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「類似性の法則」を使った2つのコミュニケーションテクニック

前回は自己開示、自己開示の返報性、パーソナルスペース、単純接触効果、プレグナンツの法則などをお話しました。

知り合い~友達までのポイントは、良い意味で「やりすぎない」です。

めんどうに思うかもしれませんが、人はお互いに内面的な事を打ち明けながら親しくなっていくものです。お互いに相手を知る事で、居心地の良さや安心を感じるのです。

友達と言い合える仲であれば、プライベートな話しや、ネガティブな欠点などを共有するほど親近感は増幅していきます。

ただ、ここでもワンクッション置いて、「現在の2人の関係は、どのくらいかな?」と考えて、相手に対してあまり深く突っ込みすぎず、簡単で答えやすい質問などでやり取りをしながら共通点を見つけていくと良いでしょう。

似たものどおし、ペアルックはホントに仲良しの証

1965年に、アメリカの心理学者ドン・バーンとネルソンにより提唱されたのが「類似性の法則」です。

「類似性の法則」は、自分と似ている部分を持つ人を好きになるという現象で、中身や外見が似ていたり、共通点が多かったりすると親近感を持ち、好感度が上がりやすいという心理効果を言います。

初対面でも、出身、学校、住所、見ていたYouTube動画、好きな食べ物など、人は共通点があると、無意識的に親近感や仲間意識が湧く事があります。

コミュニケーションをする上で、共通点=共通の話題ですから、あとは共通点を維持する事に注意をして、そのまま話を続ければ、自然に会話も広がっていくのです。

類似性の法則を使ったコミュニケーションテクニック

セイムペーステクニック

気になる人や大切な人からSNSやメールがきたら、すぐに返信をせずに、ワンクッション置いて返信のペースと文量を考えましょう。

相手からの返信が30分かかったなら、同じペースで返信をします。もちろん、すぐに返信をする必要がある場合は、その限りではありません。

相手からのメッセージの文字数を数える必要はありませんが、相手と同じくらいの文量(ボリューム)でメッセージを作って返信してみましょう。

ポイントは、内容の質も同じくらいにするという所です。こちらも、必要に応じてボリュームに変化をつけても良いと思います。

チューニングテクニック

「同調現象」は、1951年にポーランドの社会心理学者ソロモン・アッシュが検証のための実験を行いました。

これは、恋人同士だけでなく様々な人間関係の中で、一緒にいる人と仕草や姿勢が似てくる傾向を言います。

「相手と良好な関係でいたい」「関係性を持続させたい」という無意識的な欲求の現れや、認知科学で言うホメオスタシスの同調というものです。

チューニングテクニックは、そのホメオスタシスの同調を逆に利用するテクニックです。

例えば一緒に食事をしている時、相手が飲み物を飲んだら、ほぼ同じタイミングで自分も飲む、相手が髪の毛を触った瞬間に自分も同じタイミングで髪を触るなどを、「なるべく自然に」してみてください。

ここで「なるべく自然に」と強調したのには理由があります。同調現象や同調効果は、相手に悟られては逆効果となる場合があるのです。

さらに応用編として、相手と呼吸を合わせる、まばたきのタイミングを合わせるなどがあります。

飲み物を飲んだり、髪の毛を触る仕草などは、かなり上手くやらないと、相手に「真似されてる」と一発でバレてしまいますが、「呼吸」や「まばたき」は、ほとんどバレません。

できるようになるまでには少なからずトレーニングが必要なので、通勤中やカフェなどで試してみると良いでしょう。

相手に無意識的に好感を持たれてしまうので、あまり知らない人や仲良くなりたくない相手にやりすぎないように注意をしましょう。

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