宇宙交番２４時

ここは宇宙交番

宇宙空間に浮かぶ交番である

新米警官「おはようございます」

巡査部長「ああ、おはよう」

新米警官「朝の掃除終わりました」

巡査部長「最近業務日誌が出ていない様だが」

新米警官「業務日誌って、必要あるんですか？」

巡査部長「そりゃあ決まり事は守ってもらわないと」

新米警官「でも、何も書くことありませんよ。大体、こんな宇宙空間に交番なんて必要あるんですか？」

巡査部長「そりゃあもしもの事態の為に必要なんだよ」

新米警官「もしもの事態って何ですか？こんな所で何が起こるって言うんですか。僕が赴任してそろそろ一年になりますがもしもの事態どころか誰一人来ないじゃないですか」

巡査部長「そのうちここが必要になる時がきっと来る。その日のために私たちはここにいるんだ」

新米警官「その日って僕たちが生きてる間にやって来るんですか」

巡査部長「それは誰にも分からない。これは千年先、一万年先を見据えたプロゼクトなんだ」

新米警官「分かりました。でもこの天気って必要あります？」

巡査部長「晴れと書いておきたまえ。とにかく私たちの仕事は何も考えない事なんだ」

新米警官「はあ」

ここは宇宙交番

宇宙空間に浮かぶ交番である

そして

また新しい１日が始まる