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【企業向け】メンタルヘルスマネジメント~セルフケアを考える~

いつもnoteをご覧いただき、ありがとうございます。

お盆休みも終わり、勤務が始まった企業が多いのではないでしょうか。
長期休み後は、障がい者社員がきちんと復帰できるかどうか、元のリズムで業務ができるかどうかが心配、という担当者もいるかもしれません。
前回は、企業がすべきメンタルヘルスケア~ラインケア~をお伝えしました。
しかし、当然企業だけでなく障がい者社員本人がすべきメンタルヘルスケアがあります。
自己管理ができるか否かが、長く働いていくための課題です。

そこで、今回のテーマは。
「メンタルヘルスマネジメント~セルフケアを考える~」

管理者側からの働きかけだけでは、障がい者社員の安定した就労には繋がりません。
企業の負担が大きくなるばかりで、雇用管理そのものにうんざりしてしまうことも考えられます。
前回もお伝えしましたが、「配慮」は「調整」です。
お互いができることをすり合わせることが大事なのです。
ですから、障がい者社員の側も、できないこと(配慮してもらうこと)、自身で改善できること(自助努力)を理解した上で働くという意識が必要です。
その中でも、「自己管理」つまりセルフマネジメントができることが、組織人として必須と言えるのではないでしょうか。

セルフケアの取り組み

ここで改めてセルフケアの取り組みにどんなものがあるか挙げてみます。

生活面におけるセルフケア

・規則正しい生活習慣の確立
  起床・就寝時間の管理、食生活の管理、金銭管理、余暇活動の充実 など
・異性や友人との交友関係の安定
  業務に支障のない範囲での自己管理 など
・疾病管理
  通院・服薬・カウンセリング等の継続 など

業務面におけるセルフケア

・仕事の技能習得
  メモの活用、手順書の作成、報告・連絡・相談の徹底 など
・人間関係の形成
  コミュニケーション技能の獲得、定期的な相談の実施 など
・ストレス管理
  自己のストレスサインの認知、ストレス回避方法の確立と実行 など

特に重要なのが、ストレス管理=自分の好調不調の認知と管理です。
自分自身がどんな時に調子がいいのか、逆にどんなきっかけで調子を崩すのか。
また、好調をキープするにはどんな行動をとればよいのか、不調になった時はどう対処すれば復調するのか。
本人がこれを理解し実行することが、安定した就労の鍵となるでしょう。
例えば日頃から、自分の調子を意識して、良い時と悪い時の自分の様子を書き留める。
良い時はどんな行動をとると安定が続くのか、悪い時はこんな方法で気分の安定を図ることができるか、セルフケアの方法を書き留める。
そして自分の調子に合わせてセルフケアを実行する。
こういった取り組みをすることで、自分自身をマネジメントし、自分自身で不調を回避することができてくると、管理側の負担感も減ってきます。
いずれは、障がい者社員同士でマネジメントを行うことも可能になるかもしれません。

ただし、管理側がセルフマネジメントの方法を提供することは必要です。
最初の段階では、どのように自己管理をするのが良いか、教育や研修をするのが望ましいでしょう。
企業で安定して働くためにセルフケアが重要であることを、管理側も障がい者側も理解して、双方で「調整」をしていきましょう。

次回は「メンタルヘルスマネジメント~医療・支援側からのケアを考える~」を投稿予定です。

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