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TOKYObeta Journal

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豊かな社会基盤を構築するためのリサーチやプロジェクトについて発信するジャーナルサイトです。 これまでに関わった案件やプロジェクトのポートフォリオとともに、どのような考えやアウトプ… もっと読む
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記事一覧

神保町ブックセンターにて展示プロデュース、唐十郎「状況劇場」の貴重な品々と当時を振り返るトークイベント

岩波ブックセンター跡にできた「神保町ブックセンター」。2018年にオープンした本屋・カフェ・コワーキングスペースの複合施設です。 岩波文庫の本をすべて取りそろえ、岩波書店以外にも書店員による選りすぐりの本が並ぶ本屋です。カフェは、珈琲以外にもフードや軽食が充実し、ゆったりくつろげる場所になっています。 神保町の交差点すぐと立地もよく、待ち合わせやちょっとした休憩など、それぞれが思い思いに神保町を楽しむ場所として利用されています。実際、神保町にはカレーやラーメン店などご飯屋

地域交通の課題解決に取り組む電脳交通の採用広報のコンテンツ制作を行っています

地域交通の課題解決に取り組む電脳交通。地域交通の要であるタクシーという産業全体のDXを推進し、業界全体を変革しようと取り組んでいます。 ▼電脳交通 コーポレートサイト https://cybertransporters.com/ そんな電脳交通の広報面、PRに関連したコンテンツ作りをご一緒させていただいています。資金調達のタイミングとあわせた採用強化の一環として、電脳交通の各部署の方々へのインタビューを行い、各部署の仕事の様子やどのように仕事に向き合っているのか、これから

私たちの暮らしと自然の生態系とのちょうど良い関係とは? J-ADRES「自然の恵みと災いからとらえる土地利用総合評価」(総合地球環境学研究所)のサイト制作を行いました

気候変動に伴い、年々強大化する災害被害にどのように対処すべきなのでしょうか。 昨今の土砂災害が発生しやすい背景には、自然の生態系の変化によって起きていることが指摘されています。また、浸水被害でも、浸水を受け止める土壌や森林が減少したことで、街なかに雨水が流れ出てきています。災害の被害規模が大きくなる背景には、豊かな自然の生態系を壊している土地の活用方法にあると言われています。 こうした、私たちの足元にある「土地」のあり方に着目しながら、生態系がもつ多様な機能を活用すること

2020東京オリンピック文化プログラム「隅田川怒涛」アーカイヴ&隅田川の未来を考える冊子『往古来今』を制作しました

NPO法人トッピングイーストが2021年の春と夏に実施した「隅田川怒涛」と、インタビュー企画「隅田川自治β」の2つのプロジェクトをまとめた冊子『往古来今 隅田川怒涛のこれまでとこれから』を作成しました。(2022年実績) 「隅田川怒涛」は、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックを契機に、芸術文化都市東京の魅力を伝える文化プログラムの一環として、東京都および公益財団東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京主催でTokyo Tokyo FESTIVALの企画公募が行われ

上野公園の夜間を活用した新たな文化創出を目指して

私が事務局を務める東京文化資源会議にて取り組んでいる、上野公園を基盤に、環境・文化・経済をつないで「新しい生活様式」の要求にもこたえるまちづくりを描き出すべく、求められる事業モデルや上野公園の公園管理組織(PMO)の在り方を提案する上野ナイトパークコンソーシアム。 その上野ナイトパークコンソーシアムおよび東京文化資源会議にて、文化庁の令和2年度 博物館・文化財等におけるナイトタイム充実支援事業が採択され、私は事務局および企画全般のプロデュースとして関わらせていただきました。

国家戦略特区対談集を制作しました

内閣府が推進する、地域や分野を限定し、規制・制度の緩和や税制優遇を通じて、事業創造や社会問題解決を図る「国家戦略特区」が、平成25年度に関連法案が制定されました。 内閣府地方創生推進事務局を通じて、これまで実施された国家戦略特区の事例をまとめた対談の編集および冊子の制作を弊社で行いました。(2021年の実績、取材は2020年中に実施、コロナ禍により一部オンライン取材) 対談では、全国各地、10の分野の取り組みにフォーカスし、国家戦略特区を推進した自治体の担当職員および担当

岡山市の中心拠点・石山公園のあるべき姿とは? パークマネジメントに向けたビジョン策定へ

岡山市の中心市街地にあり、岡山城のふもとで地域住民の憩いの場として様々なイベントなどが開催される石山公園。 その石山公園の再整備計画に合わせて、将来的なパークマネジメント導入を見据えた石山公園のあるべき姿について、石山公園活用検討会という官民連携の協議会を中心に今後の公園活用に向けたビジョン策定やパークマネジメントに向けた情報整理などを行う業務に2021年および2022年の2年間携わりました。 ここでは、具体的に取り組んできた内容やステークホルダーを巻きこみながら公園活用

