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築コレ〜オツな若ぇの生け捕ってきやした82 昔昔亭A太郎

 今日は身長180センチ、高校時代はラグビー部だったという漢前の昔昔亭A太郎さんと沼袋の銭湯で待ち合わせ…?!
 この「一の湯」さんでは昨年の夏から計6回、独演会を演らせていただきました。以前よく通っていた銭湯で、まさかここで落語会ができるとは思いませんでしたね。
 初回はせっかく銭湯で演るので、お客さんには湯船に浸かって聞いてもらうことに。僕の声は響いたんですが、お客さんの心には響かず、次からは脱衣所でとなりました。この会ではネタおろしはもちろん、みる子(女装)・裸・メガネ・生着替え・豪華ゲスト・グッズの製作など、いろいろと攻めてみました。その甲斐あってか、脱衣所から溢れるくらいのお客様が来てくださり、自信になりましたね。この会のお陰で、シブラク(渋谷らくご)では「奇妙な二つ目賞」をいただけたり、橘蓮二さんプロデュースの笑福亭鶴瓶師匠との会へと繋がったんだと思います。


 大学を出て放送作家になりたくて制作会社で働いていました。やっぱり落語って勉強になるんですよね、笑いの全てが詰まってるんです。それで寄席にも通ったりして。勉強しながら自分でネタを作れる、これはいいなと。
 師匠・桃太郎の教えは「間」と「浮世離れ」、まだまだ難しいです。高座の反応でどんどん言葉が変化してくるんで、自分でも何がホントで何がウソかわからなくなってくる。僕の奇妙を誰か止めてくれ〜、ってなもんです(笑)。
 落語会に来てくださった台湾からのお客様に呼んでいただき、今年は台湾公演を2回行ない、6月にはA太郎・瀧川鯉八・春風亭昇々で「世界落語修行旅!」と称して世界のどこかで公演する予定です。落語を英語で演る、というのはよくありますが、マクラなんかも英語で出来たらいいですね。そのために今は英語を勉強中。逆輸入の落語家ってのも乙なものですよ。
 「成金」のメンバーは良き仲間でありライバル、共に戦っていきたいです。ちなみに「成金」というタイトルは僕が考えたんですよ。だからどうした? でしょうけれど。
 先のことは「A太郎」という名前をいただいた時点で全く見えないですが、いろんなことに挑戦したいです。新作、古典、そして文章なんかも書きたいし、ラジオなんかもやりたい…、もちろん、この世界に入ったからにはスターになりたいですよ。哀しきスターに…。

  A太郎さんのキャラクターのひとつの「小空みる子」さん

変身前後も見せちゃいます!

昔昔亭A太郎 本名=町野博亮。1978年6月8日生まれ。岐阜県出身。東京、京都で育つ。2006年2月、昔昔亭桃太郎に入門して「A太郎」。10年2月、二ツ目昇進。出囃子は「二ツ目の上がり」。小空みる子は自身が扮する架空のキャラクター。「成りあがり」を目指す落語芸術協会二ツ目11人のユニット「成金」のメンバー

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