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NFTにも額縁がある?

こんにちは。
東京絵画センターの関です。

現在、出張9日目。
ホテルから車で20分程西に行くと海、東に行くと山という自然豊かな街に滞在しています。

思い返せばこの9日間、入れ替わり立ち代わり様々な方と仕事をしてきました。

普段少ししか関わることのなかった人達と色んな話をし、仕事を間近で見ることで、その立場からのモノの見方や考え方などを改めて知ることができました。

実際に話す、関わることでしか学べない事が沢山あるんだなぁと実感する毎日です。


そんな出張中、ホテルでNFT特集の美術手帖を読んでいたところ面白い記述があったので、今回はそれについて紹介したいと思います。

デジタルフレーム

面白い記述とは「デジタルフレーム」

デジタルフレームとは「デジタルデータであるNFTを物理的に展示する額」のことで、まさに新時代の額ともいえる代物です。

額縁界に新しく台頭してきたデジタルフレーム界、その中で最も注目度が高いといわれる「Infinity Object」というデジタルフレームについて紹介してみたいと思います。

Infinity Objectとは

Infinity Objectというアメリカの会社が発売しているフォトフレーム。
NFTなど(動画や写真も)のデジタルデータをフレーム内に映して楽しむことができるようです。

YouTubeで何人か紹介動画を出していたので観たのですが、イメージはハリーポッターに出てくる魔法新聞の挿絵のよう。

どこからどう見ても普通の写真立てに見えるのですが、中の画像が動くなんだか不思議な感じがしました。

1つのフレームには1つのNFT作品しか表示できないようで、ディスプレイには作品のシリアルナンバーやエデション番号が記されています。
(フレーム込みで1つのNFT作品と考えると良いかも)

この「Infinity Object」、NFT界ではかなり注目されているようで、昨年話題になった75億円で落札されたNFT作品を作成したBeeple氏も特別仕様の「Infinity Object」を手掛け発売しているようです。

また、NBA関連のNFTを制作している「NBA TOP SHOT」との協力も発表され、アート以外での活用も広まってきているとか。

今後、日本でも名前を聞くことが増えるかもしれません。


欲しいけどどうしたらいい?


「Infinity Object」が欲しい!となった場合、どうやって手に入れるのか?

調べてみると、この仕組みが非常にユニーク。

まず、NFTを所有しているコレクター側からは「Infinity Object」にNFTアートをフレーム内に納めることはできません。

事前に作品を制作するアーティストがInfinity Objectのサイトに作品を登録しておく必要があります。

その登録された作品を所有したコレクターのみが、サイトから作品を組み込んだInfinity Objectを購入することができるのだそうです。
(アーティストはInfinity Objectを通してコレクターに作品の印刷権を譲渡するイメージ)

因みに、アーティストはプリント毎に使用料を受け取れるため、コレクターにとってもアーティストにとってもメリットのある仕組みになっているのだそうです。
面白い!!!

実際の購入は下記の公式サイトから行うことができます。

サイトを見ていたところ、値段は1~3万円のものが多く比較的安価に購入できるのが驚きでした。
無駄な機能が一切ないシンプルな構造だからかもしれません。

勿論、日本にも郵送は可能。
興味のある方はぜひサイトを覗いてみてください。


最後に


僕自身、最近NFT作品を購入したのですが、飾って楽しむという点において実存のアート作品との違いを改めて感じました。

メタバース上で展示するなどのバーチャルでの楽しみ方もありますが、1作品だけ展示するのも寂しいし・・・などなど。

そんなNFT初心者の僕にとっては、このフレームはかなり魅力的に見えます。
バーチャルとフィジカルの良いとこ取り!

数年後には、デジタルアートをフレームに入れて自宅に飾っているのが普通になったりするのかもしれません。


まだまだ新しいワクワクすることが沢山生まれるNFT界隈。
面白い情報を見つけたら随時Noteでも紹介していこうと思います。
それではまた来週!

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