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【創業155年】テーマパークも運営する『鈴廣かまぼこ』の経営論

こんにちは、藤間秋男です。私の拙著「永続企業の創り方10ヶ条」より今日から100年永続させる会社のエッセンスをお届けするのと同時に、コロナ対策についてお届けします。

コロナで生き残るためのアイデアが必ずあります。老舗企業は、明治維新、関東大震災、太平洋戦争、東日本大震災、こういうものを乗り切ってきた企業です。そういうものをどうやって乗り切ったのかを勉強することによって、皆さんの会社が生き残るということだと思います。

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太平洋戦争のときは、310万人が死んでるんです。大空襲で、全部東京は焼け野原になったんです。そこから残っている会社は、しぶとい会社です。そういうしぶとい会社になっていかないといけないということを、これからお話しします。

かまぼこのテーマパークを運営する鈴廣かまぼこ

かまぼこのテーマパークを運営する老舗、鈴廣かまぼこの話をします。鈴廣かまぼこは、1865年、村田屋権右衛門が、網元漁商のかたわら、小田原代官町で副業としてかまぼこ製造を始めたのが創業とされています。この頃、かまぼこは、小田原宿や箱根温泉の客に賞味され、参勤交代の大名、武士の食膳には必ず上がるものになっていたそうです。

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鈴廣かまぼこの課題:コロナと人々の嗜好の変化

この鈴廣も、当然コロナの時期大変な状況の中、さらに嗜好が変わってきている。若い人がなかなかかまぼこを食べれない、食べないようになってきている。そういう中で非常に苦戦をしていながら、どうやったら若い人に食べられるかを考え、また食卓に上がる機会が減ってきてるのを、どうやって上がるようにしていくかということを考えながら、今いろいろと手を打っています。さらに、このコロナで非常に辛い状況にある。これをとにかく乗り切るために、最後まで続くために、今生き残りをかけて頑張っているところです。

鈴廣かまぼこの強みは魚肉たんぱく加工の技術

特徴・コアコンピタンス。魚肉タンパクの加工技術に徹底的にこだわる。いろんな付属ものを出していますが、基本的には魚肉タンパクの加工技術が一番の強み。素晴らしい味を出しています。この鈴廣のかまぼこは本当にお勧めです。ぜひこの素晴らしい食べ物を、家飲みの時につまみで食べてください。私はこのかまぼこが大好きなんです。でも、なかなか今買うところがなくて、通販などで買っていかざるを得ないという状況もあります。

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鈴廣かまぼこの家訓・理念

家訓・理念は老舗にあって、老舗にあらず。老舗に甘えるな、老舗なんだけど老舗じゃないんだぞという思いでやると言うこと。食するとは、命をいただき、命をうつし変えること。その一翼を担うのが私たちの仕事。かけがえのない地球の中で、この役割こそ我が天職。我が天職、命をうつし変える、こういうことを常に社員に徹底しながらやっているということです。

人口減少や食べ物の嗜好が変わっていることへの危機感を持って経営する

今の社長はむしろ現在、人口減少の中で食べ物の嗜好が変わっていってることに危機感を持っています。その中でどうやって需要を掘り起こすか。これはコロナの前に、100年企業サミットというのを約6回ほど開催した中で、老舗企業はどうやって生き延びてきたのかということをみんなで議論したんですが、鈴廣の社長は今が一番の危機だ言っておりました。

続いている理由・変化への対応。かまぼこ事業でブレずにやってきたこと。これが一つ重要なことで、彼はかまぼこ事業を徹底してやってきた。これがブレない秘訣だと思います。

子どもに継いでもらう仕掛けを作る

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事業承継については、自分は家族全員から擦り込まれ、あなたが継ぐんだね、あなたがそうなんだよ、とみんなから言われて、何の疑問も持たずに承継している。子どもには親の背中を見せながら、失敗も経験させたいということを言っています。

今の時代、ただ一つ事業承継で問題なのは、食住が接近していない。仕事と職場が一緒じゃない。そういうところに非常に問題があるのかなと思います。そこを埋めるために、なるべく工場に入れるとか、工場を手伝わせる、アルバイトさせる、いろんな社員旅行に連れていくとか、そういうことも必要かなと思います。

私も小さい頃、父親の事務所に手伝いに行きました。青焼きというコピーをするとお小遣いがもらえるわけです。そうすると、事務所に行きながら、将来私はこういう専門家のところで仕事をするんだなという、なんか自分としては使命だというふうに思いました。

コロナを家族みんなで乗り越える覚悟

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この辛い時に家族に手伝わせる。これも重要なことだと思います。皆さん、家族は関係ないではなくて、このコロナについてみんなで意見を出し合って、生き残る方法を考え、最後までしぶとく生き残る。打つ手は無限で、どんなことをするのかを考える。

今の子どもさんはITとかAIが得意ですよね。Zoomなんかもたぶん率先してやっている。そういうものの力を借りながら、子どもの力を借りながらやる。そういう中で、彼らはお父さんの仕事を継いでみようかな、という気になる可能性が高いと思います。事業承継でも、このコロナ問題を良い方向に変えていく、そんなことかなと思います。ぜひ皆さん最後まであきらめないで、しぶとく生き残る。

「打つ手は無限」この方法でやりましょう。

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ありがとうございました。

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