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【資格の合格体験記】美術検定2級の合格報告|ちー(しんたに)さん|社会人勉強コミュニティ

こんにちは!

ファシリテーターのちー(しんたに)と申します。

2023年11月開催の美術検定2級に合格しましたので体験記としてご報告致します。

美術検定は民間の資格で1~4級があります。

級によって受験方法が大きく異なっておりますので、後述致します。


1.学習・受験状況

美術検定とは

美術検定は民間の資格で1~4級があります。4級はオンラインにて通年実施、1~3級はオンラインで一年に一度実施、1級は2級の合格者のみで記述式を郵送提出。西洋美術・日本美術を中心とした知識から、級が上げるにつれ美術館運営の方法などアートナビゲートの知識も問われます。また、合格者には一部美術館で割引などの特典があります。

2~4級の合格基準は、正答率約60%(受験者全体の正答率によって変動あり)。2級は美術史問題と実践問題、それぞれ約60%の正答で合格となります。今年の2級の合格率は58.5%、美術史問題100点中54点、実践問題30点中12点の合格点でした。

各級の問題形式は以下の通りです。(公式サイト受験要項より:https://www.bijutsukentei.com/test-guideline)

〈4級〉 選択式(約50問)/45分
〈3級〉 選択式(約100問)/60分
〈2級〉 選択式(約100問)美術史問題 約85問/60分、実践問題 約15問/30分
〈1級〉 選択式(約15問)/30分 と 記述問題

2.受験理由

学生時代から存在は知っていましたが美術関連の仕事ではないため、いつか機会があれば趣味として受験したいと思っていました。
2年ほど前から、東京自習会において美術鑑賞サークルのファシリテーターを行うようになりましたので、資格を持っていた方が良いのでは?と思い、社労士の試験が終わったタイミングで受験することにしました。

今年度の試験日を知ったのがちょうど一か月前であったため、来年度に受験しようか迷いましたが、1級を受験するには2級の合格が必要であると知り、短期間での合格を目指すことにしました。

3.試験の感想

2級はオンライン受験で、11/11(土)または11/12(日)10:00~18:00に一度のみ、自宅PCから受験できます。短期間で勉強不足であったため、ギリギリの11/12(日)の16:00ごろに受験しました。試験タイミングに融通を利かせられるのが有難く、前日の丸一日と当日の午前は図書館にこもって最後の詰め込みを行いました。

オンライン受験であることから、美術史問題は1時間で85問、1問あたりにかけられる時間は1分弱、就職試験のような時間勝負かと思っておりましたが、実際は参考書で確認できるほどの余裕がありました。また、美術史問題については難易度も、2級の公式テキストよりはやや簡単でした。

ですが、後半30分の実践問題15問には苦戦しました。問題集にあるような作品の見方、比較展示などが出ると思っていたのですが、実際は近年の法律改正に基づいた国の文化的方針や美術館の定義や役割などについて問われ、日本語読解能力・チャートからの読み取り能力が求められました。

4冊購入したテキストのうち「④新・アートの裏側を知るキーワード」は3割ほど読んで完読を断念したため、ヤマが外れた形となりましたが、30点中12点合格のところ、半分弱の16点で合格していました。

4.合格に向けて意識したこと

直近に取り組んだ社労士試験と同様、「最後まで諦めないこと」を意識しました。試験まであと一か月という時間しかなく、直前には風邪をひいたり仕事が忙しくなったりで今年は受験を断念し勉強を辞めようかな…と何度も思いましたが、もともと好きな分野だから、と気を取り直していつでも勉強できるよう常にテキストを持ち歩くようにしました。また、直前一週間は今週で最後だからと踏ん張って勉強しました…!

5.勉強法でうまくいったと思うこと

歴史の勉強は比較的得意なので(数学や国語に比べればですが…)、学生時代と同じように自分のやりやすい気ままな方法で取り組みました。まず教科書を読みながら、覚えたい部分に1周目はシャーペン、2周目は赤ペン、3周目は蛍光ペン…のマーカーを引くつもりだったのですが、時間が足りずほぼ1周目だけで終わってしまいました…

ですが、その分気になったところは都度ページをまくって進む/戻るようにして、一読ながら隅々まで読み込めたと思います。
また、自分は教科書を読むより問題を解く方が苦手なので、得意な方に注力できたのが良かったかと思います。

6.勉強方法で改善したいと思ったこと

とにかく思ったより時間が取れなかったので、余裕のあるスケジュールで勉強計画を立てきちんと実行するのが今後の目標です。特に次に取り組む予定の1級は公式問題集がありませんので(過去問は4年分を公式サイトで公開)、過去問ベース+テキスト範囲外の知識をどう学ぶかという、自分にとって苦手な勉強方法になりそうです。参考書を買うだけという与えられる勉強方法から抜け出して、主体的に勉強方法を考えていく方針で今後は勉強を進めたいです。

