アメリカで一緒に働いていた人の多くが長時間働いていた事実

 よく聞かれるんです。
「アメリカ人ってあまり働かないの?」と。
私はいつもこう答えます。
「日本人と一緒で働く人は無茶苦茶働いているよ」と。

本当にそうなんです。

では何故、アメリカ人が働いていないイメージがあるか?
とても簡単です。

みんな、定時に来て、定時に帰るからです。
(とは言え、定時がある会社とない会社もあります)

正直、何がきっかけなのかわかりませんが、アメリカ人って
「残業してくれないか?」という要請に対して
「ごめんなさい。家族の誕生日なので帰らないといけないんです」というやりとりしているイメージが強いんですよね。

実際に本当に残業はしません。
ただし、会社に残るという形では。

何故なら、みんな決まった時間に子供を迎えに行く、子供に運動を教えるコーチ活動をする。
家で夕飯を作るなどなど、絶対に帰宅しないといけない理由があるのです。
(そうしないと奥さんにとてつも無く怒られるそうです。仕事のしすぎで家のことをやらないことで離婚するというのも多いそうです。)

しかし、その要件が終わると働く人は家で仕事を再開します。

アメリカで働いていて、思ったのは働くためのIT環境(インフラ)が整っていることです。

今はiPhoneが主流ですが、私が働いていた時代はブラックベリーというスマホの走りが一人一人に供給されて、メール処理は24時間いつでも行うことができます。もちろん、パソコンも常に持ち歩いています。

そのため、少しの隙間時間でメールなどを処理します。
家も広いので自分の書斎で働ける環境を確保しています。

もちろんこういう文化なので、仕事終わりに飲み会というものはありません。
(0ではないですが)

飲み会が無い分、家事や子供の面倒を見て、その後に仕事を夜遅くまでやる人が私の周りに多くいました。

そういう人たちは大体コンスタントにポジションが上がっていき、
気がついたら、良いオファーを受けて会社を去っていきます。
家族のために早く帰り、仕事で良いオファーを獲得するため仕事で結果を出すためにも家に帰ってから仕事するのです。そういう明確な目的があるので仕事へのモチベーションと成果に対する思いが強いのです。

もちろん、全く働かない人もいます。

10時ごろに会社に来て、4時くらいに帰って周りから
「あの人、毎日何しているんだ?」と言われる人もいました。
そういう人は気がついたら解雇されていることが多かったです。

そんな感じでアメリカ人でも働く人はとても働いています。
上手いバランスで家事や子供の世話をしながら、仕事ができる人は
ワークライフバランスが良い人とも言える人も多い印象でした。

そんな意味でアメリカで働いた経験は、
「仕事ができる人は、プライベートも大事にする」という事を学ぶことができたのだなと思います。

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