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ワインが熟成するように、情報を完全にマスターする「フロンタル思考」の方法

文字データや文献には、一定のパターンがある

どのような文章や文字データ、小説や物語でも、まず「これを言いたいのだ」というメインテーマがあり、その主題を表現するために様々な説明やデータがあるというパターンになっています。

だからこそ読書をする時は、最初に「著者は何を言いたいのか?」を理解する必要があります。まず結論を見つけてしまうという事です。

結論さえ見つけてしまえば、後はその結論を表現するための説明やデータを読むだけです。

文章データのメインテーマさえ認識できていれば、専門職の知識や技術習得を目的としていない限り、細かな詳細などを暗記する必要はないのです。

俗に難しいと思われている政治、経済、金融なども、私たちと同じ人が考えた人間論です。事実、人間の脳機能自体には大きな差はないですから、作者の言いたい事さえ理解すれば読解できたも同然です。

メインテーマじゃない文章データもある

話が矛盾するようですが、私が好きな医学や心理学、生物学などは、メインテーマよりも説明やデータに興味をそそられる事があります。

例えば生物学の本で、メインテーマが「世の中には不思議な生き物たちがいる」というものがあったとして、そのメインテーマをおぼえたとしても、「世の中には不思議な生き物たちがいるんだぁ」で終わってしまいます。

しかし、捕食されないように武装をするヘルメット型のミジンコや、ボタンツルワタムシの一種で戦闘に適した形に変態する兵隊アブラムシが存在するという説明やデータは、私にとって非常に興味深いものです。

このような本を読む時は、メインテーマよりも説明やデータをおぼえておきます。なんせメインテーマは「世の中には不思議な生き物たちがいる」ですから、そんな事はそっちのけで構いません。

むしろ説明やデータをおぼえておけば、メインテーマである「世の中には不思議な生き物たちがいる」という事を実証できるのです。

「著者になりきって読む」とよく理解できる

文章データの裏側には、それを作った人が必ず存在するわけです。ですから、書いた人の心を読み共感力を養います。すると、著者の思考パターンが見えてきます。

共感力を養うには、意識的に「著者になりきって読む」だけでOKです。トレーニングのつもりでそれを繰り返していれば、共感力が育まれていきます。

「著者になりきって読む」という行為は、著者の思考や視点になるという事です。
「この人はどのように物事を考える人なのか」「この人は物事をどのように見ているのか」
を意識すると良いでしょう。

著者の思考や視点のパターンは、読書後にも活かされていきます。それは、自分の思考パターンが増えていくと言う事です。日常的にその思考パターンが反映されていけば、その文章データそのものの価値以上の何かを得られるはずです。

新しい・難しい知識は、寝かせて熟成させる「フロンタル思考」

新しい知識や、難しい知識をインプットした時は、その知識を自分のものにするために一定期間、頭の中で熟成させると良いでしょう。

知識を頭の中のタルで寝かせると、定着と熟成が促進されて、寝かせた知識がほぼ完全に自分のものになります。

「フロンタル思考」の方法

①まずは読書などで知識をインプットします。その時、寝かしたい知識を「この知識をタルで寝かせよう」と意識しましょう。

例えば、○○理論という知識を頭の中のタルで寝かせます。すると、生活の中で○○理論が様々な場面で見えてくるのです。

②ふとした時に寝かせた知識を思い出してみたり、たまにじっくりと考えてみます。

生活の中で登場してくる知識に対して、「なるほど、こういう時に○○理論が活用できるのか」とか「○○理論はこうなのかな」と、思い出したように考えてみましょう。

上記のような思考方法は、海馬や大脳皮質だけを使う暗記とはひと味違う「フロンタル思考」なのです。これを一定期間おこなえば、その論理が完全に自分のものになります。

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