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クリエイターに必要なファンの人数は?

世の中には様々なクリエイター職があります。

アーティスト、職人、パフォーマー、写真家、ミュージシャン、デザイナー、小説家、アニメーター、ビデオメーカー、アプリ開発者、起業家、発明家、料理人、Youtuber、Instagramer など。

もしあなたがクリエイターとして生きていきたい場合、どれだけのファンが必要だと思いますか?

WIRED マガジンの創業者であるケビン・ケリー(Kevin Kelly)は、「1000人のスーパーファン(1,000 True Fan)」がいればクリエイターとして生きていける、と提唱しています。

上記の note で原文を日本語訳しましたが、この note ではその内容について分かりやすく解説してみます。

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Kevin Kelly

スーパーファンとは?

「スーパーファン」は、その名称が表すように普通のファンではありません。スーパーファンは、あなたが販売するあらゆるものを購入してくれるファンのことを言います。

たとえば、スーパーファンはあなたが主催するミュージックコンサートに行くために、たとえ遠くても運転して会場に駆けつけてくれます。本を出版すれば、その本を買ってくれます。その本のオーディオ・ブック版が出たら、それも買ってくれます。まだ発表されていない次回作を事前に注文して買ってくれます。Youtube 上で無料公開されているものをベスト盤として販売した DVD を買ってくれます。毎月1回シェフの家に来て、食事をしてくれます。

クリエイターにこういった購買行動をするスーパーファンが1000人いれば、大きな財を築いたり有名人になったりすることは難しいかもしれませんが、暮らしていくだけの生活費を稼ぐことは十分に可能です。

なぜ1000人必要?

1000人という数字ですが、もしスーパーファンの平均的な支出額が1万円だった場合、あなたは1000万円を稼げます。ほとんどのクリエイターにとって、この金額は十分だと言えます。

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ただし、1000万円稼ぐことを実現するのに、次の2つの条件を満たす必要があります。

①スーパーファンから1万円支出してもらえるものを1000人分作る
②クリエイターとスーパーファンが直接繋がっている

特定のアートやビジネスの分野では簡単かもしれませんが、1万円相当のものを1000人分作るのは大変です。でも、どの分野においても、これは創造的で素晴らしい挑戦だと言えます。また、新たにファンを獲得するよりも、既存のファンにより多くのものを与えるほうが簡単で、優れています。既存のファンもあなたが作るものを楽しみにしています。

クリエイターとスーパーファンが直接繋がると、ミュージック・レーベル、出版社、スタジオ、小売業者といった仲介者に手数料を支払う必要がなくなり、クリエイターはスーパーファンからもらったお金を全額受け取れるようになります。

1000人のスーパーファンを獲得することは、数百万人のファンを獲得することよりも、現実的で実行しやすい目標と言えます。特にクリエイターとして活動し始めたばかりの人にとって、数百万人という数字は達成可能な現実的目標とは言えないでしょう。一方で、1000人という数字なら、なんとか達成できそうに思えます。

1000人くらいであれば、あなたはスーパーファン1人1人の名前を覚えることもできるでしょう。仮に「1日1人のスーパーファン獲得」を日課にすれば、数年のうちに1000人のスーパーファンを獲得することができます。

人によって異なる必要なスーパーファンの人数

分かりやすく説明するために、今まで1000人という数字を用いて説明してきました。でも、必ずしもスーパーファンは1000人である必要はありません。「1000」という数字は、数字そのものが大ざっぱで、桁数が少なく、分かりやすいものだったので、便宜上の説明で使っていました。

実は、あなたが実際に必要とする「スーパーファンの人数」は、スーパーファンが使ってくれるお金「年間平均支出額」とあなたの「希望年収」の2つで求められます。

たとえば、スーパーファンの年間平均支出額が5000円であった場合、年収1000万円稼ぐには、あなたに2000人のスーパーファンが必要となります。年間平均支出額が20000円であれば、500人のスーパーファンが必要となります。

住んでる場所によっては、クリエイターの年収は1000万円でなく、750万円で十分かもしれません。その場合、「必要なスーパーファンの人数」と「スーパーファンの平均支出」を調整すれば、あなたが必要としている答えを求められます。

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また、パートナーシップやチームを組んでグループとして活動することになれば、そのグループに必要なスーパーファンの人数も簡単に求められます。たとえば、パートナーが新しく1人できたら、追加で1000万円稼ぐには、スーパーファンを新たに1000人獲得する必要があります。(年間平均支出額は1万円で計算。)

他の参考となる計算の仕方として、スーパーファンの「年間平均日収」をスーパーファンの「年間平均支出額」と換算するものがあります。年間平均日収は、いわば労働1日分のお金です。スーパーファンが稼いだお金の1日分をもらい、お返しに何かを与えて満足させることはとてもハードルが高いでしょう。でも、スーパーファンを世界中から探そうと思えば、不可能なことではありません。

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もしあなたが生きていく上で必要十分な年収が360万円だとしたら、1万円を支出してくれるスーパーファンを360人探せば達成できます。スーパーファンを1日1人獲得し続ければ、1年後には会社を辞めてクリエイターとして生きていけるかもしれません。富や名声は築けないかもしれませんが。

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