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気づかれずノスタルジーの話
ある春の日のこと。電柱につけられたこんな看板を見ました。
![](https://assets.st-note.com/img/1680856997014-yXfJUzwHkR.jpg?width=800)
上の段には『ショベルカーが電話線を切っていて、電話から「モシモシ」と声が出ている絵』と『電電公社』の字。
1985年に消えたはずの電電公社(→NTT西日本)が、なんと生き残っていました。
そして下には次のように。
此の道路には…(色褪せにより判読不能)…が埋設してあります。道路を掘る場合は下記に連絡下さい。
連絡先 線路保全統制室TEL 06-201-xxxx
(取り消し線部分に追い貼り紙)連絡先 線路保全統制室(06)541-xxxx 赤電話からは543-xxxx
大阪市が市内局番3桁だった頃の電話番号が残っていました。1999年辺りに4桁化される前の話です。
この看板、要は『下に電話線を埋めてるから、掘る時は電話しなさい』という内容なのですが、なによりときめくのは『電電公社』と『市内局番3桁』。
さらに『激しい遜色』と、今では聞かなくなった『赤電話』というワードも来てます。相当に。
民営化直後のNTTにも、そして東西分割後のNTT西日本にも気づかれず…あるいは「まだいける」と判断されたのか、よくわからないこの看板。
気づかれないって、悲しいなと。
ジブンも、一人でも多くの人に気づかれるような─言い換えれば多くの人が目を留めてくれる。そんな作品を作りたい、と思いました。
決意を新たにできました。
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