私がインタビューで「3H女優」(橋本環奈・浜辺美波・広瀬すず)から聞いた珠玉の言葉(名言)セレクション

今、ドラマ・映画シーンを牽引している若手主演級女優は、いずれも名字の頭文字が「H」から始まる、橋本環奈・浜辺美波・広瀬すず(五十音順)の3人だ。この「3H」女優たちに、デビュー当時から何度かインタビュー取材してきた。

インタビューで彼女たちが語ってくれたことばから、宝石のようにきらきらしていて心に残った、すてきな名言を拾い上げて、DJ MIXのようにつなげてみたい。

珠玉の言葉を通じて、彼女たちがどんな女性なのか、感じてほしい。

橋本環奈篇

「今回の映画(『セーラー服と機関銃~卒業~』)の撮影を通じて、演技って本当に楽しいな、と思いました。これからずっと続けていきたいなと思いました。ひとつの役にのめりこめるのは、楽しいですね」
「群馬県の高崎に1ヶ月ずっと行って撮影していて、その間一度も(地元の)福岡に帰らなかったんです。私が演じた星泉はふだんどういうふうに生活しているのだろうと考えながらすごしていたので、完全に高崎っ子になってました(笑)」
「話をするのが好きなので、いつも(映画やCMのオーディションの)自己紹介の時間ではストップがかかるまでしゃべってしまうくらいで、私にとってオーディションは楽しいものというイメージしかないです。商品のイメージというようなことは選ばれてから考えればいいので、オーディションをうけるときは、どれだけ個性を出して目立つことができるかを考えてました」
「(10年後には)絶対この仕事を続けていて、今の私には想像できないくらいに壮大な人になっていたいです。予想が当たるというよりも、いい方向に大はずれになるくらいがいいですね。これから何が起こるのか、楽しみです」
(『月刊Audition』2016年3月号)※取材当時16歳

「(映画は)ジャンル問わずに見ますね。私は、DVDよりも映画館で見ることのほうが多いです。ひとりで、福岡の映画館によく出没してます(笑)。お休みの日に”今日は映画デー”って決めたら、一日に5本くらい見たり、学校帰りに寄ったり」
「最初は、小学生のときにオーディションで選ばれて出演させてただいた『奇跡』という是枝裕和監督の作品でしたが、台本がないという異色の現場だったので、すごく印象に残りました。お仕事の楽しさを実感して、”私は演技をやっていきたい”と思いました」
(『girls!』vol.49 2016年発売)

浜辺美波篇

「役として演じるほかの女の子の感情を、自分としても感じることができることのが、演技の面白さです」
「来年の春から、高校生になります。高校生生活は、楽しみです。お友達も増えると思います。中学生を色でたとえると白で、高校生は茶色っていうイメージがあります。高校の制服は茶色っていうイメージがあるからかな」
「睡眠が好きです(笑)。嫌な夢は見ないです。楽しい夢は、たまに見ます。入浴剤を飲んで、空を飛んだ夢を見たことがあります(笑)。けっこうリアルな夢でした」
(『girls!』vol.46 2015年発売)※当時15歳

「(主演ドラマ『咲-Saki-』で麻雀が得意な役を演じることが決まって)私は不器用なので、家でも練習しました。家族も麻雀をしたことがないと思ってたんですけど、実はお父さんが大学生時代にやっていて、家にも麻雀セットがあるって初めて知りました。びっくりしました(笑)」
「負けず嫌いで、本気を出しすぎてしまうので、お友達とトランプの神経衰弱とかはしないようにしてます(笑)。でも、ふだんはマイペースです。最
近特によくそう言われます」
(『月刊エンタメ』2017年1月号)※当時16歳

「来年は高校3年生なので、頑張らないと(笑)。私は勉強も好きなので、集中して楽しんでやっています」
「食べれば食べるほど幸せになるお菓子に囲まれて生活したいですね。ハリーポッターが好きなので、魔法の世界も好きだから、魔法も使える世界にしたいですね」
「私は見た目も性格も、ずば抜けた個性があるわけではないので、それぞれの人が違うイメージを持って私のことを見てくださっていると思います。私は、普通に近いと思います。普通の感覚は、いつでも忘れないようにしたいと思っています」
「”等身大”という目標があります。今までは先輩の方々とご一緒していて、”しっかりしないと”と思っていて、ちょっと大人っぽくというか、背伸びしている意識がありました。インタビューに答えていても、言葉を選んで、ちゃんとした部分を答えることが多かった。でも、来年は、言葉は選びつつも、本音をもっともっと織りまぜて話していきたいなと。等身大で、無理に背伸びせずに過ごして行きたいです。”正解かな”と思っていることばかり話していると、仲良くなれる人と距離ができてしまって仲良くなれないし、もうちょっと変なことを言っちゃってもいいから素で話したら、親近感を感じてもらえるんじゃないかなって思います」
(『タレントパワーランキングWeb』2020年12月20日配信)※当時20歳