全国10箇所以上に展開するおもちゃ美術館のオフィシャルファンブック制作に携わりました

昨年の取り組みですが、四ツ谷にある東京おもちゃ美術館、および全国各地の姉妹館をまとめた「全国おもちゃ美術館オフィシャルファンブック」の制作に、いくつかの施設紹介の紙面制作に携わりました。 ○各地のおもちゃ美術館一覧 https://art-play.or.jp/area/ おもちゃ美術館とはおもちゃ美術館は、木のおもちゃや0歳から遊べる木育空間、各地の歴史や風土を活かした個性ある各館の特色です。 「おもちゃ美術館」と名付けられた施設は、全国各地に10箇所以上存在しており

日本のシビックエコノミー再考。失われた当事者意識を取り戻す。編集デザインファームTOKYObeta代表・江口晋太朗インタビュー。

「シビックエコノミー」どうも単語としては知っていても、具体的に活動を思い描ける人は少ないのではないだろうか?世界では、シビックエコノミーと呼べるような活動が活発化する中、なぜ日本では広がらないのか。そして、そもそもシビックエコノミーとはなんなのか? 2016年にリリースされた書籍『日本のシビックエコノミー〜私たちが小さな経済を生み出す方法〜(フィルムアート社)』の執筆も担当した編集デザインファームTOKYObeta代表・江口晋太朗氏にお話をお聞きした。 江口晋太郎:1984

これからに観光に求められる、担い手づくりと地域ブランドづくり

『実践から学ぶ地方創生と地域金融』は2020年9月に出版しましたが、登場する事例の多くは新型コロナが流行する以前に取材や確認を行ったものがほとんどです。もちろん、どの事例や地域も新型コロナウイルスの影響は大きく受けていますが、とりわけ大きな影響を受けたのは観光分野かもしれません。 本書で書かれた内容が一部変わっている部分も大いにあるかもしれません。そもそもで、書籍というものそのものが、その時代や当時の様子や有り様を、ある種の瞬間冷凍のようなものでがちっと固めるような雰囲気が

地域経済を支える地域信用組合、その変革が経済循環を促進する

地域金融機関のなかでも、信用金庫や地域信用組合は地域と共存共栄が宿命づけられている組織です。 信用金庫も信用組合もある種の協同組合組織で、職域や地域など、特定のコミュニティの人たちによる相互扶助を目的にした組織で、個人や住民、事業者が会員や組合員となって会員の発展を支える非営利組織としての金融機関です。つまり、会員同士の生活の質や地域経済を活性化するためにいかに寄与していくかを考える必要がある組織といえます。 特に、信用組合は、地域だけでなく業域や職域などの信用組合もあり

教育支援や生活インフラ環境整備による「次世代投資」という考え方

すべての地域に共通するものとして、地域をもり立てる要素に欠かせないのが「人」です。 コミュニティを支えるお祭りなどの地域の行事も、人がいなくては成りたちません。また、自治体の税収面においても、法人税や住民税などが人口減少によって目減りしていき、結果として、行政サービスの低下にもつながります。高齢化とともに地域に若い世代が減少していけば、地域そのものが地盤沈下してしまいかねません。 こうした危機感のもと、昨今の地方創生の流れにおいて移住や定住に向けた取り組みを各自治体でも積

地場産業の創出と再構築に向けて

『実践から学ぶ地方創生と地域金融』、続いてはScene2の「地場産業の新展開に伴走する」です。(Scene1はこちら) 地域に長年続く産業は、歴史的な背景や気候、風土、自然環境、社会環境などによって、次第に構築されてきました。まさに、地域の歴史でもあり固有の資源でもあり、地域ブランドを作る一つの柱です。 そうした地場産業も、時代の変化とともに人口減少や高齢化による担い手不足、産業そのものの市場の低下など、置かれている状況や環境による課題は地域によって様々あります。 地場

地域資源の発掘・利活用と向き合うこと

気がついたら『実践から学ぶ地方創生と地域金融』が発売から1ヶ月弱が過ぎていました。おかげさまで雑誌や専門誌などで書評をいただき、比較的専門的な内容でありながら、幅広い人たちに読んでいただいているようです。 いわゆるな金融本ではなく、テーマでもある地方創生を主軸としつつ、企業、地域金融機関、そして行政という様々なセクターを超えた連帯をつくり出すことにより、地域経済を生み出す仕掛けについて、事例をもとに分析していくのが本書の目的です。 そのため、様々な立場の人たちに読んでいた