見出し画像

【企業向け】「欠勤への対応~長引かせないポイント~」

新しい年が始まりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、年末年始の休暇明けに、環境の変化によって社員が調子を崩してお休みが増えるケースもあるでしょう。
長期休暇明けは、だれでもなかなか調子が上がらないものですが、障がいのある社員にとっても、休みが続いた後の出勤がハードルになる場合があります。

そこで、今年最初のテーマは。
「欠勤への対応~長引かせないポイント~」

休み中に生活リズムが崩れてしまったり、休み明けの仕事に対しての不安が大きくなってしまったり、理由は様々ですが、いずれにしても調子が悪くなってしまう方も少なくありません。
「調子が悪いのでお休みします」
社員から連絡が入った場合、どのように対応されているでしょうか。
「わかりました。お大事にしてくださいね」
これだけで済ましてしまってはいないでしょうか。

勿論、障がいに配慮して休みの取りやすい環境を作ることは大事です。
欠勤の希望があれば、対応することは合理的配慮の義務でもあります。
しかし、一度休んでしまうと今度は出勤するのに不安を感じ、さらに調子を崩して欠勤を重ねてしまう、といった方もいます。
また、調子は良くないけれど仕事ができないほどでもない場合もあるかもしれません。

長期休暇明けの意識すべきポイント

欠勤の連絡が入った時は、必ずその時の状況を確認するようにしましょう。
・熱はあるのか
・起き上がれないのか
・食事はとれるのか
・着替えはできるのか
・家から出られそうなのか
具体的にどんな調子か聞いてみてください。本人の声の調子にも注意を払いましょう。
いつもとどのくらい違うのか、雰囲気で伝わる情報があるはずです。
そして、家から出られそうであれば出勤を促してみることも一つの方法です。
混雑を避けてゆっくり職場に向かってみる、午後から出勤してみるなど、提案してみてはいかがでしょうか。
出勤してみて無理そうだったら帰宅することも良しと、併せて伝えておきましょう。
ただ休んでしまうのではなく、別の方法を考えてみることが大切です。

出勤に対する不安解消のために

休んでしまった社員は、自分が休んだことで迷惑がかかってしまって申し訳ない、休んだことで周囲が嫌な気持ちになって嫌われてしまっているのではないか、といった不安を持っていることが多くあります。
そのため、無理に進めず提案にとどめる、「出勤できるのを待っているよ」という温かい気持ちを伝えることがポイントです。
「大丈夫、お互い様」と言ってあげることで出勤に対して前向きな気持ちを持つことができるかもしれません。
つまり、出勤した時に安心して迎え入れてもらえる環境であることが、欠勤を長引かせないポイントです。
ただ、明らかに様子が違う場合は、早急に受診することを勧めてお休みをしてもらいましょう。
無理に仕事を頑張るのではなく、できる範囲で仕事に向き合うスタンスを指導管理していくことが大切なのです。

調子を崩さないように管理をしていくのが基本ですので、日頃から社員の様子は注意して、小さな変化を見逃さないようにしてください。
長期欠勤に至る前には、小さなサインがあることが多いものです。
また、自己管理が社会人の基本であることを教育していくことを忘れてはいけません。
自己管理ができずに体調不良となり欠勤することは、合理的配慮の範疇ではないからです。
社員自身も雇用側も、調子を崩さない・崩させないように、日々の管理を続けていくことを心がけていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。
障がい者雇用に関する企業向けの記事はメルマガでも配信していますので、無料購読のご登録をよろしくお願いします。

今後もこのnoteでは、障がい者雇用に関する情報を発信していきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?