広瀬すず篇

「うじうじしているのが嫌いで、言いたいことは本人に言います」
(『girls!』vol.37 2012年発売)※当時14歳

「東京にお仕事で来る回数も増えて、とっても楽しいです。そのほかは、特に変化はないです(笑)」
(『girls!』vol.38 2013年発売)※当時15歳

「修学旅行で坂本龍馬像があったので、じーっとガン見してたら(笑)、会いたくなりました」
(『girls!』vol.39 2013年発売)

「『Seventeen』のモデルのお仕事の現場に行くと、みんながかわいがってくれます。でも、私が一度もやったことがないモノマネを”やって”と言われるんです(笑)。家に帰って、お姉ちゃん(広瀬アリス)に話したら、”それ、うちが現場でよくやってたから”って。アリスの妹というだけで、私も面白いはずと期待されてるみたいです(笑)」
(『girls!』vol.40 2013年発売)

「演じてみたいのは、とことん悩んで、どん底に落ちる役。ふだんの私は悩まない性格なので、自分にはない感情を演技でむき出しにしてみたいです」
(『月刊Audition』2013年11月号)

「(ドラマ『ビター・ブラッド』の)お父さん役の渡部篤郎さんに、“すずちゃんは、そのままでいてね”と言われました。最初は、なんのことだろう?って言葉の意味がわかりませんでしたが、最近は初心の大切さを感じてます。いつまでも新人の気持ちでいれば、がんばることができるかな、って」
(『日経エンタテインメント! 』2014年7月号)

「ファンレターをもらっても、この人はなぜ私を知ってるんだろうって、いまだに不思議です(笑)」
(『日経エンタテインメント!』2014年11号)※当時16歳

「(映画『海街diary』の撮影前に是枝裕和)監督から“台本ありとなしのパターンでは、どっちがいい?”と聞かれて、台本なしがいいですと答えました。あまり聞いたことがないやり方なので、最初で最後の経験になるかもしれないし、私が演じる役の“すずちゃん”はいろんな感情が湧いてくる女の子だったので、台本を読んで、ほかの人がどういうセリフを言うかを先に知ってしまっていたら、ナチュラルに反応できないから、その場で生まれた感情でやってみたいな、って思いました」
(『月刊エンタメ』2015年7月号)

「(マンガ原作の映画に出演するときは)私も原作のファンの人に負けないくらいに、役のことを知っておきたいのでいろいろ探っていきますが、探りすぎると原作に引っ張られてしまうので、撮影が始まる前にはあまり原作を深くは読みたくないタイプです。その場での相手の表情の変化や、かすれた声だったりから感情って動いていくものなので、どう演じたらいいかは、現場に行かないとわからないことも多いですね」
「去年受けたある映画のオーディションが、どうしてもやりたかった役だったので、頑張ってのぞんだら、あとからスタッフさんに“へただったけど、熱量を一番感じた”と言われました。監督さんとかがオーディションを受けた人と話をするときには、求められたことができるかできないかだけでなくて、その人の根っこにあるものを見てるんだな、って感じました。根性だったり、見ていて感じるものがあるかどうは大きいと思います」
(『月刊Audition』2016年10月号)※当時18歳

「うそをついて泣く演技をするというのが嫌なんですよね。自分が演じている役の女のコがそこで感じたものが一番大切だと考えているので、”ここまで泣くかな。この女のコだったら、もう少しがまんできる精神力はあるだろう”とか思ってしまう」
「演じていて、相手役の感情と自分の感情が混ざった瞬間が自分でもわかるんですけど、その瞬間がまだないのにOKが出ると、”もう1回やりたいです”って、ほかの現場でも粘るようになりました。”もっとしっくりくるものがある”と確信できるものがあるので、そこまでやらせてほしくて」
「映画を見に行って、同世代の女優さんが出ていると、だいたい、なんで自分にはこの力がないんだろう、悔しいなと思いながら家に帰ります。そういうときは、たくさん食べるか、ひとりカラオケに行って、4時間くらい休憩なしで歌います(笑)。体も動かしたくなってきたら、小学生のときに覚えた振り付きで少女時代さんの曲を歌います」
(『日経エンタテインメント!女優Special2017』2016年12月)


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