7.具体的な勉強方法

先述した内容と被りますが、①教科書を読み込む、②問題を解く、③復習として教科書に戻る、という自分の取り組みやすい方法で進めました。

①教科書を読み込む:覚えたい部分に1周目はシャーペン、2周目は赤ペン、3周目は蛍光ペン…としたかったところ、時間がなく1周目までとなりました。
②問題を解く:問題集が難しく、ほとんど知識がない現代アート分野は全く解けず答えを眺めてマーカーを引くだけになりました。
③復習として教科書に戻る:問題を解いた(見た)後、すぐに教科書と突き合わせたかったため、カバンに2、3冊本を入れるのが重くて仕方なかったです…

8.試験直前にやったこと

先述したように受験日を11/11(土)または11/12(日)から選べるため、11/11(土)と11/12(日)は図書館にこもって最後の追い込みをかけました。具体的には、まだ教科書の1周目を終えられていなかったため残りの部分の読みこみと、問題集の苦手分野&勉強開始直後に取り組んで忘れてしまっている部分を見直しました。

苦手意識のある現代アートは重要な作家名だけでも思い出せる程度に、日本美術は画家名に加え、時代の流れも追えるよう教科書の気になる部分をパラパラとめくって書き込み、最後の詰め込みに励みました。

結果としては美術史の基礎知識の詰め込みより、実践問題の方が厄介で重視されているようでしたので、今後受験される方は教科書の詰め込みではなく、参考書・書籍内でオススメされている本に広く触れた方がより合格に近づくと思います。

9.おすすめの学習アイテム・アプリ

参考書籍として公式サイトに紹介されている本は10冊程度ありますが、時間もなかったことから公式テキストと題されているものを中心に以下の4冊のみ取り組みました。

改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト

3級まで対応の本ですので、2級の範囲のカバーは心もとないですが、基礎知識として2級受験の人も一読しておいた方が安心かもしれません。美術館巡りを趣味とするなら知っておくとよい教科書的な知識を広範囲でカバーしています。日本史を大学受験で選んだ人にとっては日本美術分野は既知の内容がほとんどかなと思います。(自分は世界史受験でしたので日本史はうろ覚えではあるのですが…)

続 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2級公式テキスト

知らない知識がたくさん得られて教科書としてとても勉強になりました。2級受験では必須かと思います。自分の知識の偏り(現代アート・日本美術はほとんど見ない)が実感されるとともに、読んで美術史的な流れを何となく理解できた気がするので、少しづつ現代アート・日本美術にも興味が出てきました!

知る、わかる、みえる 美術検定2級問題 応用編:intermediate

2級の公式問題集です。内容は②と対応しているので、②をじっくり読んでから解くべき内容かと思います。問題の内容は実際よりも難しめです。

新・アートの裏側を知るキーワード

美術館の制度としての歴史や学芸員の仕事内容が書かれています。後半部分の作品の取り扱いや展覧会の企画方法などは面白そうでしたが、前半の美術館の歴史で眠くなり試験日までに読み通せませんでした。今年の実践問題では直接的にここから出題されたものはなかった気もしますが、2級の実践問題の理解の助けにはなる内容かと思います。

上記のうち電子書籍化されているのは④だけでしたので、他の本もカラー化で電子書籍化してくれることに期待しています。

10.これから受験する方へ

1~4級のうち、1級は2級合格が必要であるため除外するとして、美術館巡りをしている人間でなくても教科書を丸暗記できれば2級は合格できるレベルだと感じました。大学受験で日本史を選択した人であれば日本美術のワードがそのまま出てくるといった感じですので、あとは西洋美術の教科書的な知識・現代アートの知識を多少入れれば2級の合格ラインに届くと思います。

美術に興味がある方は美術館で実物に触れながら4級から徐々に上げていくのが推奨されるものかと思いますが、美術の知識を手っ取り早く取り入れたい!という人はいきなり2級から取り組んでも教科書的な知識は得られると思います。

私は文学部美術史専攻を出ているため、すごいアドバンテージじゃん!と思われても仕方ないのですが、不真面目な学生であったため本当に教科書で初めて知った知識もたくさんありました。(西洋美術で卒業論文を書いたので、日本美術は時代によって変わる仏像の顔のレポートを書いたことと、なんでも鑑定団的な授業が楽しかった記憶くらいしか残っていません…西洋美術でも頭に残っているのは本に書いてあるような知識くらいで勿体ないことをしました。)

教科書で学んでから、今まであまり興味がなかった現代アート・日本美術への関心も増したため、その点で資格を取ってよかった!と思っています。

11.次にチャレンジしたいこと、取得したい資格

来年は1級に挑戦したいと考えています。1級用のテキストがほぼないため、過去問での対策や参考書籍として挙げられている本を読んだり、今まで興味がなかった分野の展覧会についても美術鑑賞サークルで企画して実際に足を運ぶなどすることで知識を広げていこうと考えています。

他に取得したい資格として、基本情報技術者がありこちらの方が仕事で役立つため優先したいところです。また、年に一度しか受験機会がないため、勉強スケジュールをしっかり立てることが今後の課題です。

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