苦痛を和らげる11種類のフィジカルグラウンディングテクニック
フィジカルグラウンディングテクニックは、自身の五感などを活用したり、特定のアイテムを使用して不安や心的ストレスによる苦痛をケアする技術を指します。
フィジカルグラウンディングテクニックのほとんどは、気分転換や状況の変化をもたらしますが、これはメンタルグラウンディングテクニックよりも準備と時間が必要になる場合があります。
とはいえ、フィジカルグラウンディングテクニックも、苦痛や不安などの症状を管理する上では非常に有効なのものになります。
それでは、五感とアイテムを使用して苦痛を軽減するフィジカルグラウンディングテクニックをご紹介しましょう。
1.食べ物や飲み物を味わう
自分が美味しいと思って食事をしている時に、そのひと口ひと口を注意深く楽しんでみましょう。また、楽しみながら食感や味覚に焦点を当ててください。その際は、このフィジカルグラウンディングテクニックのみに集中することです。
これによって、いつもと違う感覚を得ることが収穫になるのです。
2.ホールドアイス
ホールドアイスのテクニックは、不安を感じるときに非常に簡単かつ有効です。
方法は、氷をそのまま手に持つか、腕や脚に沿ってトレースしていくだけです。不安へ向かう思考を、皮膚感覚に集中させてみましょう。
3.スプリントクイックリー
これは、スマホなどのタイマーを30秒に設定して、その間できるだけ速く走るだけです。タイマーが鳴ったら少し休憩をし、一息ついたらもう1回~2回繰り返しましょう。
スプリントクイックリーは、血流を促進し、エンドルフィンを放出することができるのです。
また、少しきつくなるかもしれませんが、10km以上のランニングは、ランナーズハイを生み出します。
4.ブレスワーク
ブレスワークは、呼吸をコントロールする意識的な運動です。ゆっくりとしたブレスワークを実践すると、交感神経系を抑制しながら、副交感神経系を活性化することができるのです。
ブレスワークのテクニックを自分で行う場合は↓にご紹介しておきます。
5.香りを楽しむ
アロマキャンドルに火をつけたり、お気に入りのデザートを焼いたり、良い香りのするマッサージオイルを試してみましょう。
自分が良いと感じる嗅覚情報は、悩んだ心をなだめることができます。もしも、また悩んでしまったら、自分が落ち着くのを助ける手段のひとつとして、香りを楽しむ方法を使ってみましょう。
6.御守りをつくる
石、コイン、小さな写真など、自分が指定したアイテムを身につけることは、ストレスを感じる時にグラウンディングピースとして役立てることができます。
ポケットやお財布に入れて、必要に応じて取り出しても良いでしょう。不安を感じている時は、そのアイテムに集中する方法もあります。
7.グーパーグーパー
拳を握りしめると、その部分の筋肉を使用していることを物理的に認識できます。
我を忘れそうになった時や、心ここに在らずというような時に「グーパーグーパー」をすることによって、心と体を物理的な感覚に引き戻すことができるのです。
8.環境音に耳を傾ける
身の回りの環境音を意識して認識することも、心と体を落ち着かせる方法です。
それは頭の中で自分がどこにいるのかを認識するだけでなく、恐怖や不安の状態から自分の体を物理的にリラックスさせるのにも役立つのです。
9.フィートオンザフロア
フィートオンザフロアとは、「床の上の足運動」です。できるだけ多く体重を足(床)にかけるだけの運動ですが、それは地球に「グラウンディング」することを意味します。
このテクニックはとてもシンプルですが、自分自身が自分よりもはるかに大きな宇宙に接続された単一の存在であることを思い出すことができる方法なのです。
10.グラウンディングスペース
グラウンディングスペースとは、グラウンディングテクニックを実践する決まった場所を意味します。
それは、部屋全体、お気に入りの椅子、部屋の小さなスペースなど、どこでも構いませんが、重要なのは自分で場所を決めておくことです。
自分が不安や心的ストレスなどを感じたら、まずはグラウンディングスペースに行きましょう。グラウンディングスペースは、自分を落ち着かせるための安全な場所ということです。
11.お風呂に入る
身体的に気分が良いと自分自身を意識させる行為のひとつに、お風呂やシャワーに入るという行動があります。
水やお湯は体と接触し、温かさは物理的なリラックスをもたらすのです。
おわりに
フィジカル、メンタルを問わず、グラウンディングテクニックは、感情がエスカレートした瞬間に自分を落ち着かせる方法として最適です。
様々なグラウンディングテクニックを生活の中に取り入れることによって、不安、トラウマ症状、激しい欲求などを減らすことができます。
それには、実践が鍵です。
グラウンディングテクニックは、ルーティン化すればするほど実践が簡単になるものなので、気づいたらやってみることも、ひとつのポイントとなります。
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