年に協会を発足して、1908年、モンタナ州スーペリア市内のホテルに25冊の聖書を贈りました。これが聖書贈呈の始まりです。

 ある方は絶望的な状況に置かれた中でホテルへ宿泊しました。その部屋に置かれていた聖書を読んで心の傷が癒やされ、その人は平安と希望を得て自殺を思い留まったという実話があるそうです。

 ギデオン協会では学校でも聖書の贈呈を行なっています。ある青年は学校で聖書を受け取り、やがてクリスチャンとなりました。そして、人々へ神様を伝えたいという強い思いを持ち、その青年はやがて牧師になったという逸話もあります。

 じつは経典を贈呈するというこのような取り組みはキリスト教だけではなく仏教でも行われています。
 公益財団法人仏教伝道協会という団体は、仏教聖典を国内・海外のホテル、学校、病院などへ贈っています。

「モルモン書」「聖書」「仏教経典」
左から「モルモン書」「聖書」「仏教経典」

 ちなみにマリオット系列のホテルの部屋にはモルモン書が置かれています。
 マリオット・インターナショナルの創業者J・ウィラード・マリオット(1900年 - 1985年)は、1919年から1921年の2年間、末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教会)の宣教師として伝道活動に従事。ユタ大学を卒業後、1927年、ワシントンD .C.に「ホット・ショップ」というルートビア・スタンドをオープンしたのがマリオット・グループの始まりでした。(ルートビアとはアルコールを含まない炭酸飲料の一種。モルモン教では飲酒は禁じられている。)
 彼は敬虔なモルモン教信者であり、ユタ大学にJ・ウィラード・マリオット図書館を寄贈。モルモン教の指導者でもありました。モルモン書がマリオット系列のホテルの部屋に置かれているのは、創業者がモルモン宣教師だったことが由来しているのです。

聖書を読む画像

 ホテルの部屋で過ごす時間は自宅とは環境が違います。仕事や旅行で出かけた先では、普段であればしないことを「やってみよう」と考えることが人にはあるようです。機会があり宿泊先の部屋に【聖書】がありましたら、ぜひページを開いてみてください。あなたの心に響くことばとの出会いがあることでしょう。

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